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スキル⑤

エイダが言う。


「そろそろレーザー冷却システム、プレイルーム(保育室)での実験はどうですか?赤子が手をひねる位には出来ると思いますよ?」


それは相当難しいね?


統合された感覚を見る限り、極めて初歩的な風魔法(緑の手)土魔法(茶色の足)が使えるようだ。どっちも手足を使わず物体を押したり引いたり出来る。小質量を繊細に扱うには(風魔法)、大質量を大雑把に扱うには(土魔法)ね。生成系の魔法は出来なくはないがキツい、はずだ。まだ覚えてない。ストレージ経由で岩でも出せば代用になる。


少しやってみよう。

電子顕微鏡を見ながら、レーザートラップされた粒子に、風魔法()で触る。

…粒子どころかプローブもはじけ飛んだよ………


「そんなものです。マスター、実践あるのみですよ。」


そうだね。境界面探してパンパンやったら核反応が起きてるもんな。しばらくはプレイルームとクレイドルの往復だ。


「教程を進めます………


■□□□□□□□□□


0.45%…」



「大脳全部位を起動………」







*********



クレイドルの中では、移動が可能になった。

考え込まなくても、(魔法)が動く。足音(土魔法の余波)がパンパン響く。たまに暴発してすっ転ぶ。派手に転ぶと大爆発する。


「マスター、歩けるように(魔法の極初歩)なりましたね」


おう、なんとかな。


「ではマスター、えほん(相対論的量子力学)ですよー、えをみながらおぼえましょうね、ひらがな(時空の構造)ですよー」


それ本当に絵本か?とは思うものの、計算や概念(難しいところ)は量子小脳に任せる。


「繰り返してください、あー、えー、いー、おー、うー」


『あー、えー、いー、おー、うー』

サービスもしておこう。

『えー、いー、だー』


「あら、あらあらあら、マスター、お上手ですね!」


***********


「マスター、次はカタカナ(非ユークリッド幾何学)の時間ですよー」

「リピートアフタミー、ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!オ!」


『ア エ イ ウ エ オ ア オ』


「元気を出してもう一回!、ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!オ!」


『ア!エ!イ!ウ!エ!オ!ア!オ!』


「よくできましたー!」



**************


「記憶統合済み……マスターを再起動中………起動」


戻ってきた。前回までの強制シャットダウンじゃなく、プレイルームでの復習だ。


土魔法や風魔法でレーザートラップ内の原子、分子を一通り触る。

今度はプローブ破損もなく、思い通りに動かせる。


一段階上げて、磁場冷却中の分子も……無理ではなさそうだ。

強磁場⇔磁場オフの時にミスしやすい。波の出るプールでバチャバチャしてる感じだ。


「マスターでも成長するんですねえ」


あー、まあね。量子脳側が大幅成長してるから、本体の脳も少し成長、してるといいなあ。


こんな感じでスキルを覚えていった。

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