最終合理論路線
今回の話で犯人が誰かわかるように書きました。ぜひ犯人を推測してみてください。
ユキトが言ったことは、多分皆んな気づいていた。外部からの犯行でアユミの部屋から電話を鳴らす必要も、ナオキの部屋の電話を壊す必要もないからだった。
僕「とりあえず、アユミの部屋に戻って少し話し合わない?電話探すのは、それからでいい気がする。」
ミナミ「そうだね、ここだと落ち着いで話せなそうだし、」
ユキトもアユミも納得してアユミの部屋に戻ることになった。アユミの部屋に着くまでは誰も話さない沈黙が続いた。
アユミの部屋に着き僕がアユミの部屋のドアを開いて、皆んなが入っていった。
もしかしたら犯人は2人いるのか、という思考が脳裏をよぎった。電話を使うのは誰かと電話をするためぐらいしかないからだ。そういう思考で考えれば僕の部屋の前の電話を使われたら、流石に気づくだろう。アユミが真っ先に脳裏に浮かんだ。犯人が電気がついているアユミの部屋の前で電話をかけるだろうか。いや、わざわざ電話をかけるより、直接会った方が早いな。つまり犯人は1人か。そしてナオキのところの電話が壊れていたのは、壊さないと音を鳴らなくするのは無理と錯覚させるためだな。コンセントを抜けば壊す必要はない。コンセントを抜くと言う思考を無くすために壊したのか、そうなると犯人が絞れてくる。
ミナミ「あんたが話そうって戻って来たけど全然話さないじゃない」不思議そうに僕を見つめながらミナミは言った。
ここまでの話で犯人が解けるように書きました。ヒントは電話です。
【館内電話の仕組み】
館内電話は各部屋の前に置かれています。全部で5部屋ですので5機置かれているということになります。そして館内電話の受話器を取ると他の4機が鳴ります。その場合、残る4機のどれかの受話器を誰かが取ると通話することができますが、犯人がコンセントを抜いた説が出ていて。コンセントを抜いた場合、5機の内から受話器を取ってもコンセントが抜かれている館内電話は鳴らないということがわかっています。
ナオキは殺害され、ナオキの部屋の前の電話は壊されていました。
【容疑者】
ミナミ
寝ていたが2時半頃、館内電話の音により起こされた。館内電話の受話器は取らずにそのまま寝た。
ユキト
寝ていて、電話の音には気づいていない。
アユミ
「雨の音 君の泣く声 打ち消した」の小説を読んでいたので2時半には起きていた。だが電話の音は聞いていない。
タツミ=僕
小説を読んでいたため、2時半には起きていた。電話の音を聞いている。だが出ていない。そうですね、タツミは犯人ではありません。容疑者に入れたのは盤面を整理しやすいかなと思い入れました。
犯人がわかった方はコメントで是非書いてみてください。