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お爺ちゃん、お騒がせ2人に会う

 儂は教室に着いて、扉を開けると誰かが走ってきた。


 なんじゃ!? と思って、動けずに居ると走ってくる人が急ブレーキをかけるが……耐えきれず、儂の胸に頭が埋まった。

 いや、どうやったらそうなるんじゃ? それよりも何をしてたんじゃ?


「だ、大丈夫?」


「だ、だいじょうぶ……れす」


 何故か、儂の胸で頭をグリグリしてる女子生徒は中々離れてくれないの。いや、女子がこんな事をしてくれるだけでも儂は嬉しいがの!

 何もせずに居ると雫が、制服の襟を掴み引き剥がす。


「何やってるんですか、羽田さん」


「あ~、凄く安心する感触だったのに~」


「そうだよね~、花咲さんの胸は安心するよね~」


 雫はそう言って襟を掴んでると、羽田と言われた人が短いツインテールを揺らしながら名残惜しそうにしていた。穂村はニヤニヤしながら、こっちを見ているし。

 いや~、儂としては嬉しいがの? いや百合の趣味は無いが……いやこの体だと百合か?


「羽田さん……でしたよね、何してんですか?」


「ん~? あ、ヤバ忘れて……た」


 そう言って、羽田さんの後ろ……襟を掴んでいる雫よりも後ろの所で1人の男子生徒が、凄い形相で見ていた。

 何か、やったのじゃろうな……そして、丁度良く儂が来てしまったと。雫はその形相を気にも留めないで「はい」と掴んでいた襟を彼に渡す。


「さぁ……いたずらを消しに行こうな?」


「いや~、離してこの原野のバカ~。は~な~せ~!」


 講義しているが、体格差な上。ガタイ良さそうな彼に勝てるわけも無くずりずりと引きずられていった。あれ? でもこれからホームルームじゃ無いのかの?

 その疑問に答える様に、雫が言った。


「あいつは何時もだな、原野が居なかったら大変な事になっているぞ」


「知っているの?」


「鳴は本を呼んでいたからな、何度かいたずらされてる筈だけど。気づかなかったのだろう」


 おぉ……思い出したぞ。羽田 兼江、入学からいたずら好きで色々な事をしていたが。1年後半から原野がその処理係(特殊役割)として役割を持ってからは、連行されては謝罪や処理をさせられている。


 そして、もう1人。原野 葉大、彼は羽田さんの処理係に任命された。残念な人……だが彼自身、嫌いでは無いようで怒りつつも意外と楽しそうにしているとか。


「あれ、でもここ最近見なかったよね? 羽田さん」


「それはね~、問題起こして停学になってたからだよ。丁度今日終わりって事」


「そうなんだね、私としてはなんで。穂村が私の胸を触っているのか聞きたいのですけど」


 気づいてない訳がない、羽田さんが連れられて居る時にさらっと触っているのじゃ。周りの男子もなんか凄い顔で見てるぞ、肝心の穂村は「えぇ~、いいじゃない。ほらほら」と触ってくる。

 少し……あれじゃからやめい、抵抗しないと雫が今更気づいたのか。穂村を引剥した。


「何かクラスの視線がそっちに行ってると思ったら、穂村……いい加減にしろ」


「いいとこだったのに~」


「勘弁してください、そろそろ先生も来ますから」


 そして、私達は席に着いた。少しすると、先生が入ってきた。

 ちなみに、解雇された担任の代わりに新しく入った先生がいた。ここの担任は難しいとか言われているけど、大丈夫かの? と思ったが順応していた。


「えっと、今日の連絡は……1ヶ月後にあるテストについてです」


 1ヶ月後に夏のテストがあり、その結果によって夏休みが補修の授業で埋まるか決まる。勿論この体は点数を平均を維持して、目立たないように過ごしていたの。

 実際テストの内容は簡単で満点を取れる。けど、目立つのは嫌だったためそういう事にした。


 ホームルームが終わり、授業の準備をしていると。ふと思って、前のノートを見る。


「そういえば、今までのノートを見ても綺麗」


「何々? うわぁ~、何これどんだけ綺麗に纏めてるの~」


「私はそのまま移してるだけだよ?」


 穂村が知らない内に近づいてきていた。ノートを覗き込まれ声を上げていた。そして、夏服の胸元が……眼福じゃ……まぁ何故か一番上のボタンが1つ外れておるのは気にしないが。

 穂村も「いやいや、こんなノート書けたら全員凄い人だよ」と声を上げると。男女問わずこっちを見ていた。目立っておるから、そういうのは止めて欲しいの。


「やめて~、授業の準備しないと~」


「いやはや、テスト毎回平均を叩き出しているのは、測ってのことかな?」


「そんなんじゃないから~」


 儂はうんざり気味に周りの視線にオロオロしている。本当はそうなんじゃが、目立ちたくないのじゃ。

 じゃないと、儂の健全? なキャッキャウフフが~。


「しょうがない、このノートを貸してもらうことで手を打とう!」


「わかったから、言うのやめて~」


 もう手遅れなのじゃがな、全員がコソコソ喋り初めておるし。先生が来るまで、気になってしょうがないの。雫が近づいてきて。


「後で穂村に言っておく……私も見せてもらってもいいか?」


 結局、雫も見たいのね。テストと聞いて少し顔青くしていたし、もしかしてずっと補修受けてるのかの? それだったら、少し協力してもいいがの。


 そう思いつつ、授業が始まったので雫は席に戻っていった。

10月19日予定です

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