先が見えてない君へ(ポエム)
君は先が見えてなくって、
君は先が見えてなくって、
先が見えてないまま、
走り出して、
走って走って、
思いっきり、
転んだね。
君は転ぶことも、
転んだ後も何も、
何も考えてなかったから、
勢いがついて、
一回転して、
着地したよね。
僕の頭の中では、
君は一回転して、
前方宙返りして、
着地してたよね。
実際には頭から、
顔から、
顔面から、
地面に突っ込んでいたけれど、
きっと、
空中で一回転して、
三回捻りして、
着地していたよね。
僕の中の君は。
それくらい見事な勢いだった。
「向こう見ず」という言葉はたった今生まれたんだね。