#27 睡眠メロディー
音楽プロデューサーから、ダイレクトメッセージがあった。デビューしてほしい、というものだった。それは、曲を作ってから、1ヶ月くらいした日のことだった。
でも、少しの不安がよぎった。完璧ではない、納得いっていない部分がある。
どうしても、上手くいっていない。そう、感じる部分がある。
それが、歌唱面だ。歌手デビューは、自信がなかった。歌い方の本などを見て、一夜づけしたこともあった。初期の頃だったと思う。
でも歌は、一夜づけでは、本当の上位には行けない。そう感じていた。
スポーツなどと一緒で、かなり努力しないと、できないものだ。そう感じていた。
でも、曲の提供は受け入れた。一分の曲を五分まで増やした。すぐに、完成を迎えた。
曲の配信デビューが、できるらしい。それは、正式に決まった。でも、歌う人がまだ決まってなかった。
そのための歌手を何人か、書類で紹介された。歌声を聴いてみた。その一人に、ビビッと来るものがあった。
後日、会議室的な場所で、会うことになった。一度だけ、家に家事をしに行ったことのある、女子高生だった。
とても可愛すぎた。女子高生は、真顔だった。まったく、驚いていなかった。それもそうだ。僕が今やっていることは、誰もが知れる。
それだけ、有名になったということだ。歌手は、その女子高生に決まった。




