力で勝てないなら頭で勝つ
フル・ライク
年齢:28 職業:戦士
種族:人間 性別:男
Lv48
HP:5680 魔力:120
攻撃:2800 俊敏:3090
称号:誉れ高き戦士
耐性:物理攻撃耐性・痛覚耐性
魔法:初歩魔法
スキル:闘志(魔力を消費し攻撃にプラス1000俊敏にプラス500)
ユニークスキル:一点集中(魔力を特定の部位に集中させ能力を上げる)
ハーク・サイド
年齢:29 職業:狂戦士
種族:人間 性別:男
Lv57
HP:6500 魔力:0
攻撃:4630 俊敏:4000
称号:恐れ多き強者
耐性:物理攻撃耐性・痛覚無効・状態異常耐性
スキル:なし
ユニークスキル:狂戦士(1分の間、魔力以外のステータスを上げる。しかし、その間理性を失う)
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とうとう、俺の番がやってきた。
ある程度の作戦はできたので対戦の場となる広場に向かう。
すれ違う人から応援の声が聞こえる。
その中には息子であるヴォートの声もあった。
そのおかげか、心なしか少し落ち着いた気がする。
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広場につくと大きな歓声が聞こえた。
そして、位置につく。
作戦どおり、威風堂々と戦いを始める前から勝つことがわかっているかのように。
カーン
試合開始のコングと同時にユニークスキルである一点集中を発動し、目に魔力を集め視力を上げる。
そんな事をしているうちにハークはこちらに真っすぐ突っ込んできた。
もちろん、これも作戦の内だ。
そのために試合前から煽っていたのだから。
そして、ハークはまた作戦どおりに右手で殴りかかってきた。
その右手をフルは避けながら掴み、地面へと受け流す。
その瞬間、地面が爆ぜた。
その光景を見てフルはぞっとした。
当然だ、もしさっきの攻撃を避けられず当たっていたら自分も地面と同じようになっていたかもしれないのだ
地面が爆ぜたことによって砂埃が舞い上がる。
こうなっては相手を見つけることは難しい。
しかし、フルは別だ。
さっきハークに触れたとき、初歩魔法であるマーキングを使ったのだ。
その魔法により、フルにはハークの動きが手に取るようにわかる。
そして次の瞬間、フルはハークに奇襲を仕掛けた。