お爺ちゃん、休みを過ごす
静かに更新していますが、見てくれる方に感謝です!
みんなを玄関で見送った後に、澪と一緒に家に入っていく。
澪と今日あった事を話しながら、時間を過ごして……夜には澪がその話を母に伝え、楽しい時間が過ごせたの。
廊下を歩いていると、琴葉が走ってきて「なんで私を呼ばないんですか! 私を最初に……」と叫んでる途中でチョップをかましとく。
その後、千尋が黒い笑顔で近づいてきて引きずっていった……仕事の途中で抜け出したのかの? それはアカンぞ?
そんなのんびりした時間を過ごして明日になった。
朝起きた時、布団を剥がして体を持ち上げながら思ったのじゃが、2日間は暇じゃの……。
何時もと同じように来た琴葉を見て……そういえば、メイドってどんな事してるんじゃろ?
「琴葉達って何時もどんな事してるの?」
「どうしたんですか、急に……はっ、もしかしてメイド服を……」
次に言うことがなんとなく分かったので、チョップをしておく。
鏡の前に立って着替えをしようとすると、頭を擦りながら「基本は掃除や来客への対応、買い物……家事ですね、他にもいっぱいありますけど」と答えた。
服に着替えながら「そうなんだ」と言っておく……ある程度知ってはおったが、結構大変そうじゃの。
「今日は何も用事が無いから、少し様子を見てていい?」
「千尋さんに聞かないと、分からないですよ」
「千尋に聞いておく~」
着替えが終わって、髪を整えてもらいながら会話をする。
本を読むのもいいんじゃが、どうせなら気になったしの……メイドの仕事を見てみようかと思っての。
たまには、こういった変わった事をしてみるのも面白いしの。
そういった話をして、準備を終えて朝食を食べに行く時に、遅くなると思ったのか千尋が歩いてきた。
「今日は早いですね、何時もこれぐらいならいいのですけど」
「千尋、今日メイド達の仕事を見てみたいと思ったのだけど、大丈夫?」
「お嬢様が、ですか?」
その問に「うん」と答えると、少し悩む表情になった……何か問題あったのかの? 儂的には見るだけなら構わないと思うのじゃが……。
考えがまとまったのか、顔に私の方に向けると「朝食終わった後、メイド達と相談しておきます」と答えた……珍しいの、決断は基本すぐに行うのじゃが。
リビングに着くと母と澪がすでに喋っていた……なんか賑やかじゃの、何かあったのかの?
近づいて「どうしたの?」と聞いてみる。
「あ、お姉ちゃん! 実はね、夏休みの宿題どうしようかなって」
「私じゃ宿題付き合えないから、おねがいね!」
「別にいいけど、今日なの?」
母から少し申し訳なさそうに言われてた、別にいいのじゃが……今日はメイドの仕事を見ようかと思ってたのじゃが。
実際しょうがない気がするの、母は仕事で忙しいし、手伝いたいのは本当だと思うしの。
宿題の話をしながら、朝食をいただく。
終えると、片付けしている千尋が話かけてきて「お嬢様、この後大丈夫ですか?」と聞いてきた。
話がついたのかの? 儂は何時でも構わんぞ、という事で用事が終わるまでリビングでのんびりする。
澪は「お姉ちゃん、部屋に戻らないの?」と聞いてきたので「今日はメイドの仕事を見ようと思って」と言う。
「面白そう! 私も見る!」
「迷惑にならない程度にね」
「大丈夫よ、千尋は慣れてるし、メイド達も何時も通りにやるだろうし」
そう言ってから、母は「それじゃ行ってくるわね」と言って会社に向かっていった。
千尋を待っている間、澪と「メイドさん達って、何時もキレイにしてるから気になったの」と言ってきたのを「私も気になったから、見学するの」と答えておく。
澪は可愛いの……と思いながら、頭を撫でると気持ちよさそうな顔になっていた。
「鳴様、お待たせしました」
「澪も大丈夫?」
「澪様……もですか?」
少し戸惑っているようだけど、大丈夫なのか頷いて「分かりました、こちらです」と言って、儂達を先導した。
2人で立ち上がって歩いてく、澪はワクワクしてるのか、笑顔で付いてきていた。
案内された場所は、さっきの食べ終わった朝食の処理や、食器洗い、片付けをしていた……すごいテキパキ動いているの。
「これどこだったっけ?」
「あ、それはそこよ」
1人は食器の場所聞いて、1人はそんなやり取りをしながらもキレイに食器を洗っている……メイドってそんなに大変な職業なのじゃな。
気苦労が耐えなさそうじゃ……儂も暇じゃから手伝いたいがの。
といって、出ていっても「お嬢様は見ていてください」と言われそうなので……。
「手伝うなんて言わないでくださいよ? 怪我なんかしたら、お母様から首が飛びそうなんですから」
「そんな事しないと思うんだけど……」
「解雇するのも雇う側は、きちんとしないといけないので」
それもそうかの、問題ある人を置いていて何度も起こされると、危険があるからの。
千尋は儂達の説明役なのか、作業には参加しないで隣で立っている……すごいイソイソ動いてるからこっちまで焦りそうじゃの。
片付けが全て終わると、全員のメイドが儂達の前に止まった。
「今日はお嬢様が、見ていますが、気にせず何時も通りやること」
「「「「はい」」」」
「次は……」
1個ずつ作業を確認していく、分担だけでも結構あって1人……2つか3つあるんじゃの、大変じゃな。
メイド達は一礼して、それぞれ持ち場に歩いて行った。
今日はこれだけでも、時間が潰せそうじゃな……見ているだけでも忙しいのが伝わってくるわい。
次は、12月17日予定です。




