転生生活〜元最強剣士が転生先で大暴れ?!〜
読み切りです。転生先の話はありません。
好評だったら続きを出すかもしれませんが、出ることはないでしょう。
俺は最強の剣士………だった男だ。
ある日いつも通り魔王を倒しに行っていたら……何者かに崖から落とされて死んだ。
俺が魔王城へ行く前日────
王都ベルノヴァ
???「例の件だが、完成しているか?」
???「ええ、つい先程準備が整いました。」
???「そうか……では予定どうり明日決行してくれ」
???「(頷き)」
魔王城までの森
勇者「ふー…疲れたなぁ。ここで休憩するかー」
疲れた俺は森の中央部の切り株に腰掛けた。
瞬間──────その切り株が爆発した。
俺は一瞬死んだかと思ったが、俺だけが持っている特性【パルプンテ】のおかげでなんとか生き延びた。この特性は俺に何か起きた時に発動するのだが、今回は爆散した時に【超再生】が発動したらしい。
勇者「いったた……なんで爆発したんだ?まぁあらかた王都の奴らのせいだろう……」
俺は、魔王を簡単に殺せる力を持っている。それを怖がった王が俺の暗殺を目論んでいるのだろう。
勇者「休憩なんてしなければよかったな…ここら一帯が隕石の堕ちた跡みたいになっているじゃないか……仕方ない、土地回復魔法【ソイルヒーリング】」
俺が呪文を唱えると辺りが元のように戻っていく。
勇者「よし、こんなもんだろ。魔王城行くか……」
魔王城跡地
勇者「着いた…やはり遠いな。まぁいい、起源魔法【リストレイション】」
こうして俺は毎日魔王城を復活させては魔王を討伐してレベルをあげている。そうして今日の日課を終えた俺が帰路に着くと…俺の【気配察知】に反応しなかった何かが俺を崖に突き落とした。咄嗟の出来事で魔法を使えなかった俺は、死んでしまった。
???「………ますか…」
???「…こえますか…」
???「きこえますか!」
勇者の魂「…ぁ…ここは……?」
???「よかった…きこえているのですね。私は女神。そしてここは天界。貴方は死にました。」
勇者の魂「そうか…俺は死んだのか。俺を崖から落とした奴は誰だったんだ…?」
女神「あぁ、そいつらは王都の奴らだよ。君のことを酷く恐れていたらしい。」
勇者の魂「くそがっ……!俺の英雄譚はまだまだこれからだったっていうのに…………!!」
女神「なるほど…では貴方に転生の権利をあげましょう。」
勇者の魂「わかった…ただし、なにか俺の欲しい能力をくれないか?」
女神「わかりました。では、どのような能力が欲しいですか?」
勇者の魂「前世の俺が持っていた能力を全て、だ」
女神「……………わかりました。それと、転生先の常識と転生前の記憶もオプションで付けておきますね。他になにかありますか?」
勇者の魂「大丈夫だ、問題ない。」
女神「わかりました。ではそこの魔法陣に近づいてください。今から貴方を転生させます。」
勇者の魂「わかった」
勇者は魔法陣に近づいた。瞬間、体が作り出されていく感覚があり、目の前が真っ白になった…そして、俺は異世界へ転生したのだった──────
-FIN-
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