表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

夫婦の仲

暗闇の中。何かがこっちに向かって近づいてくる。

フルは目を凝らす。

そこには…般若がいた。


 ━━━


「はああああぁぁぁ!般若ああああああ!」

「う・る・さ・い!」


刹那フルの頭に激痛が走る。

「がぁッ!頭がいっっっっってぇ!」

余りの痛さにもだえ苦しんでいると頭上から声がした。


「ヴォートが起きちゃうでしょ」

いつの間にか寝てしまっていたようだ。

というか、夢にまで出てくるって…どんだけ怖がってたんだよ。


フルが夢の事を思い出し、恐怖のせいか少し震えているとシキチーナが渋々といった表情で昨日の事について答える。

「はぁ…昨日の事はいつかヴォートに言わなくてはいけない事だったので今回は不問にします。」


絶対怒られ…いや、殺されるとさえ思っていたフルは、予想していなかった答えだったせいか、口をポカーンと開けている。

しかし、シキチーナはそんな事気に留めず続けていく。

「でも、いつか言わなければいけない事だとしても、それをヴォートに伝えるのは今ではありません。取りあえずこれからは言動に気を付けてください。わかりましたか?」

「え、あ…は、はい」

昨日の事がかなり堪えたのだろう、完全に下手に出ている。


それでも、とフルは思考する。

シキチーナの言っていることは正しい。確かに()()()は今伝えるべきではない。しかし、もしヴォートが真実を知ったとき耐えられるのか、それだけが不安だったのだ。


「ちょっと!何をボーとしてるの?早く準備しなきゃ!」

なんかシリアスっぽい雰囲気がシキチーナの拳&大声で台無しだ。

まぁ、そんな事を言っても仕方がない。取りあえずシキチーナの言いなりになることにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ