#04 睡眠疲労
まずは、身内で試したい。そこから、段々と範囲を広げていきたい。
成功したら、可能性が広がる。最終目標は、世界だ。
世界中の困っている子供たちを中心に、何か出来たらいいな。そう思っている。
何事も、まずは好きからだ。僕の好きなことは、なんだ。好きなことは、頭痛なしに覚えられるから。
料理か。料理は好きだけど、作ることは今までして来なかった。でも、いいかもしれない。
これができれば、嬉しい。好きな味が、再現できる。プロの味が、いつでも食べられる。そういうことになる。それはいい。
母に、作ってあげたい。母が、美味しいと言っている姿が見たい。
その気持ちを、胸に入れた。これまでの、何も出来ない自分を振り返った。
お風呂から上がり、母の料理本を読み込んだ。特に理解したとかはなく、眠りについた。
睡眠疲労なく、目覚めた。スッキリしていた。スッキリしすぎていた。
起き上がり、すぐに冷蔵庫に向かった。扉を明けて見た瞬間、料理が思い付いた。パッと脳内に、降りてきた。
冷蔵庫にある食材だけで、料理の完成図が見えた。その料理は、母の料理本にはないというのに。