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お爺ちゃん、勉強会をやる

おや、お爺ちゃんの様子が……

サブタイトル修正です

 位堂さんと母がいる部屋に戻った。何か位堂さんが呟いてたけど、気にしない。


 母は「お友達増えてきたわね」と笑顔で言った。位堂さんは「お父様の知り合いだったなんて……」とぶつぶつ言っている。

 儂としては……もっと女子と仲良くなりたいの~。だって……男といてもしょうがないしの。

 突然、位堂さんが立ち上がり……。


「私、今日はこれで失礼しますわ!」


「そう? 明後日の勉強会、位堂さんも来る?」


「行きます、行かせてもらいますわ!」


 と言って、急ぎながらもゆっくり帰っていった。

 母と「元気な子ね」「楽しそうな子です」と言い合った。

 少しすると、メイド達が入ってきた。先頭は千尋だった、そして儂の肩に手を置いて。


「何かしたの?」


「特にしてないけど?」


「してないわね」


 母も一緒に否定すると、安堵して「よかった……」と全員が胸を撫で下ろしていた。

 問題は無くなったことだし……勉強会で話を何しようか考えないとの。勉強は、必要ないしの。


 母と喋ったりして、次の日……勉強会の日が来た。

 そういえば……仲直りしたって、誰にも伝えておらんの……。まぁ穂村や雫なら気づくと思うしの、問題無いじゃろ。



 そして、待ち合わせの時間……儂は前に木の下を手入れした所で、本を読んでいると。車の音が、3台くらい音がした。

 誰か来たのかもしれないの。


 儂は外に出ようと、本を片手で閉じて立ち上がると。メイド達含む、千尋が走ってやってきた。


「鳴! これはどういうことです!」


「え? どうしたの?」


「聞いてないですよ!? 位堂家はわかります、ですが! 二階堂家、村雨家まで来るなんて!」


 儂に講義するが……「言う必要無いかな? と思って」と言って誤魔化すと……全員がその場で崩れ落ちた。

 千尋が一番立ち直りが早かった。肩を両手で掴まれる……。

 何でみんな儂の両肩を掴むんじゃ! 痛いぞ! 本当じゃからな? 本気で掴んでるからの!


「鳴……よく聞いて」


「はい?」


「友達を呼ぶ時は、言って……名字だけでもいいから」


 頭を縦に動かして、肯定すると。軽く放心状態のメイドに向けて、両手でパンパンと音を立てる。

 千尋は「今からでは間に合いません、鳴様のお友達ですので。気を使わせないように配慮してください!」と言って全員に語りかけると。


「「「「はい!」」」」


 と言って全員走っていった。

 二階堂さん、村雨さんの家ってそんなに有名なところだったんじゃの。

 普通の家とは思ってなかったが、全員放心するほどとは……。


 玄関に行くと……。


 リムジンが……3台も並んでた。す、凄い圧感じゃの……。

 目立つ……そして、儂を見つけたのか扉が開き歩いてくるのは……。


「ごきげんよう、鳴さん」


 位堂さんだった。凄く見た目が濃い印象だったため、普通の服……いや、高そうなやつじゃがの。着てると、服が浮いてる……これがお金持ち効果!

 続いて、開かれた扉から出てきたのは……二階堂さんだった。


「おはようございます、位堂さんと何かあったんですか?」


 次に村雨さん。


「おはよう、ございます……仲直りで来た、ならよかった」


 と呟いていた。

 少し遅れ気味でリムジン3台が置いてある、後ろから2人が走ってきた。

 見た瞬間、雫と穂村の口を開けてた顔は笑えるの。


「凄い~、高級車が3台も!」


「これは……一瞬誰の家かと思ったぞ」


 そう言って2人は近づいてきた。

 土日が近かったからか、特に準備してないけどの。こんなに、友達できるとは儂は幸せ者じゃの……。

 この体の……鳴はどうなったのかの? 気にしてなかったとは言わんが……この転生という物自体違うのではないかの?


 あの時、鳴は傷があまり無かった。死ぬような傷じゃない……かすり傷はあったがの。

 転生は死んで、別の体に生き返るという物らしいが……死んでもいない器に入ったのじゃ?


 そう思ってると、玄関の所で手を振ってる。穂村が「鳴~、何してるの? 早く~」と言っていたので、儂は小走りに向かった。

 もし、これが……もし憑依ひょういであれば……鳴は何故出てこないのじゃ?

 死にたかったのか、それとも……。


 玄関に着くと、みんながそこで待っていた。

 口々に「どう、したんです?」「遅いですわよ」「考え事ですか?」など、言われた。今は、深く考えるべきではないのかもしれん。

 ……意識に綻びを感じても、気にしない事にした。


 考え事に夢中になりながら、歩いてると。穂村と雫は「……どうしただろうね~」「……分からない、だが喋らないのでは」と呟いている。

 「どうしたの?」と聞くと2人揃って「こっちのセリフ」と返ってきた。

 心配してくれたのか、嬉しいぞ。


「鳴さんは、普通に綺麗ですわよね」


「そう、ですね……どんな事をしてる、でしょうか」


「それは、私も気になります!」


 気づくと3人は儂の事を喋っている。綺麗……そうじゃな綺麗じゃ「そうですか?」と返すと。

 穂村が「あり得ないくらいに~」と雫も「こっちが自身無くなるほどに」と言ってる。


 もし……鳴と喋る事が出来るなら、言ってやりたいの……。


 今は、1人じゃないと。


 まぁ……聞こえるとは思えんが、今はまだいい。

 その内気づくじゃろ。その後5人の会話に入り……少しすると、部屋まで着いた。


 儂達は、そのまま勉強会を行う事になった。

次は、11月8日予定

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