第七話!!!!!!「人に受け入れられないからと言って自分の本来の性格を殺して生きるのは辛すぎるぞ! でも自分を曝け出しすぎると人に迷惑をかけてしまうならバランスをうまく取ることが大切だぞ!」
オープニングテーマ『みんなの寧々尻くん!!!!!!!!!!!!!!!!!』
♪みんなのためにやってきた
悪と戦う真っ赤なハート
スーパーヒーロー! \寧々尻く~ん/
第七話!!!!!!
「人に受け入れられないからと言って自分の本来の性格を殺して生きるのは辛すぎるぞ! でも自分を曝け出しすぎると人に迷惑をかけてしまうならバランスをうまく取ることが大切だぞ!」
ナレーション「スーパーヒーロー寧々尻 博嗣(ねねじり ひろし)は、
コンビニのイートインコーナーで昼食を取りながら、
桃香・ビビッドから甘風くるみを思い出せと言われたことについて考えていた。」
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寧々尻くん「がつがつ!!!がつがつ!!!」もっしゃもっしゃ
双刻「お、博嗣じゃん。 奇遇だな」
寧々尻くん「志記!!!!」
双刻「俺もここで昼ご飯食べるわ」
ナレーション「寧々尻はちらりと双刻の昼食メニューを見た。
ちょっとお高めのイクラおにぎり、鮭おにぎり、焼き肉おにぎりが並んでいた。
飲み物はなかった」
寧々尻くん「志記!!!? 飲み物がないぞ!!!??」
双刻「大丈夫。 さっきレジのクジで当てたホット缶コーラをポケットに入れてるから」コトン
寧々尻くん「ホット缶コーラか!!!!なら大丈…」
寧々尻くん「いやそれはレジでするクジの景品には出来ないのではないか!!!!???
常に温めていないとぬるくなってしまうぞ!!!!!!」
双刻「まーそうだな、そもそもホットコーラ自体珍しすぎるし。ところでさ博嗣」
寧々尻くん「何だ!!??」
双刻「お前、いつになったら熱々血に戻るんだ?」
ナレーション「双刻のその問いは寧々尻にとって、心外なものだった。
寧々尻としてはいつもと変わらないつもりで居たからだ」
双刻「だって、最近のお前熱々血というよりもただ声がでかいだけじゃん。
そーゆーの気づかないと思ってたか? てかお前が気づいてなかったの?」
寧々尻くん「………!!!!!!!」
双刻「なんかお前この前(※第四話)からずっとこんな調子だからさ、
どうしたら戻ってくれるんだろうなって思ってな。 なんか悩みでもあるのか?」
ナレーション「寧々尻はずっと、自分が空元気で振舞っていた事に気づいた。
打ち切り会議の事、光岡修二の事、桃香・ビビッドの事、湖城雨音の事、
そして甘風くるみの事と最近の寧々尻にはあまりにも考える事が多すぎたのだ。
知らず知らずのうちに、寧々尻は心身共に疲れ切っていた」
寧々尻くん「………志記!!!」
双刻「おう?」
寧々尻くん「ありがとう!!!!!! あなたが友で良かった!!!!!!」
ナレーション「寧々尻は嬉しかった。 自分の僅かな異変も気にかけてくれる、
友の存在に。 そして、友でいてくれる双刻に。
だが、自分の悩み全てを双刻に背負わせる訳にはいかなかった。(打ち切り会議とか言えないし)
ただ、その心遣いには最大の感謝を示したかった。」
双刻「どういたしまして。 俺はいつでもお前の味方だよ。
だから、雨音様には手を出すんじゃないぞ。
雨音様を(@バババババキューン@)するのは俺だからな。 甘風は好きにしていいぞ」
寧々尻くん「台無しだ!!!!!!!!!!!!最低!!!!!!!!」
ナレーション「時々寧々尻は思うのだった。 誰か早くこの男を逮捕して欲しいと」
--------------------ここからがCM--------------------
???「今日はこの空間に仮面の女はいないようだな」\4500(税込)
???「ああ、あの女の力を最大に利用できそうだ」\6800(税込)
???「クックック…」\3800(税込)
???「ところでなんだこの値段表示は」\4500(税込)
???「一応CMのスペースだからだろうが、人に値段を付けるとは失礼だな…」\5000(税抜)
???「おそらく我々の武器の玩具の値段だと思われる」\6800(税込)
???「なんか理不尽だ」\3800(税込)
--------------------ここまでがCM--------------------
寧々尻くん「熱々血か…!!!!!!!」
甘風「おーい、寧々尻さん!」
寧々尻くん「甘風!!!!!奇遇だな!!!!!買い物の帰りかい!!!!!?」
甘風「雨音さんとプールに行ったんだ。 ヌードプールなの黙って連れていったから、
途中で雨音さんに断られて一人で遊んで帰ってきたとこだよ。
寧々尻さんはまたコンビニ?」
寧々尻くん「ああ!!!!!」
甘風「確か寧々尻さんは私とここから家に帰る方向同じだったよね。
一緒に歩いて帰らない? 大丈夫、今日は変なコトしないから」
ナレーション「寧々尻は前回(※第六話)のこともあり少し迷ったが、
桃香から言われた事の真実を確かめるに一緒に帰ることにした」
寧々尻くん「甘風!!!!!貴女に聞きたい事があるのだ!!!!!!」
甘風「何? 私のスリーサイズ?」
寧々尻くん「違う!!!!!」
甘風「じゃあ、バストサイズ?」むぎゅむぎゅ(寧々尻に押し付ける)
寧々尻くん「スリーサイズとほぼ同じだぞ!!!??
いやそうじゃなくて!!!甘風!!!!
転入して来る前!!
いや!!コンビニで見かけた時よりも前に私はあなたと会ったことがあるだろうか!!!?」
甘風「えっ、ないよ? 絶対ない」
寧々尻くん「んんん!!!??」
甘風「そうだ、もしかしたら…あっ」
寧々尻くん「どうした!??」
甘風「ううん、何でもない。 忘れて」
寧々尻くん「!???。 そういえばコンビニで見かけた時は誰に命令されていたのだ!!!???」
甘風「それも言いにくい…かな?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド(突然沢山の大きな足音)
寧々尻くん「何だ!!!!!!?」
???「まずはこの小娘の身体で実験だ」
ガシッ(甘風の両腕を複数人で掴む)
甘風「きゃあっ!?」
寧々尻くん「貴様らっっ!!!!何をする!!!!?」
???「何を…か、見ていろ。 『無理矢理怪人化ドラッグ』をな!」
(何かの薬を甘風の口の中へ放り込む)
寧々尻くん「怪人化!!?」
甘風「むぐ…っむ」
???「我等は秘密結社『怪しきもの』! どこぞの仮面女の力を利用し、
作り上げた怪人兵団で世界を支配する!」
甘風「ああああああああああ!」
寧々尻くん「甘風ー!!!」
…
…
…
甘風「…」シーン
???「何…!? 怪人化しないだと!?
完全完璧な調合で作り上げたのだぞ!?
なんだこの小娘は!」
寧々尻くん「甘風…!!!?????」
ナレーション「甘風は怪人化しなかった。
だが、身体の力は抜け、目は虚ろ、まるで人形のようになってしまった」
アリーヌ「確かに、その薬は完璧に出来ています。
ですが、くるみちゃんには効きません」
寧々尻くん「湖城!!!!いつの間に!!!!!!」
アリーヌ「くるみちゃんと別れたあと、
帰り道の電気屋さんのTVで不穏なCMが流れているのを見たのです。
嫌な気配を辿って来てみれば、
まさかくるみちゃんをターゲットにしているとは思いませんでしたが」
寧々尻くん「湖城!!!!教えてくれ!!!!
甘風は一体何なんだ!!!!???」
アリーヌ「それについては後でお答えしましょう。
まずは、この厄介そうな方々をなんとかするのが先です」
???「チッ、薬は効かないわ、敵が現れるわで良いとこなしだな。腹立たしい!
おい! この人形娘を連れていけ!
薬のモルモット兼この怒りをぶつけるサンドバッグにするぞ!」
寧々尻くん「待て!!!!!!」
???「待つものか。 アレを出して足止めしろ!」
???「召喚! 『怪人の行列』!」
(数えきれないほどの怪人が狭い道を埋め尽くす)
サイ怪人オーイア「がおー」
ウサギ怪人ハマウ「がおー」
スズメ怪人ウリン「がおー」
コスモス怪人アモブ「がおー」
タカ怪人シッル「がおー」
コアラ怪人エダコ「がおー」
パピヨン怪人モン「がおー」
その他大勢の怪人「「がおー」」
寧々尻くん「!!!なんだこれは!!!多い!!!」
アリーヌ「どうやら、皆『無理矢理怪人化ドラッグ』を飲まされた方々のようですね」
???「はっ、せいぜいこいつらの相手でもしておくんだな!
おいお前、後は頼んだぞ! さらば!」
怪人を召喚した人物「承知!」
(大勢の『怪しきもの』と甘風の姿が一瞬で消える)
寧々尻くん「甘風ーーーー!!!!!!!!!!」
(甘風が消えた方向に走る)
アリーヌ「寧々尻くん! くるみちゃんなら無事に帰って来れます!
まずはこの怪人達とあの謎の人間を倒して被害を抑えましょう!」
怪人を召喚した人物「お前達には悪いが我は悪役らしく悪いことをさせてもらう!」
怪人軍団「「「がおー」」」
寧々尻くん「パンダクロー!」ジャキッ
シカ怪人ミツディア「やーん」
ガクッ
アリーヌ「レインウェーブ!」シュッ
ジャガイモ怪人ヤヤイ「やーん」
ガクッ
怪人を召喚した人物「我、悪役。 『怪しきもの』也。
この世の全てを喰らい尽くすまで、永遠に蔓延り続ける」
寧々尻くん「パンダパンチ!」ゴスッ
クジャク怪人メイツ「やーん」
アシカ怪人カオポナ「やーん」
ガクッ
怪人を召喚した人物「悪しき心よ悪しき命よ、
我此処に置いて解放する」
アリーヌ「レインチャージ!」ザザンッ
タコ怪人フジブ「やーん」
シマウマ怪人ラービ「やーん」
ガクッ
怪人を召喚した人物「もう片付けちゃったのか?
お前らの一撃めっちゃ強くない?
てかいつの間にか新技習得してない?」
寧々尻くん「教えろ!!!!甘風をどこへやった!!!!!」
怪人を召喚した人物「教えるわけないじゃん。 我等は秘密の悪人達だ」
アリーヌ「これほどの人々を強制的に怪人化させてまで、
武力支配する必要はあるのでしょうか」
怪人を召喚した人物「手段も目的も別になんだっていいさ。 それが我々だからだ。
悪であることが我らのアイデンティティであり、
それらを取ってしまえば我等は必要なくなる」
寧々尻くん「何がアイデンティティだ!!!!!!
自分の存在意義を満たすために悪を働くことなど許されるはずがない!!!!!
たとえそう生きる事しかできなくとも!!!!!」
アリーヌ「それに、仮面の女の力を利用しているなら、その運命を変えることも可能なはずです。
あの人は、自ら自分の役割を悪と設定しているだけなのですから、
その逆も可能です」
寧々尻くん「!!!!」
アリーヌ「仮面の女の力に関係なく悪事をしているなら、
そのような強制意思や行動原理はあなた方には存在しません。
ただ自分が、望んで悪に手を染めただけです」
怪人を召喚した人物「ありゃ、バレたか。
ぶっちゃけ我々はただ悪いことがしたいだけの漠然とした集団なのだよ」
寧々尻くん「………許せないッ!!!!!!」
アリーヌ「おや…これはお説教の予感ですね…」ゴソゴソ…(挿入歌の準備)
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挿入歌『熱い憂鬱』
♪暗黒に染まる心
食いつぶされぬように
まっさらな記憶
白いままで終わらぬように
寧々尻くん「たとえ何が目的であろうとも!!!!!!
自らの勝手な感情や都合で人を不幸にすることなどこの私が許さない!!!!!
人の犠牲の上に成り立ってはいけない!!!!!!
聴け!!!!!!!!
大勢の人々を怪人に変え兵団にするなどどいう人道に反することを!!!!!!
この私の目が黒いうちにできると思うな!!!!!!!」
寧々尻くん「たとえ貴様らがこの地上の人々全てを怪人兵士に変えたとしても!!!!!!
この私は貴様らと戦い!!!!!!怪人に変えられてしまった人々を救う!!!!!!
甘風だって!!!!!貴様らの好きにはさせない!!!!!!」
怪人を召喚した人物「ククク…好きに吠えるがいいさ…」
寧々尻くん「それから湖城!!!!!!!!!」
アリーヌ「私も…!?」
寧々尻くん「変な男には気を付けろ!!!!!!!!
あなたの身は狙われている!!!!!」
アリーヌ「危ない男性ですか…双刻くん? ラジット? それとも…」
寧々尻くん「湖城!!!!もしかしてあなたの周りは危ない男ばかりなのか!!!????」
アリーヌ「………」
寧々尻くん「………!!!………???」
アリーヌ「……………(;^-^)」
寧々尻くん「湖城………(;-;)!!!!」
怪人を召喚した人物「おバカな会話をするだけなら今のうちにずらからせてもらうぞ…」
(怪人を召喚した人物の姿が消え始める)
寧々尻くん「待て!!!!させるか!!!!!」ビュンッ
ナレーション「怪人を召喚した人物の姿が消滅するよりも早く、
怒りに燃えた寧々尻の爪がその身に強烈な一撃を与えた」
怪人を召喚した人物「ぐっ…うがああああああああ」
ガクッ(消滅)
寧々尻くん「はぁっ…はぁっ…!!!!!!」
寧々尻くん「勝った…倒したが…!!!!!」
寧々尻くん「甘風………!!!!!」
アリーヌ「…寧々尻くん」
寧々尻くん「湖城…!!!!たしか甘風なら無事に帰って来られると言ったな……!!!!!」
アリーヌ「ええ、くるみちゃんは無事に帰って来られるように出来ています」
寧々尻くん「出来ている…!!!??」
アリーヌ「今から、その事についてお話いたします」
続く
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エンディングテーマ『静かにして…』
♪愛ってなぁに…
憎しみってなぁに…
それを知るには世界は騒がしくて…
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次回予告!!!!!!!!!!!!!
明かされる甘風の正体!!!!!!
そして寧々尻くんは自らの過去に想いを馳せ一つの答えに辿り着く!!!!!!
さらに桃香・ビビッドからは新たな真実が告げられさあどうなる寧々尻くん!!!!!!
次回も!!!!レッツアツアツ!!!!!!