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スキル③ 赤ちゃん

本日一話目

「さて、スキルの訓練です。まず五感をシャットダウンします。」


ようやく訓練だ。スキルが使えるようになるのは楽し!?待って五感ってブツンッ


「(マスター…聞こえますかマスター…)」


コイツ直接脳内に…って元から脳内だな。


クレイドル(量子コンピュータ)と接続するため、マスターをシャットダウンします。シャットダウン中………

■□□□□□□□□□

0.01%…」


ん、俺をシャットダウン?え?怖い怖い!


「視覚野、聴覚野のみ部分起動、五感もクレイドルへ順次処理、エイダとは一時お別れです。そ…ちら…でま…たあ…いま………マ…スタ………」


はぇ?黒い。時々白い。どうしたの?エイダ、エイダ?エイダ!

答えは返ってこない。クレイドル(ゆりかご)に放り出された。



*********



不安になって声を上げると音がして白くなる。安心する。

黒いの、白いの、音、触る何か。黒いのを見たり、白いので安心したり。気付けば白いのは大体近くにある。

白いのは鳴る。


*********(マスターは、)**********(赤ちゃんです)********(ようこそ)



***********



白いのはエイダ、かな?多分。緑がある。他の色も段々分かってきた。目にぐっと力を入れるとたまにピントが合う。


マ*******(マスターが、)**********(わらった!)********(エイダですよ)



************



エイダが触ってくる。


*********(ここは)**********(かぜまほうですよ)*****うー(まーほーうー)



*************



不快になると自分が鳴るだけでなく、自分で意図して鳴らせるみたいだ、やってみよう、エイダー!

『エー』


マ*******(マスターが)**********(しゃべった!)エ*******(エイダですよー!)



**************



前にエイダが触ったところ、あれ、動かせるみたいだ。

ほっ、よっ、えいっ、あれ?動かすと緑と触られた所が、連動してる?


マ*******(マスターが)マ******(まほうを)*******(つかった!)



***************


「記憶を一部統合……マスターを再起動中………起動」

戻ってきた。なんか恥ずかしいけど、何があった?

「状況を転送します。そして少し休ませてください。」

アッハイ。


俺の口から説明すると、魔法による小脳を機能させるために、一度肉体側の最低限の認識を残して量子脳を駆動させた。

そして新生児として、俺はクレイドルの中に生まれた。全く比喩じゃなかったよ!

ただ、クレイドルへの出産と俺の子育て(どれも文字通りだ)で、「エイダ」としての人格が壊れそうになったとか。何とか耐えて、一番大変な時期を乗り越えたら疲れちゃったって。シングルマザーって大変だもんな。


エイダママ大変だった。お疲れ様。ありがとう!

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