スキル⑤
エイダが言う。
「そろそろレーザー冷却システム、プレイルームでの実験はどうですか?赤子が手をひねる位には出来ると思いますよ?」
それは相当難しいね?
統合された感覚を見る限り、極めて初歩的な風魔法と土魔法が使えるようだ。どっちも手足を使わず物体を押したり引いたり出来る。小質量を繊細に扱うには手、大質量を大雑把に扱うには足ね。生成系の魔法は出来なくはないがキツい、はずだ。まだ覚えてない。ストレージ経由で岩でも出せば代用になる。
少しやってみよう。
電子顕微鏡を見ながら、レーザートラップされた粒子に、風魔法で触る。
…粒子どころかプローブもはじけ飛んだよ………
「そんなものです。マスター、実践あるのみですよ。」
そうだね。境界面探してパンパンやったら核反応が起きてるもんな。しばらくはプレイルームとクレイドルの往復だ。
「教程を進めます………
■□□□□□□□□□
0.45%…」
「大脳全部位を起動………」
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クレイドルの中では、移動が可能になった。
考え込まなくても、体が動く。足音がパンパン響く。たまに暴発してすっ転ぶ。派手に転ぶと大爆発する。
「マスター、歩けるようになりましたね」
おう、なんとかな。
「ではマスター、えほんですよー、えをみながらおぼえましょうね、ひらがなですよー」
それ本当に絵本か?とは思うものの、計算や概念は量子小脳に任せる。
「繰り返してください、あー、えー、いー、おー、うー」
『あー、えー、いー、おー、うー』
サービスもしておこう。
『えー、いー、だー』
「あら、あらあらあら、マスター、お上手ですね!」
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「マスター、次はカタカナの時間ですよー」
「リピートアフタミー、ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!オ!」
『ア エ イ ウ エ オ ア オ』
「元気を出してもう一回!、ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!オ!」
『ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!オ!』
「よくできましたー!」
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「記憶統合済み……マスターを再起動中………起動」
戻ってきた。前回までの強制シャットダウンじゃなく、プレイルームでの復習だ。
土魔法や風魔法でレーザートラップ内の原子、分子を一通り触る。
今度はプローブ破損もなく、思い通りに動かせる。
一段階上げて、磁場冷却中の分子も……無理ではなさそうだ。
強磁場⇔磁場オフの時にミスしやすい。波の出るプールでバチャバチャしてる感じだ。
「マスターでも成長するんですねえ」
あー、まあね。量子脳側が大幅成長してるから、本体の脳も少し成長、してるといいなあ。
こんな感じでスキルを覚えていった。




