表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5³㎤の転移無双  作者: 清白
第5章 王都

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/50

第1話 新しい仕事




 卒業してすぐにセルバンナイト侯爵の紹介でシックス国の貴族、ピューリー=コングロレイト公爵との繋がりがもてた。

もちろん公爵本人とではない、公爵の下で犯罪奴隷関係の仕事をしている人物とだ。

その人物はパイロ=ゲーレン男爵。

男爵と言っても領地を持っているとか代々伝わるとかではなくコングロレイト公爵が当人にだけ与えた地位だ。

ようするに犯罪奴隷関係の仕事をするために貴族にしてもらったので、本人に犯罪奴隷の解放権限は無く公爵の指示で動く実働部みたいなものだ。


 俺にとってはマリンとリゼを犯罪奴隷から解放してもらえるのならどっちでもいいことだ。

公爵から連絡が入っていたのだろう、ゲーレン男爵はバラッドの町まで来てくれた。

待ち合わせのセルバンナイト侯爵の用意してくれた高級な宿屋にマリンとリゼを連れていく。

リゼなどは奴隷のままでもいいと言っていたのだが今回を見逃すと次にまた解放してもらえるアテができるとは限らない。

「解放しても今までと同じように家で働いて欲しい、犯罪奴隷としてではなく自分の意思で」そう言って納得してもらった。

マリンもここにいたら犯罪奴隷だっていうことを忘れちゃいそうだと言っていたがやはり解放されること自体は喜んでくれているようだ。


 当然のごとく犯罪奴隷解放の方法は見せてもらえなかったが2人がゲーレン男爵のいる部屋に入ると5分もしないうちに出てきてその首には犯罪奴隷の証である黒い刺青は綺麗に消えていた。

ゲーレン男爵にそこそこの金額のお礼を渡したが解放してくれたのだから安いものだ。

後から3人に聞いたところによるとゲーレン男爵が首に手を当て何か唱えたと思ったら刺青は消えていたらしい。

おそらく何かの魔法を使ったのだろうがこれ以上は何もわからないし深く調べてせっかく解放してくれた公爵や男爵に嫌な思いをさせることもないだろう。

2人を宿屋から見送ってセルバンナイト侯爵とゲーレン男爵との3人になり今後のことを話し合った。


 ある程度の話は聞いていた。

タンタルを倒した俺の戦闘能力は高く評価してもらえた。

王都の軍隊に入るという道もあったのだが個人的な強さを持つなら他の道がいいと誘われた。

元々軍に入ろうと思ったのも犯罪奴隷から解放するためで入りたかったわけではないのでこっちも望むところだった。

提案されたのは公爵お抱えの冒険者だ。


 今までとの違いは公爵の依頼が優先になること。

もっとも護衛など公爵ともなれば掃いて捨てるほどいるし貴族同士のもめ事などの政治的な問題に俺が役に立つはずがない。

要するに素材採取がメインだ。

当然全てを俺が任されるとかではない、公言していたり隠してたりの差はあるが何十人といる素材採取係のうちのひとりになるのだ。

俺の場合は普段はそのままバラッドに住み冒険者を続けるが公爵の依頼があればそれを優先する形になる。

王都よりバラッドの方が魔の森が近く都合がいいからだ。


 ちなみに短い学生生活の間でファントムマンティスを手に入れることが公爵が俺を雇うための試験だったので試験自体はマジックバッグに以前入れていたやつを出すだけだった。

もちろん試験を受けてすぐに提出わけではなく締め切り前日に入手方法は言わずに渡した。

これは院長にアドバイスされたことで雇われることを相談したときに「自分の全てをさらけ出したら全て奪われて捨てられて終わる」ということを聞いた結果だ。

こういう雇い方は手に入れ方などがわかると本人はいらなくなる。

俺の場合なら全て話したらマジックバッグと中身を全て取られて処分されるだろうということ。

公爵たちにとっては俺の命よりもこのマジックバッグ一つの方が価値が高いのだ。

公爵の使いに手に入れ方も説明せずにファントムマンティスを渡したところ「合格」との声をもらった。


 こうして公にはできないが新たな身分も得て新しい生活が始まった。

と言ってもマリンとリゼはそのまま屋敷に勤めてくれているしロウも家の警備をしてくれている。

ドラゴンはほぼ解体は終えて解体場は今は加工場の方が広くなっている。

ドラゴンの解体に専属契約した者たちもドラゴンの骨で作った解体道具を手に親方を中心に独立したりギルドに戻ったりで、解体して欲しい獲物を獲ったときに改めて単発依頼で雇う形になっている。


 そんな今までと変わりない生活をしていたところ公爵から最初の依頼が来た。

ポイズンスパロウという名前の通り毒を持った鳥だ。

体長は15㎝ほど、スズメのような鳥が魔物になって大きくなり毒を持ったようだ。

生息域は魔の森のドラゴン生息域の外縁部でファントムマンティスと同じあたりだが鳥なだけにさらに生息域は広い。

欲しいのは口の奥あたりにある毒袋で捕獲時に獲物を傷つけてしまっても毒袋があればいいが生け捕りならさらに高価格の報酬が出る。

期限は1ヶ月。

もちろん俺にだけ依頼したわけではなく他にも専属契約した者がいる。

誰に、何人に、などはもちろんわからないが1ヶ月以内なら他の冒険者が捕獲した後でも買い取ってくれる。

その中で数、質、早さなどを評価されて評価の高い者には高額の報酬と専属契約者としての信用が上がる。

何を優先するかは冒険者しだい、今回は毒袋ということでまず質を求めているというのが俺の予想だ。


 生息域がドラゴンの生活圏の外縁部が続くが依頼のほとんどがこの辺りの生息域の獲物になるようだ。

というのもそれより外側ならわざわざ専属の個人に依頼しなくても手に入れられることは多いしこれ以上奥に行くとなると個人では生きて帰るのが難しいとされているからだ。

ただドラゴン生息域外縁部といってもかなりの広さがあるのでその中でも外側なのか奥側なのかで危険度からして違ってくる。


 この辺りは俺が初めての依頼だということで依頼を持ってきた人物が教えてくれた。

せっかく専属契約したのにすぐに死なれても困るからといったところだろうか。

ある程度の魔物の生息域をざっくりと教えてくれたのだ。

ドラゴン生息域外縁部と呼ばれる場所、奥に向かって行き過ぎてもこの木を見かけたら奥に入りすぎているので引き返せ。

この魔物がいるところはその中でもまだ外側の方だ。

獣系の魔物は魔物になるときに大きくなり力が強く凶暴になることが多いが虫系や鳥類系の魔物は大きくなることもあるが獣系ほどではなく特殊魔法を使うことになることが多い。

さらに奥に行くと大型化した獣系の魔物が特殊魔法を使って来るようなどうにもならない事態になるから気をつけろ。

今回のポイズンスパロウも鳥類系の魔物で魔物になる前よりは大きくはなっているが最大の変化は毒を持ったことだ。

簡単にだがそういう知識を教えてくれるだけでも助かる。


 その人にいろいろと教えてもらったところ、俺にとっては有利なことがあるのがわかった。

例の最初にアイススパイダーを倒したところ、今は別荘にしている岩でできた巣があった場所。

あそこがドラゴン生息域外縁部の中でもかなり内側に当たりそうなのだ。

あの場所には『転移』の魔石を設置している。

あそこに『別荘』を置いて拠点にするのが基本行動になるだろう。


 最初の依頼だし2人を犯罪奴隷から解放してくれたお礼もあるので達成したい。

今回の依頼は毒袋が欲しいということで数は言われていないので質を求める。

どんな形でも用意すればいいというのは買ったポイズンスパロウでもいいということだがもちろんそこまで質のいい物は売ってはいない。

生態は普通の鳥と変わらないようで見つけて弓矢で射って捕まえるのが一般的なようだ。

ただし攻撃を避けられたら普通の鳥のように逃げるのではなく襲いかかってきて毒を吐くので注意が必要。

毒は口にでも入ってしまうと痺れて動けなくなりついばまれて餌になってしまうので恐ろしい。

ただしついばむ力以外の力は弱いそうでベストの捕獲方法は羽ばたいてるポイズンスパロウの羽を矢で射貫くことだ。

飛べなくなって地面に落ちたところを捕獲でき毒袋も傷つけない。

もちろんそのレベルの弓を使うレベルの者は一握りしかいないのだが。


 俺は次の日には『転移』で元アイススパイダーのいた場所にいた。

『別荘』は以前の場所に置き外に出てみる。

久しぶりだとは思うがもう2度と野宿などはするつもりがないので『別荘』を拠点に少しゆっくりするつもりだ。

たとえすぐにポイズンスパロウを手に入れたとしても依頼からすぐだと不自然で怪しまれるので2週間は町から姿を消したいところだ。


 最近はマリンたちや隣の孤児院の人たちに冒険者ギルドの人たちと毎日わいわいと楽しく過ごしている。

元の世界で言う陽キャとまではいかないかもしれないが人との付き合い方も少しはマシになったと思う。

でもたまにこうやって独りで過ごすとホッとした感情が出てくるのは元々の性格かもしれない。

『別荘』の中は魔道具などを買い込みほぼほぼ理想の住居と化している。

朝起きて顔を洗いコーヒーを入れてパンを焼いて食べる。

軽く散歩をして良さそうな魔物がいたら狩ってマジックバッグに入れる。

以前と違い食べられたり薬に使える薬草もわかるようになってきているので見つければ摘んでおく。

昼は狩った魔物を解体して食べることもマジックバッグの中の食材を食べることもある。

狩った魔物は家に持ち帰ればマリンが美味しく料理してくれるしそれをまたマジックバッグに大量に保存しておくのだ。

たまに自分でその場で焼く肉も味わい深いものがある。

その後は素振りをしたり魔法の効果や発動の勉強をしたりして過ごす。

漫画がないのが少し残念だが自分で描くこともできないしこちらの世界の本もそれはそれで面白いので納得する。

夕食後は寝るまで本を読んで過ごすことが多い。

元の世界のネットカフェも天国だと思ったが体を動かすことも合わせてこの生活もなかなかいいものでぼっちの生活を堪能している。


 それでも、ふと思う。

ここにミリアがいたらいいのに。

約束の4年まであと1年半。

最近は周りも騒がしく寂しさも紛れることはあるがやっぱりこういう時には思い出してしまう。

B級冒険者としての生活プラス公爵からの依頼でこの先余裕のある生活はできそうだ。

あまり目立つつもりはないので豪遊したりはできないが元々あまりそういうことに興味はない。

今日みたいなときにミリアも連れてきてふたりで過ごすのは楽しいだろう。

たまにはライラやガーベラ、ベイル、リンたちも連れてきて昔みたいに騒ぐのもいいかもしれない。


 あとはミー姉だ。

公爵からの依頼は受けるときは指示が来るが納品は王都に直接持って行くことになっている。

バラッドの町以外の町にも公爵と契約した冒険者はいるのと、町で納品してから王都に持って行くのだとその道中に襲撃されたら欲しい素材が全部ダメになるのとでだ。

道中も護衛を頼めばさらにお金がかかる上に全部ダメになるリスクもあるなら個々で納品の方が理屈には合っている。

もちろん王都に納品するまでが依頼達成の条件だ。

ということは今回も素材を渡すために王都に行く。

結局王都に足を踏み入れたことはない。

王都がどんなところかわからないが観光ついでにミー姉を探してみようかと思っている。

もしかしてすでに食堂を出していたりするかも、などといい方に考えるがミー姉ならありえそうに思えた。


 楽しそうな未来を思い浮かべて就寝し、次の日も朝早く起きる。

ポイズンスパロウが魔物になる前は町でもよく見かけ、水浴びや砂浴びなどをしている姿を見かけることがある。

体内に魔石が生まれ、魔石が成長するにつれて森の奥へと生息域を移動させる。

さらに雑穀などを好んでいたのが魔力や毒を含む虫などが好物になっていき完全に魔物になると毒袋が発生し自ら毒を吐くようになるのだ。

だが魔物になってからも水浴びや砂浴びをする癖は抜けることがなく捕獲のチャンスとも思われるが普通に飛んでいる時よりも警戒心が強くなるので弓矢では避けられる可能性が上がってしまうのだ。


 そんなポイズンスパロウの水浴びを見つけたのはここに来て3日目の午前中の散歩をしているときだ。

さすがにただ散歩していた訳ではない、視界の『転移』を使いながら歩いていて見つけたのだ。

現在地から40mほど先の川縁の水が溜まって流れていない場所に5羽ほど固まっている。

さすがにこっちには気づいてなさそうなのでさっそく1羽を『転移』させ手元の鳥籠に入れた。

何が起きたかわかってなさそうだったがすぐにこっちに向かって威嚇をする。

毒を吐きそうだったので鳥籠ごとマジックバッグに入れた。

マジックバッグに生物を入れると時間が止まり出したときには同じ状態で出てくるので死にはしない。

鳥かごのような捕獲した状態だと生き物も入れられてその時間も止まっているようだ。

ちなみに中に入るのは魔物だけで人間を入れるようなことはできないみたいだ。

さらに一応予備としてもう1羽同じように捕獲した。


 質がいい素材というなら生きている方がいいだろう。

残りの3羽は2羽いなくなったこともわかっていなさそうで水浴びを終えると飛び立っていった。


 捕まえたからといってすぐに王都に行くつもりはない。

依頼を受けてから納品までが早すぎたら色々と勘ぐられる。

元から持っていた、買った、と思われるだろうが生きたポイズンスパロウをかごに入れて持って行ったらそれはほぼない。

その状態なら買うのに報酬の数倍の値段がするだろうからだ。

それでも普通の移動時間よりも早いとなると当然魔法が疑われる。

こっちの世界に来て色々と話を聞いたり見たりしたところ思った以上に魔法の種類は多いが魔法の規模的にはそこまで大きくない。

俺の転移魔法は想像外だとは思うがわざわざばらす必要もヒントを与えることもない。

こうしてさらに10日ほど健康的なぼっち生活を楽しんだ。


 1度家に戻って森に自生してたブルーベリーのような果実をマリンに渡す。

毒のないことを確認してジャムにしてくれるそうだ。

できたら孤児院にも持って行こうと思ったら子供たちに手順を教えるのも兼ねて一緒に作ってもいいかと提案されてた。

もちろんOKを出してもう奴隷じゃないのだからわざわざ確認は取らなくてもいいと言ったがさすがに雇い主に渡された物を勝手に他人に分けたり触らせたりはできないので今後も許可を取ると言われた。

別にかまわないのだが知らない人に触られたりして毒を仕込まれることなどを防ぐためにも大切なことなのだそうだ。


 ちなみに魔石も数十個手に入れている。

魔石は便利すぎていくつあってもいい。

オリビアにあれ以降も魔石からハイポーションや毒消しなどの薬も作ってもらっている。

かなりの数をマジックバッグに入れているが家にも魔道具の冷蔵庫に常備している。

これらは俺がいないときに何かあれば自由に使っていいことになっている。

もちろん孤児院の子供たちも含めてだ。

自分でポーションや薬を作れるのに協会の上層部に作れることをバラさないために孤児院には置かずにこういう形にしている。

オリビアは文句も言わずに作ってくれた。

珍しいスイーツを作ったときなどに優先的に味見をさせるなどの約束をしたけどもちろんそれぐらいは問題はない。


 素材納入期限の5日前、バラッドを出て王都に向かった。

この国だけではないがきっちりと整備されている道といえば国家横断道路しかない。

そこに行くと馬車も走りやすく速度も早くなるのだがどこの国も国家横断道路、通称国道以外は舗装された道はないので馬車の速度も鈍る。

バラッドから王都までは馬車で3日、国道を進めば王都に着く。

整地しているといっても馬車は馬を休ませながら行くので実はそこまで歩いて行くよりも早いわけではない。

早く行きたいのなら王都に行く馬車の需要はそこそこあるので途中にいくつかの宿場町がありそこで馬を変えながら2日で王都につく高速馬車という手段もあるがもちろん値段は上がる。

国道にしてもそれまでの道にしても野営をする場所はだいたい決まっておりもちろんまとまっていた方が野盗なども襲ってきにくい。

宿場町のような大きな休憩所なら馬車から降りて宿で寝ることもできるがもちろんお金はかかる。

ほとんどの馬車や人はところどころにある広めの空き地で馬車の中や周りで寝ることになるのだ。


 安全のために護衛を雇うこともあるがバラッドから王都ぐらいの国の中でもメインのルートだとさすがに野盗たちも出て来にくい。

むしろ護衛を雇っていると金目の物を積んでいますという目印にもなるのが難しいところだろう。

なので護衛を雇うとすればそれなりに強い護衛が必要でBランク冒険者としては王都までの護衛の仕事を受けて王都に向かうという手段もある。


 しかし俺はその手段も取らなかったし馬車も高速馬車も使わなかった。

理由は馬車が得意ではないからだ。

マリンたちと出会った商人の護衛の仕事をしたときに数時間乗っただけだが乗り心地は元の世界の車を知っている身とすれば最悪の一言でしかない。

あれに2~3日乗り続けるなんて考えるのもきつい。

宿場町ならまだいいが野営などはしたくない。

高速馬車なら予定として宿場町での野営となるがこの世界でというか元の世界の住んでいた国以外でも電車は遅れるものなのだ、それが生き物を使った乗り物で予定通りに行けると思わない方がいいだろう。

実際のところ馬を交換する方が重要なので野営はどこになるかわからない方が多いそうだ。


 そんなわけで歩いて行くことにした。

馬車では3日だが普通に歩いても4日で着く。

もちろん荷物はマジックバッグがあるし寝床は『別荘』をおける場所にでも転移すればいい。

家に『転移』で戻るのでもいいのだが出かけてくると言ったくせに毎日寝に帰るのは気恥ずかしいものがある。

一応マリンたちには急に屋敷に帰ることもあるので驚かないように『転移』のことは簡単には話している、リゼなどは『別荘』に一緒に行くこともあるのでかなり詳しくばれているかもしれない。

あと屋敷よりも『別荘』のほうが他の人に見つからないようになどの配慮もなく寝心地も含めて設備がいいということもあるかもしれない。


 王都近くか王都の中に『転移』の魔石を置くつもりではあるので次回からはそういう心配もなくなるのだが初回はしかたがない。

さすがは国家横断道路、整地されて歩きやすく1日で馬車で進むのと同じぐらいはすすめたし2日目は少し早めになるが宿場町で宿屋にも泊まってみた。

ほとんどの宿泊者が寝るだけなので狭い部屋にベッドが置いてあるだけの個室か雑魚寝の広い部屋かしか選択肢がないが一応個室にした。

朝もいる者だけに有料で朝食も出る。

そう悪くはなかったがこれは1日だけと思っていたからかもしれない、毎日同じ朝食のようだ。


 歩き続ければ深夜に王都に着くような時間になった。

王都は全体が壁で囲まれているので四方の門からしか入ることができない。

夜中は門が閉まっているので夜中に到着しても近くで野宿になる。

わざわざ野宿するのも嫌なので王都へは4、5時間という場所で3日目の夜を過ごした。

といってももちろん道から外れたところに『転移』の魔法石を設置して魔の森で『別荘』に泊まっただけだが。

王都にも近くなり他の町から国道に入り込む人も増え道から少し離れたぐらいでは『別荘』を出すわけにはいかなかったのだ。

こうして次の日の昼に初めての王都に到着した。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ