その1
結構クセの強い作品になると思います。
よろしくお願いしますm(_ _)m
「おいおい見ろよ!芹沢のヤツ、またいじめられてやんの」
「女子もエグいことするぜ~ココアを前日の帰りにアイツの机の上にわざわざ溢すとかさ」
「あれココアなん!?うわー大変!だってココアって拭きにくいじゃんよ」
「しかも糖入ってるから蟻とかいそうじゃね」
「うわっ!見ろよ!アイツクリーナー持ってるぜ」
「毎回毎回、いじめ対策スゲェよな」
「それな」
「「「ぎゃはははははは」」」
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どうもこんにちは。只今絶賛いじめられております、芹沢蓮歌と申します。高校一年生です。
私はまあ所謂地味な子で、パリピのいじめ対象になっているんですよね~
実は私、転生者なんですよ~☆
前世が番長で、前々世は研究者をやっておりました~
前世はね、前々回が研究者だったことから、自由に生きてみたいと思って、おもいっきり喧嘩してみたらいつの間にか番長になっていたって訳なんです。
でも、番長って以外と疲れるんですよね~
喧嘩をどこに行っても煽られたり、子分には慕われて「さすが姉御!」とか言われたり⋅⋅⋅あとは喧嘩して助けた人からめちゃくちゃ感謝されたりして、結構自由時間がなかったんですよ。
そして今世、平和な生活を送るために、おもいっきり地味な格好で学校へ登校してみました。一ヶ月後、見事にいじめられっ子になったわけです。
いじめと言っても、高校生だから結構可愛いいじめですよ~
靴の中に画ビョウとかカッターとか入れられたり、ストロー刺された飲料を机の中に入れられたり、お菓子のごみをロッカーの中に入れられたり、今回のように飲み物を机周辺で溢されたり。
靴の中のは毎回出せばいいし、飲料もお菓子のごみも捨てればいい。飲み物溢されたら拭き取ればいい。全部対処できるし、これだけなので結構楽しんでます。
次は何をしてくるのかな~とか考えるのって結構楽しいんです。
平和な生活を送りたかったんですけどね⋅⋅⋅
まあ、いじめっ子グループに仲のいい友達がいて、次のいじめの内容を教えてくれるんですよね~
なので対策は簡単。私はなに一つ困ることがないわけですよ。簡単に対処された事を知ったいじめっ子たちの顔は見ものですよ~
っと、綺麗になりましたね~
使い捨て布巾はそのままゴミ箱へ。クリーナーは鞄の中に仕舞いましょう。
そろそろいじめっ子たちの登校時間でしょうか?あー、来ました来ました。来ましたよー
「なっ?!今日も効いてないじゃないの!」
「なぜ?作戦は完璧なはずなのに!」
「どうして毎回失敗するんですの!?」
「まあ、朝から気分を悪くすることが出来たし、いいんじゃないかしら」
「それにしても、本当に懲りませんよね」
「あんな地味な子がここにいるなんて、学園の恥ですわよ!」
「さっさと転校してしまえばいいのに」
あ、そういえば学校の説明がまだでしたね~
ここは所謂御曹司お嬢様学校で、超金持ちの人が入る学校なんですよ。
生徒会も生徒会ではなく、roseraie reunion、薔薇と会議のフランス語を組み合わせたヘンテコな名前になっているんですよね~まあ、日本特有のネーミングセンスですよ~
で、その生徒会には成績優秀者や、トップクラスの金持ちが入る感じですね。選挙とかでなく。なのでこの学校、選挙管理委員会がないんですよ。必要ないので。
そして、私は現在生徒会に招待されています。これがいじめ発端の原因でしょうか?
あ、もう分かっていると思いますが、私はゴリゴリバリバリの庶民ですよ~?
中学校の成績が良かったため、特待生として推薦されて、そのまま流されて入学した感じですね。
事実私の成績は11位でした。
ベスト10に入ったら目立ってしまう恐れがあったので、ギリギリの11位を狙いました!
目立ってしまっては平和な生活が危ういので!
前々世では研究者だったので、結構頭いいです。というか、当時は天才でした。なので1位をとりたければ、余裕でとれますね。
ですが、ベスト10入りとか、先生のお気に入りに自動的になってしまうじゃないですか。面倒なんですよ、そういうの。
あらあら、話が脱線してしまいましたね。
それで、この学校は金持ちが多いため、庶民がよくバカにされてる訳なんです。
そして私は見た目が地味!更にアイツらより成績がいい!つまりいじめの的としてはこれ以上ないほどの好物件(物件ではない)!
それでも、いじめっ子たちにもプライドってものが強くあるので、私生活、というか学校外になったら何もしてこないんですよ。さすが貴族といった所でしょうか。一応人としての礼儀はあります。一応。重要なので二回言いました。一応。あ、三回になりましたね
まあ、つまりですね、私の目指す平和な生活が、生徒会のせいで脅かされてるんですよ!
なぜわざわざこんな地味な私を誘う!
勉強できてもベスト10には入っていないでしょう!?
前々世も、前世も、手に入ることがなかった平和な日常は、今世も手に入ることができないんでしょうか!?
閲覧ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ