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お爺ちゃん、何故か教える側になる

 5人と一緒で話しながら、部屋に着いて……何から勉強しようか。というとこじゃの。


 それにしても、全員可愛いの……。穂村や雫は見慣れてるからいいが、二階堂さんと村雨さんと位堂さんも今はおるからの。

 二階堂さんと村雨さんは、儂より少し身長小さめで……大きさはまだ発展途上の様じゃの。

 位堂さんは、やっぱりお嬢様なのか綺麗な髪と……大きさはデカいの、儂より上かの?


 そんな事を思っていると、穂村が「勉強しないで、何か遊ぼうよ~」といい出した。それ勉強会じゃなくて、遊んでるだけじゃ無いかの。まぁ儂はそれでもいいのじゃが……。

 雫が少し青くなっておるんじゃ……。ガクガクしてるから、見捨てないでくれみたいな視線を受けてる。

 穂村も「ありゃ、そんなにヤバかったっけ雫の」と雫を見て、バツの悪そうな顔をした。


「穂村……去年、数学の点数教えてあげようか?」


「……何点?」


「29点……」


 穂村が「ぷっ……くくっ」と言いながら吹き出していた。雫が「笑うな! お前みたいに適当にあたんないんだよ!」と顔を赤くしながら、怒った口調で言っている。

 二階堂さんは「得意、不得意ありますよ」と言いながら苦笑している。村雨さんは「脳筋、少女」とボソッと呟いている。得意、不得意は分かるが……脳筋は酷くないかの?


「桐花さんって、普段そういう喋り方なのですわね」


「うっ……しまった~! 敬語にするの忘れた!」


「気にしませんわ、私だって隠したい事1つや2つありますもの」


 あれ位堂さんって意外と、いい人? 普段は暴走してるだけで、常識人なのかもしれんの。

 こっちを向いて「今、鳴さん失礼な事考えました?」と言ってくる。慌てて、両手を振って「き、気のせいですよ」と誤魔化す。


「もしかして~、鳴を勝負挑んだのって……」


「うっ……」


「その辺りの事でもいいから、お友達になりたかったんじゃないの~?」


 穂村に指摘され、位堂さんが顔を赤くして顔背けながら「ふんっ、そんな事ないですわよ!」と言った。ツンデレと言うやつかの?

 村雨さんが「ツンデレ娘……」またボソッと呟いた。二階堂さんは「カナ、そんな事言ったら失礼だよ」と言ってる。雫の時は否定しなかったのにの。

 勉強会進まないの~。みんなと喋るのは楽しいから、いいがの。


「それじゃ、気を取り直して勉強会始めましょうか」


「そう、ですね」


「鳴、遊ぼ~」


 穂村が抱きついてくる「本当に、始まらなくなっちゃうから」と言いながら……そうしてて欲しい衝動を堪えながら、引き剥がす。

 勉強教える人が必要じゃの……主に雫の。位堂さんなら全科目高得点だから、頼んでみようかな?


「位堂さん、雫の勉強教えて貰っていい?」


「いいですけど……鳴さんは?」


「私? 私は、のんびり勉強かな」


 そういう事で、別れたのは……二階堂さんと穂村、村雨さんと儂、位堂さんと雫と一応別れた。

 といっても、この組み合わせ色々個性が合わなそうじゃ……。それにしても、割と広い部屋だから6人入っても結構余裕じゃの。一緒のテーブルだけど、デカいテーブルだから6人で座っても問題のじゃ。

 特に勉強は問題ないので、二階堂さんと穂村の方を覗いてみる。


「もう少し真面目にしてください」


「えぇ~、それよりも喋ろうよ~」


 なんか思った通りの感じじゃの……。これ組み合わせとしてあってるかの?

 村雨さんがたまに「この問題どうやるの?」と聞いてくるので「えっとね、この数式はこれを使って……」と教える。それでも分からない場合は、ノートや直接解いて説明する。

 ついでに、位堂さんや雫の方を見てみる。


「だから! この公式をこうして……だから違いますって!」


「え? え? どうすればいい?」


 こりゃ……ダメじゃの。面白いから見てる分にはいいがの……勉強会が、お喋り会と変わらんの……。

 そして位堂さんが「もう、鳴さん! 桐花さんをどうにかしてください!」と言ってきた。苦笑するしか出来んのじゃが……。


「それじゃ少し組み合わせ変えてみる?」


「お願いしますわ!」


 という事で……位堂さんは二階堂さんと、穂村と村雨さん、儂は雫と。

 雫のは儂が担当することになったため「鳴、ありがとう」と言ってきた。よっぽど位堂さんが怖かったんじゃの。

 少し苦笑しながら「私は本当に教えるだけだよ?」と言った。

 儂……教える前提じゃの。


「もう最初から分からないんだ」


「はいはい、この公式はここから解いて……」


「おぉ……そういう解き方なのか」


 解き方を教えて、簡単な問題だとどうなるかを教える。公式が分からないのは、簡単な問題を例とすれば分かりやすいからの。

 つまりながらも少しずつ、雫が問題を解いていく。笑顔でそれを見守っていると……。

 みんながこっちを見ていた。どうしたのかの?


「どうしたの? みんな」


「いえ……鳴さん、教えるの上手ですわね……」


「そんな事ないと思うけど?」


 村雨さんが「さっき教えてもらった問題普通に出来るようになった」と言ってる、よかったの。自分が分かりやすいか考慮して教えてるだけだじゃよ~。儂が、一番勉強苦手だからの。

 雫が「解ける、凄い……」とか言ってる。でも、身につかないとすぐ抜けちゃうからの。


 勉強会はそのまま、普通に進んでいく……のんびりした時間が過ぎて、休憩に入った。

次は、11月11日予定です。

ポッキー?

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