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おくまんちょうじゃ

「マーケットの特徴に、買いだけではなく、売りからも入れるという点があります。

一般的な取引方法は、「買ってから売る」というものです。買い掛けで買ってこの世界で利殖し、後で売ることができれば、利益が出ます。しかし、FXでは、「買ってから売る」取引だけではなく、「売ってから買う」取引ができます。売ってから買う場合は、原資さえあれば、利息を払うことなく売買出来ることになります。」

エイダがコピペっぽい何かを言ってる。しかも置換ミスまでしてる。


「と、に、か、く、マーケットは売りです!あの礫(ミスリル)はありますか?」

ほら、これ。

「ミスリルを1kg売却します。」

はい。

「おや、すぐに売れましたね。20億円で値が付きましたよ」

ハァ?価格もぶっ飛んでるが即決?

そして160bpsでじわじわ消えるミスリル。質量保存則とか無視してない?

「上位宇宙と現宇宙で質量保存則が成立すれば問題ありません。安値で設定した甲斐がありました」

そうなのか。

「これが『マーケット』です。上位宇宙を介し、無限の平行宇宙、異世界と取引が可能です。現在のインターフェースは、記憶の中の売買インターフェースを参照し、2020年の日本の円価値で価格表示しています。」

それで〇ルカリっぽかったのね。


む、ミスリルが消えたところで18億円の入金とメッセージが飛んできた。10%の手数料と評価システムまで同じかよ!

『安値だったので飛びつきました。値段以上の魔力含有量があり、お買い得でした。ただ転送速度が遅かったので星4です。』

「転送速度を上げましょう」

出来たのかよ!

「先立つものが無いと話になりません。これで次元回線を引きましょう。プロバイダと相転移サービスコミコミで月々5万円のドコマデモ光(アインソフオウル)にしましょうか。下り最大1Gbpsですよ」

そんなところまで似てるのか。

「上位宇宙が先にあり、相似形の下位宇宙が出来るのです。似るのは当たり前です。」

宇宙の真理を知ってしまった。


こうして億万長者となった俺は……荒野に一人たたずむのであった。

22時にももう一話予定です。

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