100話
それからしばらくして私、眛、アリス、漣の4人で私の作った豚丼を食べることになった。
「で、眛と漣はなんで来たの?」
「私は舞桜の体調が心配だったから様子見に来ただけだよ」
「俺は外歩いてたら騒がしかったから何事かと思ってな。ま、一大事じゃなくてよかったけどな」
まぁ、玄関先で騒いでいたらそりゃ目立つか…。仕方がない。
「心配かけたみたいでごめんね」
と苦笑しつつ謝る。
「舞桜が謝る必要ないよっ!そもそもこの女が急に突撃してきたのが悪いんだから!」
ビシッ!とアリスを指差す眛。
「アリスのせいだって言うの!?眛っちが喧嘩売ってきたのが悪いんじゃんか!」
「…2人とも、これ以上するなら知らないからね?」
ギャーギャーとまた騒ぎ始めた2人を睨み付ける。
というか眛っちって…あだ名つけるの早いなぁ。
「「はーい…」」
とお互い不満そうな顔だが納得はしてくれた様子。
「なんつうか、大変そうだな…」
憐れむような顔するくらいなら仲裁してくれないかなぁ…。
「で、遅くなったけどそいつ誰なんだ?」
「アリスはアリスだよ!まおりんのお友達ですっ!」
「お前、友達いたんだ…」
「それ、どういう意味…?」
ギロ、と漣を睨み付ける私。
「ちげぇって!バカにしたかったんじゃなくってお前があの2人と以外関わってるところ見たことなかったから少し驚いただけだっての」
「…まぁ、そう言うことにしておこっか」
「…全く信じてないのな」
漣の顔が引きつる。
「にしてもまおりん、相変わらず料理上手ですなぁ。アリスのシェフにしてあげてもいいよ」
「巨乳野郎なんかに舞桜を上げるわけがないでしょうが!」
ガルルル、とアリスを威嚇する昧。
「…2人とも、さっきも言ったよ?」
「うぅ、だってぇ、だってぇ」
「やーい!昧っち怒られてやんのれ」
「アリスも煽らないの」
「ちえ…」
とつまらなそうな顔になるアリス。
さっきアリスを子ども扱いしたけど昧もこどもだよね…。
などと思ってしまう。
「あ~っと、エリーのその服、巫女装束か?ってことは桜木のやつと同じ巫女ってことでいいん…だよな?」
「そうだよ〜あと、アリスでいいよ。」