表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
校の長者  作者: 月見山ことは
2/4

ようこそ、異世界へ。

次に目が覚めると、少年は、先ほどの女性とは別の女性に抱えられていた。


扉をくぐって5年、少年、清人はロネウという名をもらい、現在は、ロネウ・アスメアという。


この世界、生まれてすぐBCGのワクチンを打つように、魔法への適正反応を確認する。


これは簡単なもので、生まれた赤ん坊を体重計のような秤の上に乗せる程度のものだ。


わかるのは以下の二項目である。


一つ、木、火、土、金、水、無のうちどの能力が扱えるようになるか。


一つ、適正数値が確認できる。


適正数値とは、平均が100程度で、最大は200まで存在する。


適正数値の詳細は、以下の通りである。


0…使用できない。

1~50…使用できるが、初級のものだけ。

51~100…努力次第で初級~上級まで使用できる。

101~160…努力なしで中級まで使用できる。上級は努力次第。

161~199…努力なしで上級まで使用できる。最上級は努力次第。

200…努力なしで適正魔法全て扱える。

※個人差あり。


この適正反応で、ロネウは全属性を操れ、且つ適正数値は200という、この世にあるすべての魔法を生まれながらにして扱える、"天才"となっていた。


これはロネウの両親を大きく喜ばせると同時に、悩みの種とさせることになってしまった。


この世にある全ての魔法を扱える"天才"がいると聞いた貴族らはすぐに養子の件で多数訪ねて来た。


ロネウの住んでいるカミウという町は王都セントポーリアから馬車を乗って2日経った、周りには田園や家畜小屋だけが広がる小さな、辺境の地であるにも関わらず、毎日のように貴族が押し寄せてくるため、両親は誰かの養子にするべきかと悩んでいた。


そんな時に舞い込んできたのはグリサリィという能力育成機関、つまりは学校の招待状であった。


グリサリィといえば、世界でも一、二位を争うほどの名門校であり、両親はそこに寮生として入学させることに迷いはなかった。


それから時間は流れ、十年後、ロネウ15歳はグリサリィの門を通った。


このことは新聞でも大々的に取り上げられ、数多の貴族、また、他国の皇族までもがその話に夢中になっていた。


「ねぇ、君、ロネウ……であってる?」


門を通ってすぐ、赤毛の可愛らしい女の子が話しかけてきた。


「うん。あってるよ。」


「やっぱり!」


とても嬉しそうな赤毛の女の子はロネウと同じく15歳で、今年から入学する生徒らしい。


「君、本当に全部の魔法使えるの!?」


女の子は目を輝かせる。


「た、たぶん。僕も全部を使った訳じゃないからわからないけど。」


女の子は「そりゃそうだよね」とすぐに納得して、ふと、何かを思い出したようなそぶりを見せる。


「私、カンナ・ブーゲンビリア。私はカンナでいいよ!あなたは?」


「じゃあ、僕もロネウで。」


「わかった!」


元気の良い返事をするとすぐに、カンナはロネウの手を取って走り始めた。


「ほら!早く行かないと入学初日から遅刻しちゃうよ!」


ロネウは心底、疲れたようなため息をついて走った。

※今作品の後書きは本編に一切関係ありません。

読みたくない方は飛ばして構いません。


2日目です。


こんな辺境の作品を見つけくださってありがとうございます。


今作品に力を入れ出したのは3日目からですから、ここまでは正直、私も面白くないと思います。


3日目からも面白くないって言われたらどーしよ……。


まぁ、どうもしませんが。


ばぁい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ