#30 睡眠逃避行
高校を卒業した。すごい、学生生活だった。オファーが、かなりきている。
だからとりあえず、それには答えたい。そして、これから気軽に生きていこうと思う。
卒業したあとの、ふわふわした時間になった。そこでは、告白がバンバン増えた。好きです。付き合ってください。そんな言葉を、何度も聞いた。怖かった。
制服の色んなものを、貰おうとする人がいた。パーツパーツを、剥ぎ取られる。そんな恐怖が、かなりあった。
普通の生活に、戻りたくなった。自分に近いまわりだけで、活躍したくなった。でも、それなりにオファーがある。
別の街に行こうかな。そう思った。少しの自由を、欲していた。このまま一夜づけを続けたら、脳はパンパンになる。
脳にある情報は、半端ないと思う。もう、消すことができない。それが、かなり苦しめていた。
曲は作り続けたい。裏方がいい。もう一夜づけは、しないと思う。脳が、爆発しそうだから。
テレビは、あまり出ないだろう。料理は、ひっそりと続けるだろう。マッサージは必要な人にだけ、してあげたい。
助ける人になりたい。助ける人になって、誰かを楽にさせてあげたい。目立たなくていい。
女性はもういい。誰も僕を知らない街に、行こうと思う。僕を知らなければ、楽に生きられそうだから。
そこで、技術をひそかに、ひけらかそう。そして、不自由を無くしたい。
僕が一夜づけで、やりたかったこと。それは、目立って、チヤホヤされることではない。この世から、少しでも不自由をなくすことだ。




