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女神ユリ

僕のいた場所は椅子以外何も無い真っ白なところだった。少し時間が経つと椅子から白い光が放たれた。すると、綺麗な女の人がでてきた。


「ごきげんよう。○○の○よ。あなたの前世は哀れだったでしょう?よって転生させてあげましょう。光栄に思いなさい。」


この人は誰?僕は誰?この人はなんて言っているの?僕には少し聞こえないところがあった。そんなことを考えていると女の人が


「私が誰かわからないのでしょう。私の名前は女神ユリと申します。あなたの名前は...申し訳ございません。教えていただいても?」


「名前など知らない。僕こそ教えて欲しい僕は誰なんだ?」


目の前にいる女神ユリはとても驚いている。何に驚いているのだろうか。転生...と言うと前世の僕は死んだんだろう。その時の記憶は無いのが普通なんじゃないのか?


「もしかして記憶が無いのですか?」


「無いのが普通なんじゃないのか?」


「違います。あるのが普通です。ここに来る方は全員、前世で不幸だった方ですから記憶をなくして転生させる方もいますが、基本的には記憶を持ったまま転生しています。」


「僕の前世は不幸だったのか?」


「えぇとても」


「教えてくれ。僕の前世を!そうしたら思い出させるかもしれない。」


「教えることはできません。教えたらあなたが不幸になってしまうかもしれません。私の役目は次の人生であなたが幸せになる手伝いをすること。それだけです。よって伝えることはできません。」


女神ユリはいきなり表情を変え、真剣な顔になった。僕はこの空間の空気が冷たくなったような感じがした。思わず僕は息を呑んだ。すると女神ユリはいきなり笑顔になって


「転生先はどこがいいなど希望はあるかしら?まぁ人気なところは有名貴族や平凡な家庭ね。他でもいいわよ。どこがいいかしら?」


「...勇者」


何故かこの言葉が僕の口から漏れていた。何故かは分からない。


「え?まさか○○の○であるあなたが勇者になることを希望したなんてね!そもそも転生者が勇者になるのは初めてよ!面倒くさいとかいってね。」


いきなり女神ユリは大声で笑い出した。この空間の空気は揺れていた。おそらくこの空間は女神の感情なんだろう。さっきから思っているけれど○○の○ってなんて言ってるの?気になる。


「女神様さっきからあなたはなんていっているんだ?」


「あなたは知ってはいけないことです。あら、もう準備が整ったそうですよ。」


すると、白い光が上から降り注いできた。体が少しづつ薄くなっている。


すると女神はこちらを見て

「もうお時間ですか...楽しかったです。最後に一言だけ。あなたの人生はどの転生者よりもきついものでしょう。案外早く危機が来てしまうかも知れません。ですが決して周りに惑わされてはいけません。自分の心で決めるのです。」


「女神様それは一体どういう意味ですか?」


女神は微笑んで


「あなたに神の祝福がございますように」


と一言だけ言った。


その瞬間辺りは白い光に包まれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目が覚めると、メイドらしき女が


「第3王妃様生まれましたよ!可愛い男の子です!」


ん、まてまて転生って赤ちゃんからスタートなのぉぉぉぉ!?

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