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#17 睡眠からプロへ
勉強できない。できるけど、できない。やろうと思えばできる。でも、かなりの痛みを伴う。
好きなこと以外は、頭痛対象案件。それがあるから、やろうと思わない。
元々、勉強は嫌いだし。だから、プロの料理人を目指す道を考えた。
近所に、中華料理屋さんがある。そこは、高齢夫婦がやっている。美味しい、はやい、そして安い。
家族で行ったり、友達とも行く。お気に入りのお店だ。でも、跡取りがいない。
「やってみる気はないか?」
そう聞かれた。
「はい」
即座に、そう答えたのだ。
今は、真剣に考えている。動画サイトで、レシピを公開したり、色々としていきたいと。料理に目覚めた。
とりあえずは、来週からその中華料理屋さんで、バイトする予定だ。料理なら、頭が痛くならない。夜に覚えれば、支障なくすぐできる。
見たものが、それほど脳に残らない朝。料理で、頭がいっぱいになっている朝。ある大会を見つけた。
何となく見ていた、インターネットのサイトから。それは、『ハイパーシェフクオリティー』という、素人料理人の大会だ。それに、標準を定めようかなと思った。