屋台
10年前 彼と花火を一緒に見に行った
どうしよう?どんな格好で会ったらいいのかな…
悩みに悩む
結局 浴衣に長い髪を編み上げまとめ髪にした
片手に和柄の藤の巾着に 慣れない草履
私なりに頑張ってみた
やっぱり スニーカーの方がよかった
待ち合わせは駅前のバス乗り場
私が先に着いたみたい
目の前を行き交う人達の目的は 花火大会
同じ方向へ歩いて行く
待った?と駆け寄ってくる 大丈夫!と笑顔で返す
二人で会場へ向かって歩いた
さまざまな屋台が出ていた
あっ!水ヨーヨー!懐かし~い 幼い頃掬ったなぁ
じゃあ やってみよう!
1回100円 子供の頃に戻ったかのようにワクワクした
掬った黄色い水ヨーヨーを指にはめ ポンポンと叩く
風船の中の水が じゃぶじゃぶと音を立てる
なんか面白そう 俺にも貸して!と言われたので渡すと喜んで遊んでいた
楽しそうな笑顔 私も笑顔になる
花火見ながら何か食べよう!何にする?
んー?
焼きそばもいいね~ あっ たこ焼きも!
じゃあ 買っちゃおう
片手に持ちながら 川辺の階段に陣取る
なんか ドキドキするね?
えっ 俺といるから? いや~照れること言うなよ!
そうじゃなくて、花火! どんな形のが上がるのか楽しみなの!
なんだよー!つまんねぇの
なんで~そんなこと言わないでよー
と 思わず彼の手を握ってしまった
一瞬時が止まり手を離す
はじめての彼の手の感触は冷たかった




