番外編6 ロウ
ロウ
自分の環境の変化に驚いている。
元々俺は狼の獣人が集まった集団の中で次男として生まれた。
その集団はいくつかの仮宿を持ち狩りをしながら生活していた。
狩る獲物が少なくなれば仮宿を移動するスタイルだ。
集団の中では家族ごとに順列が決まっており俺の生まれた家は一番下のクラスでその他大勢といったところだった。
その中の次男ということで集団の中では最下層と言っていいだろう。
その集団は魔の森でも浅いところでなら暮らせたし生まれたときから狩りを教わるので皆強かった。
狩りは嫌いではなかったが全てが掟で決まっている暮らしに窮屈さも覚えていた。
狩った獲物を捌く順番、食べる順番、家長の権限、結婚相手に族長の敬い方まで。
10歳を過ぎた頃から俺は周りの大人に引けを取らない狩りの腕になった。
さらに2年もたつと集団の中でも1、2を争う強さになった。
それでも立場は集団の中でも下の家族の次男のままで1番危ない役をやらされ与えられるのは1番不味いところ。
何もしないで警戒していただけの兄が長男で次期家長というだけで偉そうに俺たちに与えられた獲物の上等な部分を食べているのを見て絶望した。
与えられた部分は族長よりも下の部分だったしそれをありがたがる家族も俺が命を賭けて得た獲物をそういう扱いされるのもうんざりだった。
狩りはひとりでできる。
こいつらに恵んでやる必要はない。
そう思って集団を出た。
自らの力で獲物を捕り、捌き、食べたい部分を食べる生活は自由だった。
しかしそんな自由はすぐに終わる。
住むところも決めずに2ヶ月ほど転々として、元の場所もわからずすでに集団との合流手段さえ無くなったころ、人族の男に襲われた。
弓と短剣で戦うのが自分のスタイルだったのだが人数と魔法の前では相手にならずに捕まってしまった。
どうやら奴隷商人のようでかなり焦った。
集団の中でも犯罪奴隷に落ちるのなら死んだ方がマシな扱いをされると言われていたからだ。
しかし逃げる隙もなければ縛られていては勝ち目もない。
小さな村に連れてこられて同じような奴隷候補と一緒に監禁されて諦めかけていたところ俺とそう変わらない子供に助けられた。
ティルと名乗った彼に俺は惹かれた。
他の捕まっていた獣人たちはお礼を言ってそれぞれの村に戻っていったが俺はティルについて行った。
道中たまに立ち会ってもらったが剣だけの腕で言えば俺の方が少し強いぐらいだと思う。
どうやって助けてくれたのかわからなかったので魔法を使っての立ち会いをお願いした。
「まともに戦うような魔法じゃないから危ないんだけど」
そんなことを言いながらも相手をしてくれたのだが俺は短剣で、ティルは指先に炭を持つだけで。
なんでも昔読んだ本で炭ではないがそういうシーンがあったと言っていたけどそのあたりはよくわからない。
それはさすがに勝負にならないと思ったのだが向かい合っただけで首筋に炭で黒い線を入れられた。
ナイフを持っていたらこれだけで死んでいる。
何度か立ち会ってくれたけど攻略法すら思いつかなかったのと短剣だけを鍛えればいいのではないことはわかった。
俺はティル様に家の警備係として仕えた。
雇われるのだから様をつけるのは当然だ、ティル様はいいと言っていたがこれはちゃんとしようと思う。
一緒に雇われたマリンさんもそう呼んでいるのは同じ気持ちだろう。
娘のリゼはまだ子供だししかたがない。
このふたりは犯罪奴隷になってしまったがたまたま順番が先だっただけで俺もそうなってもおかしくはなかった。
でもティル様は奴隷としては扱わない、それどころか解放しようとしてくれている。
ティル様のために頑張ろうという気にさせてくれるのだ。
屋敷の警備と言ってもギルドの解体場の人や加工屋の人などは力もありそうであまり必要なさそうだった。
ティル様の希望はマリンさんやリゼなどの戦うことができない人たちの護衛だろう、さらに隣の孤児院の子供たちも入っているようでティル様の優しさを知る。
それでも集団の中にいるより皆が対等に扱ってくれたし食事も美味しかったしで楽しい日々を送ることができた。
俺は魔法は使えなさそうだったが獣人では珍しくはない。
魔力が体力強化に勝手に変換されているのでは?というのがティル様の見立てだった。
今まで集団にいてあまり関わることはなかったがこの国の獣人に対する扱いのひどさを知る。
集団が人族には関わらずに生活している理由もわかった。
でも集団の中で上下を決めて上が絶対なのはこの国と同じではないだろうか?
人族の中にはティル様やその周りにいるマリンさんたちのように獣人相手でも態度を変えない人族もいるのに。
今はたいしたことはないがこの先もっと強くなることを、ティル様の役に立つことを心に決めて屋敷の警備をしながら訓練も重ねていた。
なのである日ティル様でも勝敗がわからないような戦いに挑むことになったときに連れて行ってもらえなかったのはかなりショックだった。
足手まといになったら捨てていってくれてもいいのでついて行きたいと思ったのだがそういう考えが連れて行ってもらえないことなのはわかっている。
まだまだ強さが足りないのだ、もっと強くならないと。
そんな俺に与えられたのはティル様が『別荘』と呼ぶ家での避難する人たちの護衛だった。
色々と話を聞いてみるとティル様の敵は貴族、それも公爵だという。
そこにケンカを売ったら国も敵に回るのだそうだ。
でもそうしないとマリンさんたちが犯罪奴隷から解放されず、ティル様が話に出すミリアさんも同じく犯罪奴隷のままだという。
それではティル様が引くわけはない。
そして俺はティル様の『別荘』で護衛を行った。
一緒に来たのはマリンさん、リゼ、キャロさん、シャーリーさんと隣の孤児院の子どもたちと院長、オリビアさん。
院長が言うにはこの『別荘』は魔の森のかなり奥深くにあるということ。
ティル様の魔法が『転移』だということもわかった。
さらには森のこのあたりまで奥に来ると魔素が濃くすぐに影響があるわけではないが長くいるのは危ないそうだ。
家の中はたぶん大丈夫だとのことだけど院長の指示に従ってその対策に食べ物を食べておくように言われたのがかなり美味しいお肉だったことに驚いた。
マリンさんがリゼに食器などのある場所や食べていいと言われている食べ物の場所を聞いてテキパキと用意をし、コーヒーや紅茶、パンに挟んだお肉を配り終えてみんなで食べた。
リゼがこれも食べていいって言ってた、と小さなマジックバッグからケーキを取り出してマリンさんが切ってくばる。
元々はマリンさんが作った物のようで冷蔵庫では腐るからマジックバッグに入れているらしい。
もちろん俺もいただいた。
おかわりをほしがる子どもたちもいた、いや、大人たちも。
さらに驚いたのは別荘の中だ。
広いお風呂、温度が調節できる部屋、冷蔵庫に冷凍庫、本にトランプに柔らかい布団、使い方のわからない魔道具も色々あった。
まさに未来か別世界に来たのかという感じだった。
リゼは何回か来たことがあるようで皆に説明をしたり使って見せたりしていた。
特に院長があきれたような顔で説明を聞いているのが面白かった。
子供たちが走り回り大人たちが話し合いをしているけど結局は今はどうしようもない、ティル様しだいということに落ち着いたみたいだ。
それよりもお風呂やトイレなどの新しい魔道具に興味津々のようだった。
キッチン周りで楽しそうに家事をしているマリンさんが3回目のコーヒーや紅茶のおかわりを入れてシャーリーさんと院長は4つ目、オリビアさんとキャロさんは6つ目のケーキを目の前にしたところでティル様が来た。
ミリアさんたちを連れてくるという。
「やった!ついにミリアさんと会えるんだ!」
「ティルくんの最愛の人~」
「楽しみ~」
などと盛り上がりかけたのだがミリアさんが敵の魔法で苦しんでいると聞くと心配の声が上がった。
ティル様がミリアさんを連れてきた。
腕に抱いてだが冷やかす人はいない。
布団に寝かせると苦しそうな顔。
「迷惑かけてごめんなさい」
なんとかそう言うミリアさんに周りが「大丈夫、ここはティルくんの家だからミリアさんの家みたいなものだよ」「ティルくんが絶対になんとかしてくれるから!」「お水飲む?してほしいことがあったら何でも言ってね?」などと声をかけていた。
他にもメダグリアの町の人たちが家に入ってくる。
その中にひとりだけ男性がいた。
ベイルという熊の獣人だ。
ベイルはティル様に今からの戦いに連れて行って欲しいと懇願していた。
助ける人を護るという役目がいることはその通りだったのだが最終的に連れて行ってもらえることになったのは悔しかった。
俺では無理だったこと、どうやらここに来る前にも戦いになって強さを見せていたようでその力は俺より上なのだろう。
こんな緊急時にわがままを言うつもりはないが全てが終わったら手合わせしてもらおうと思う。
今の俺の役目はここにいる人たちの護衛だ。
他にもうひとつ仕事をもらった。
この先の敵の状態しだいでここにいる人たちに変化が起こるかもしれない。
頭ではわかっているはずだが動揺するかもしれないので落ち着かせて欲しいということだ。
内容も聞いたが起こらない可能性もあるので起きたときに対処して欲しいとのこと。
もちろん了解する。
ティル様とベイルが『別荘』を出て戦いに挑んでいった。
ミリアさんは下の階のどうやらティル様の個室っぽい部屋に寝かせている。
個室なのにいいのかとおもったのだがバラッドの人もメダグリアの人も「ティルくんが嫌がるはずがない」ということで全員一致していた。
マリンさんが新しく来た人たちに飲みたい物を聞く。
どうやらここまで贅沢していたことは知らなかったようでコーヒーや紅茶に驚いていた。
もちろん最初にお肉のサンドイッチを食べた後はデザートに移る。
準備するのを代わるから、とニーサさん、オルミエーデさんという人たちが言ったがマリンさんはこれは私の仕事だからと譲らなかった。
「私はティル様の家事をするために雇われている奴隷ですから」
「えっ!?ティルくんの奴隷なの?」
「ミリアがいないから我慢できなかったとか?」
ライラさんとガーベラさんというミリアさんの同僚で友だちという人たちが驚いている。
他のメダグリアの面々も心配半分興味半分といったていで話に耳をむけている。
「あ、違いますよ。私と娘のリゼが奴隷になったときに・・・」
「えっ!?リゼちゃんも?マリンさん人妻?」
「どうしたの?ティルくん少し合わない間にそんな男になってたの!?」
「もう、違いますよ。助けてくれたんです。私たち母娘が騙されて犯罪奴隷にされたところを救ってくれて行く当てのない私たちをメイドとして雇ってくれたのですよ。そこでみなさんの警護をしてくれているロウくんも奴隷にはなってないですけど一緒に助けられたんですよ」
みんなの目がこっちに来るので頭を下げておく。
「へぇ、私はまたミリアに会えなくて寂しくなったのかと」
「年上に年下に、見境なくなっちゃったのかと思ったわよね」
言葉とは裏腹にあまり真剣味がないのは冗談のようなものなのだろう。
考えればティル様が5歳の時から一緒にいたということだからそういうものなのかもしれない。
そのときミリアさんの様子を見ていたリンというキツネの獣人が慌てて駆け上がってきた。
「ミ、ミリアさん・・・!刺青・・・!」
同時にこの部屋もザワザワとしだした。
メダグリア組、そしてマリンさんとリゼの首に犯罪奴隷の刺青が現れた。
「なっ、本当に!?」
「何で今?大丈夫なの?」
口々に不安が出てくるがこういうときのためにもうひとつの指示はもらっている。
皆にティル様から聞いているから落ち着いて話を聞いて欲しいと呼びかける。
「刺青が見えるようになったのはおそらく透明化の魔法を使っていたゲーレンが死んだからです。それで魔法は解除されました。悪いことではありません、ティル様はそれを解決するために戦っています」
騙されて透明化されていた、実は犯罪奴隷だ、そう言われてても半信半疑なところはあったのだろう。
実際に自分の首に刺青が入っているのを見て動揺したのだ。
「やっぱり本当だったのね、ゲーレンなんて最初に会っただけだけどあのときからかぁ」
「ティルくんに言われてもおかしいのはわかっても現実感がなかったよね。でもこれを見たら、ね」
「しかもそのために今も戦ってくれてるんでしょ?大丈夫かなあ?」
「これ、ティルくんがもし失敗したらどうなっちゃうの?犯罪奴隷のまま?」
メダグリア組もティル様に対する思いは色々あるようだ。
ティル様がミリアさんと住むようになる前にいた人たちは「ティルくんならなんとかしてくれそう」と言う気持ちが大きいようだ。
あとのティル様が寮を出る少し前に入った人やティル様が寮を出た後に入った人は不安度が高そうだ。
これはしかたごないことだろう。
そんなときに自らも刺青が浮き出てきたマリンさんが声を上げた。
「大丈夫ですよ、私は今刺青が見えるようになりましたがその前は刺青が見えたままティル様に仕えていました。絶対服従のはずなのにティル様は一切命令せずに普通の人として仕事を与えてくれました。結局は騙されていましたけど犯罪奴隷から解放されると言われたときにもこのままでもいいのにな、と思ったぐらいでした。なので今回も不安なことはありません」
「だけど貴族にケンカ売ってるんだよね?ティルくんが死んじゃったらやっぱり私たちも誰かの奴隷になっちゃったり・・・」
「大丈夫だよ!ティル君はいざとなったらどんなところからでも逃げられるって言ってたもん。こんなところまで移動できるんだし死んだりしないよ。そうしたら皆でティル君の奴隷になったらいいんだよ!」
リゼが心配など一切いらないという笑顔でそう宣言した。
「俺もそう聞いています。今のみなさんの所有者はゲーレンです。ゲーレンが死んだなら所有者はいません。もし作戦が失敗してもティル様が帰って来れたなら所有者になってもらえます。万が一死んだとしてもひどい扱いをしない人に頼むつもりだとのことなので大丈夫だと思います」
そう説明したところ少し落ち着いたようだ。
「その、もしティルくんがだめだったときに頼む人ってわかってるの?」
ミップルさんとレイニーさんが興味ありげに聞いてくる。
「何かあったらエイト国のカイン様に話ができるようになっているとのことです」
カイン様たちがホワイトナイトとしてこの国で活躍していたころに何度かあったことがあるが貴族どころか今では王弟なのにティル様と仲がよく俺たちにも嫌な目で見たりしなかった人だ。
ティル様から俺に何かあったら頼って欲しいとの言付けと手紙を預かっている。
先に言っていいのかどうかわからなかったが不安感を払拭するにはしかたがなかったと思っている。
「えっ!?あの英雄の!?」
「カイン様?カイン様になら奴隷のままでいいかも!」
「私も!むしろ奴隷にしてっ!」
思わぬところで盛り上がっているようだ。
彼女たちからすればティル様はミリアさんのものだしそこまで接点もないのでむしろカイン様の方が英雄譚として聞いたことがあるのだろう。
しかも俺でも知っているほど有名になったあの絵もある。
「あのねぇ、犯罪奴隷だよ?死ねと言われたら死ぬんだよ?わかってるのかねぇ?ティルは今そこから救おうと命をかけてるってのにねぇ」
院長が軽い説教のようなことを言うとその場は収まったがカイン様の話は続く。
院長は苦笑して、お手上げ、と肩をすくめるが改めてカイン様の英雄としての知名度を思い知った。
ただ、その数人以外はティル様派ともいうべき人たちでカイン様の噂話よりティル様のいいところをあげていけると話は盛り上がるがティル様派の俺としてもさすがに相手が悪いだろうと思ってしまう。
刺青への不安もそんな話で吹き飛んでリンが再びミリアさんの元に戻った。
快適なのにすることもなくそわそわしてしまう。
さすがにキャロさんたちもお酒を飲んで待っている気にはならないようで軽口をたたきながらもどこか落ちつかなさげだ。
さらに時間がたちリンに連れられてミリアさんが部屋に入ってきた。
頭痛も急に無くなり体調も戻ったよう。
全員から「うわっ!」た歓声が上がった。
「お帰りっ!ミリア!」
「治ったの?大丈夫?ここに座りなよ」
「何か食べられる?飲み物は?何で急に治ったの?」
皆に出迎えられて少し恥ずかしそうにクッションに座るミリアさんにマリンさんが紅茶を出した。
「治った理由もわかってるの?」
マリンさんに問いかけられる
「ティル様は予想はしていました。ミリアさんにかけた魔法はもうひとり倒したらとけると思うと。なのでたぶんその相手を倒したのでしょう」
ティル様の予想ではもうひとりは王宮守護兵の隊長クラスかコングロレイト公爵か、という話だった。
ティンカー侯爵やゲーレンは王宮守護兵からしたら仲間になったのは最近だ。
どちらにしてもティル様の戦いはうまくいっていると言える。
ミリアさんが復活したことによって不安も一つ消えたのか皆がさらに盛り上がってくる。
紅茶を1口飲んで思わず「美味しい」とつぶやいたミリアさんにライラさんがからかうように言う。
「ミリア、紅茶入れてくれたマリンさんとその娘さんのリゼちゃん。ティルくんの奴隷なんだって」
「えっ?奴隷?ティルが?あんなに奴隷嫌ってたのに何があったのよ?」
「え~、マリンさんの色気に負けたんじゃないの?ティルくんだって男だし。リゼちゃんもかわいいしさ」
「違いますよっ!もう、病み上がりのミリアさんに何を言うんですか!私は娘と一緒に助けてもらっただけですっ!」
「大丈夫ですよ、さすがにティルがそんなことしてるなんて信じてませんから」
そんな軽口を叩いているとキャロさんたちが興味津々に話しかけてお互い自己紹介をはじめる。
メダグリア組とバラッド組、もちろん話題はティル様とミリアさんになる。
「ティルくんったら何かと言うと俺にはミリアさんがいるからって言ってずっとのろけてたんだよ」
「ミリアもだよ、何かあるとすぐにティルくんの話題になるし。凄かったよね、とか、今何してるんだろうな、とか」
「私が誘っても全く気にもとめないしさ。ミリアさん愛されてるねぇ」
「誘ったんだ?」
「酔っ払って間違って布団に潜り込んじゃっただけだけどね。こっちに来た頃だからまだティルくんも小さかったしさ」
「大きくなってたよね!びっくりしたよ。もう大人じゃんって。もう5歳なんて言えないんだろな」
ミリアさんたちが笑ってその説明をすると皆が笑う。
俺としてもティル様の過去を知れて嬉しくなってくる。
ここまで色々と言われて少しかわいそうな気もしてくるけども。
いつまでも話題が尽きず、消費するお菓子もかなりの量になってきた頃にティル様が帰ってきた。
他にホワイトナイトの3人とベイルさん、あとはウサギの獣人がひとり。
リンが「ミー姉!」と叫んで駆け寄った。
ティル様が探していた人だろう。
全員が疲れ切っているようだ。
「あ~、ただいま。さすがに疲れたよ。でもこれで終わったと思う」
「「「「おかえり~!!」」」」
皆が出迎えた。




