表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/53

お爺ちゃん、着せ替え人形にされる

次から別な章です。

脱字修正

 儂は、音羽にバレた後。服を見ている友達の2人の元に戻った。


 音羽も付いてきて「今は、暇だからいいのよ。それよりも久しぶりの再会なんだから」と言って、儂より少し身長が高い音羽に腕を掴まれてしまった。


「花咲さん! 音羽さんと何時仲良くなったんですか! 凄く親しそうですし」


「えっと……」


「SNSで偶々話が合ってそれからの付き合いよ~」


 桐花さんが儂に向かって、元気良く話してくるが。前の体で会ったとは言えないので困っていると、音羽が横からでっち上げた理由をさらっと言った。

 こういう事に関しては勝てる気がしないの……。

 それにしても、こう……やっぱり大人って感じのする女性じゃな。音羽は、長い黒い髪が特徴で好きじゃよ。


「沼田さんは?」


「花咲さんが似合いそうな服を持ってくるとか言ってた」


「何か凄く嫌な予感がするのだけど……」


 桐花さんが言った言葉に、儂は少し悪寒がして……後ろを振り返ってみると……。

 笑顔で色々な服を構えている、沼田さんが見えた。音羽も「いいわね、花咲さんに似合いそうだわ」と言って悪戯の笑みを浮かべて、逃げようとする儂の腕を掴んで離さなかった。


「に、逃げなきゃ……!」


「花咲さん、諦めた方がいいわよ?」


「ふっふっふ、今日はここに来た時点で君の運命は決まっていたんだよ~」


 なんじゃ、こやつらグルか! だから掴んだ時から、離さないと思ったわ! 逃げられない……!

 音羽も腕を掴んで更衣室に歩いてくし、沼田さんは服を持ちながら開いた片手を掴んで歩いて行く。


「桐花さん~、助けて~」


「無理です、こうなった穂村は止められない」


「い~や~」


 という事で、無理やり服を剥がされ。音羽に「何この爆弾ボディ! 羨ましすぎる!」釣られて沼田さんも「いや~、更衣室から見たとはいえ。この肌と髪とか反則だね」と言っている。

 ペタペタと肌を触られるし、くすぐったいのじゃが……いや、まぁ端から見れば。そこそこ広いとはいえ更衣室でキャッキャしてるだけかの。



 そして、服は勝手着替えさせられて。メイド服やナース服、騎士服などを含む、コスプレ衣装まで着替えさせられた。なんでそんな服あるんじゃ! まぁ鏡を見て気づかれないようにちょっと興奮したのはあったがの。


「それにしても、何着ても似合いそうなのに。オシャレ好きじゃないなんて、勿体無いわね」


「そうなんですよ、この子自分の事可愛い子だと認識してないみたいで!」


「それは問題ね! 私に任せれば、見繕ってあげるわ!」


 沼田さんと音羽は仲良しになってるし、いや……会う前からすでに仲良しかもしれんの。

 そして、次に見せた物を見ると儂は驚愕した。


「次は水着、着せてみよう」


「いいわね」


「流石にい~や~!」


 儂はあの後、本当にぐったりするまで着せ替えられた。

 途中から店員さんに「そろそろ、会議始まるので離してあげてください」と言って、儂を庇ってくれた。うぅ……店員さんが優しいぞ。

 そして去り際に音羽が。


「花咲さん、何時でも来なさい。何の予定無くてもね」


「ありがとう」


「えぇ……また会いましょう」


 少し名残惜しそうに、音羽は去っていった。

 沼田さんと桐花さんにも挨拶して中に入っていった。2人とも「仲良くなれそう」という感想だった。

 もう今日だけで、1週間くらい動いた気がするわい。


「さてと、何処か飲食店でもよろうか」


「流石に私もそれでお願いします……」


「一番、花咲さんが疲れてる」


 沼田さんは凄くスッキリした顔しているし、儂はホントぐったりじゃよ。桐花さんが救いじゃよ。


 ナックでバーガーを頼みつつ、儂達は雑談を続ける。流石に疲れも取れてきたので、何とかの。

 そういえば、1人だった儂は特に気にしなかったのじゃが……。


「2人共、勉強は大丈夫なの?」


「わ、私は運動一筋ですので!」


「私は~、適当にやってるけど基本10位内だよ」


 桐花さんは成績ヤバそうじゃの、沼田さんは底が見えんからの……。影でなんかやってそうじゃし。

 全員食べる量はそこまででは無いので、ボリュームが無いため。飲み物を飲みながら、雑談をする感じじゃ。


 そのまま、のんびりした後。儂の家まで歩いて着いた時に。


「お嬢様、おかえりなさいませ」


「どうしたの? こんなに大人数で」


「お母様が、こうしろと……」


 メイド長も少し疲れ気味で、帰る時には電話した方が良かったかな?

 そう、玄関には6人というメイドの数だけど。全員で迎えていた。


「私達はこれで帰るよ~」


「えぇ、また明日~」


「花咲さんまた明日!」


 そうして、疲れたのじゃが。女友達が出来るのは良いことじゃの~。儂もな、もうちょっと友達増やしたいのじゃ。

 そういえば……服買ってない……。

 また、今度にするかの。


 携帯を開くと、音羽からメールが来ていた。メアドを2人のどちらかが教えたのだろう……。多分、沼田さんだけど。

 一気に3人も増えたぞ、儂は満足して家に入っていった。

次は、10月13日予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ