ひと時の休息(仮)
また書き足します
一刀「いだだだだだだっ」
病室のベッドの上で一刀が声を荒げた。
華佗「おいおい、女の子じゃないんだ、これぐらい我慢しろ」
溜息まじりに華佗が一刀の治療を行っていた。
一刀「んなこと言ったって痛いもんは痛いんだよ!」
恨めしい顔をして華佗を睨む一刀
華佗「ま、あんだけの戦いしたんだ、代償はでかいだろうよ」
華佗はそう言いながら一刀の腕に包帯を巻いた
雪蓮との闘い、なんとか勝つことができたものの体の、特に腕の損傷は激しく
あの後、一週間一刀は寝続け、先ほど目覚めたばかりだった。
華佗「お前、俺が居なかったらこの腕両方とも使えなくなってたぐらいなんだぞ、もっと感謝しろ」
一刀「それは・・・、本当に感謝してる、ありがとう」
動かせない体で何とか謝意を述べようと首を少し動かす一刀
華佗「ま、俺もなんだかんだあの試合楽しませてもらったし、いいってことさ」
雪蓮と一刀の戦いは今大会一番白熱した戦いだと民衆の中で噂が出回るくらい
大盛り上がりだった。
実際、客員同数は満員であり、会場外でも一目見ようと人でひしめき合っていた。
あの隊長が、とか、あるのか下剋上とか、そういう「まさかに」皆憧れたんだろうと、一刀は後日目覚めた後言っていていた。
一刀「結局、あの後雪蓮は数時間後にはピンピンしてて、俺はこのざまだもんなぁ」
あの後、一刀は意識を失い、一週間寝込んだが、雪蓮は数時間後にはピンピンしていた
華佗「その辺はあきらめろ、地力の差だ」
スッパリと華佗が一刀の悔しさを両断した。
一刀「わかってるよ・・・・・、そんくらい。無理して追いつこうと無茶した結果がこれだよ」
バシィッ
小気味いい音を楽器のように一刀のおでこで華佗が鳴らした
華佗「それがわかってんならもう無茶すんなよ、お前の体はお前だけのもんじゃないんだ。
お前が寝てる間どんだけ見舞い来たかわかってんのか?」
そう、華佗が言うようにこの一週間目まぐるしいほど一刀の見舞いに人が押し寄せてきたのだ
もうそれはほんと・・・声に出せないくらい色々な見舞いの仕方で。
華佗は大人なのでその辺は省略した(面倒くさいのが本音)
一刀「しかしまー、今回春蘭が優勝したし、俺は負けたけど満足だ。」
そう、今回の大会は春蘭が勝ち抜き優勝したのだ。
春蘭曰く、「あいつがあそこ迄やったのだ、後は私たちが引き継がねばどうする!?」
と、自分と魏の武将に喝を入れ、勢いそのままに春蘭が優勝への階段を登り切った。