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お爺ちゃん、友達が増えた

 儂達は、5人で昼食を取りに食堂に買いに行く。


 そして……、食堂に着くと。何時もの様に、男子生徒の声掛けにより一斉に道が開かれた。

 儂は慣れたからいいのじゃが、2人は始めてだからの。


「「す、凄い……」」


「食堂利用すれば、誰でも見てると思うよね~」


「何ですか、私を見て……彼らが勝手にやってるだけですよ」


 二階堂さんと奏さんは2人で声を上げていた。穂村は平然と歩く儂達2人に話掛けてきた、儂は雫に視線を送ると。私は関係無いですよ、と言いたげに呟いた。

 いや、こうなったのは雫のせいとは言わぬが……発端はそうじゃぞ?


「それよりも! 何で雫は敬語なの~」


「食堂で騒ぎたく無いし、2人にいきなり素を出すのはためらう」


「大丈夫だと思うけどね」


 穂村も「そうだよ~、敬語は禁止!」と言っている。仲良くできそうならしたいし、悪い人らではなさそうだしの。

 2人は平然と歩く儂達を小走りに追ってきた。


「何か、学校じゃない感じがする」


「カナ、それは私も思ったよ。何だか執事の出迎えみたいに感じて」


「2人とも早くしないと、食べる時間無くなっちゃうよ~」


 儂は心の中で、どういう例えじゃ! と叫んでいた。儂の家は、メイドが居るが少ないからの。雫は先程の事で「私はこういうの素を出すのは2人意外したことない」と小さく呟いた。

 それぞれ、買いたい物を購買で購入して……何処で食べるかを喋ることに。


「何処がいい~?」


「私達は、普段木の下のベンチで食べていますけど」


「ん~、私は教室でいいと思うけど」


 穂村がそういうと、雫と儂はそれぞれ何時もの場所と提案をした。

 二階堂さんは「私、近くにこの人数でも大丈夫な場所知ってます」と言うと奏さんも「私達は何時もそこに、いる」と言った。

 そこに言ってみようかの。ベンチは3人までだったしの、2人はどう思っているのか見ると。


「いいんじゃないかな~」


「私もそれでいいと思います」


 との事なので、移動を開始した。


 場所は、ベンチがある木の下の……近くにある。木が数本あって、木のテーブルと椅子が置いてあった。また、木が影になり直射日光が当たりづらく涼しい。

 この学園意外と、こういう自然の中に置くの好きじゃの。でも、そんなに遠くないから儂ら見られてたかもしれんの。


「すぐそこだね~」


「そうですね、私もこんな場所あるとは思ってませんでした」


「割と近くにあった……ですね」


 3人はそんな感想を口にしていた。少し、努力したのか雫は敬語を外そうとしていた。何か努力している所凄く可愛いの~。穂村もニヤニヤ見ているし。

 2人は定位置なのか、座って。椅子が5個あるのでテーブルを囲んだのじゃが。

 儂は座るのが遅れて、二階堂さんと奏さんの間に入ることになった。


「それにしても、2人が話しかけてくるなんて。珍しいね~」


「そうなの?」


 2人の方に顔を向けると、二階堂さんは「花咲さんが前と変わったから、楽しそうかなって」と奏さんは「面白そう、だったから」と言った。

 儂が何か問題を起こす前提になってないかの? 絡まれるんじゃからしょうが無いじゃろ……いや、こうやって女子と一緒に居るのは嬉しいがの!


「位堂さんの、勝負どうするの?」


「私は問題無いですよ、徹底的にやると決めたので」


「鳴、また怖い顔になってるよ~」


「だはらって、ほほおひっぱらゃないで~」


 儂は奏さんの言葉に答えると、知らずの内に近づいてきた穂村に再度頬引っ張られた。酷いの~、結構痛いんじゃぞ? 二階堂さんは「ふふっ、私友達居ないから羨ましいです」と笑っていた。

 雫は立ち上がり近くによって「離してやれ、頬が赤くなってる」と言って引き離した。


「でも、実際私は鳴より位堂さんの方が気の毒だね~」


「そうだな、運動しか私は詳しくないが……色々隠してるからな鳴は」


「酷い! 私が何を隠しているっていうの」


 2人して「異常な動き」「綺麗過ぎるノート」と口を揃えていった。なんじゃ、確かに色々隠しておるがそこまで言われる筋合いは無いぞ!

 自分の体や女子の体で興奮しているのは流石に言えんしの。奏さんもそれには同意で「親から全て聞いた」と言っていた。


「い……言わないでね?」


「どうして? 名誉だと思うけど」


「鳴は目立ちたく無いからな、といっても無駄だけどな」


 儂は、目立ちたくないのじゃが……。だって、ちやほやされたいわけでも無いし……女子とキャッキャウフフしたいだけじゃしの。名誉や進路なんてどうでもいいんじゃ!

 それにしても、話が進まんの。テストに関しては雫だって、ヤバイのに……そういえば、敬語取れてるの。


「雫、敬語外れてるけど……」


「穂村のせいで、諦めた」


「刀を何時も持ってる変な人、な印象しかないけど。親しみやすそうでよかった」


 奏さんがそういうと、二階堂さんも「うん、私もなんか安心しちゃった。硬い人かと思ってたから」と言っていた。

 そういう印象になるんじゃろうな。抜くことは禁止しても、持つ事は学園側から許可貰っているらしいしの。

 儂は、話題を戻すことにした。


「テストどうしましょうか」


「鳴の家で勉強する~」


「私もそれで賛成だ。広いしな、顔見知りだし居やすい」


 発言すると、穂村に続き。雫が賛同してくる。二階堂さんは「私は構いませんよ」と言い、奏さんも「私も、それでいい」と言っている。

 会話終わったんだけど……それにしても、何故。


「穂村さんは私に抱きついているんですか」


「いいじゃない、凄く安心するんだよ~」


「その気持ちはわかる」


 背中に伝わる胸の感触が……! ヤバイぞ! 色々……鼻血出ないだけマシじゃが、顔が赤くなっていくのが分かる。

 穂村はからかい混じりに「あ、鳴が照れてる~。可愛い~」と言ってくる。雫も特に引き離す気が無いのかテーブルに座り、食事を始めた。


「早く食べないと、授業に遅れる」


「次って、何?」


「体育じゃなかったっけ?」


 そう儂は答えた。穂村は「今度は勝負してくれるよね?」と抱きついたまま言ってくるが、儂は「嫌です」と答えた。

 雫は「私とも勝負して欲しいんだが」と言ってくる。だから、目立つのは嫌じゃと言っているんじゃが。


 そう言って、儂の家で勉強会が開かれる事になった。

 ついでに、2人のメアドも聞けたので。心の中で、増えた! と叫んでいた。


 戻ろうとしたら、チャイムがなったため5人して急いで戻る事になった。

10月25日予定です

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