お爺ちゃん、バレる
遊びに行く話しだったのに
誤字脱字修正!
儂は、暇を持て余していた。勿論ケアや朝のランニングを終えた後じゃがの。
本を読んでいると、ふとスマホが鳴った。
儂の反応は……鳴った、じゃと!? という感じで、実は母や妹を除けば。電話帳が真っ白なのである。
急いで電話に出ると、聞いたことのある声がした。
『あ、あぁ……この電話は後10秒で爆発します~!』
「沼田さん、どんな電話の仕方ですか」
『あれ、バレちゃった? 今日暇なら遊びに行こうかと思って、どう?』
「いいですよ、私も暇してましたから」
いきなり不吉な事を言われたので、びっくりしてしまったが。沼田さんは悪戯好きな気がするから、普通に対応する。慌てたら、桐花さん辺りに流されそうだからの。
儂自体、断る理由も無いし。女子とお出かけするだけでも、大歓迎じゃ!
「何処で会いましょうか?」
『見てみたいから、鳴の住所教えて~』
「いいですよ、えっと……」
儂は大まかの位置を教える。沼田さんは『了解~』と言って電話を切ったので、儂は琴葉を呼んで。どんな服がいいとか、髪型がいいのか聞いて準備を整えた。
琴葉は何故か驚いた様な口調で。
「お、お嬢様にも……友達が……!」
「うるさい、黙って考えなさい」
何処まで友達が居ないと思っているのよ。確かに、昨日要約2人に増えたがの。儂は琴葉にチョップをかましながら、どんな服がいいかを聞く。
時間になったので、儂は2人で考えた服で玄関にまで出てきた。
実は、母や妹に言ったら……「鳴(お姉ちゃん)友達で来てよかったわね」と言われた。酷い……確かに友達は居なかったけど、そこまで心配されてたのかの?
そんな事を思っていると、歩いて来る2人が家を見て大きく口を開けている。
「「す、凄い……」」
「こんにちわ~桐花さん、沼田さん」
確かに儂も始めて見た時は、どんなお金持ちじゃ! と言いたくなったの。恐れ多い感じに見えてるんじゃな。
そうすると、沼田さんが。
「今日は、ウィンドウショッピングとか行こう~!」
「えぇ~、私は動きたいんだけど。花咲さん運動出来れば、凄そうだし」
「私が遠慮します、体力作りぐらいはしたいと思いますけど」
桐花さんはショッピング自体、あまり好きではないようであまり乗り気では無いようだ。儂は、前みたいに事を起こす気は無いからの。それなりでいいのじゃ。
このまま何もしないのも嫌だしの、儂は切り出した。
「ショッピングしてから、ちょっとした所でゆっくりして過ごしましょう?」
「そうだね、それがいいかもね」
「しょうが無い、授業の時にでも誘う!」
儂は是非とも遠慮したいのじゃが、沼田さんも同意してくれたのじゃから。それで決定じゃの。
それで、儂達はのんびりお喋りしながら昨日行ったデパートに向かった。どうでもいいのじゃが、2日連続デパートって女子は買い物好きじゃの……いや、この場合は儂の事か。
「そして、今日行く場所はこちら!」
「あの、ここ私一応来たんですけど……」
「あれ、そうなの? でも服買ってないんでしょ? 丁度いいから買いましょう」
そう、昨日来た店……長女の店じゃ。2日連続は流石に、ちょっと注目されるかの?
中に入って見ると、様々な服が売っていた。儂はこの手の事は専門外じゃからな……女子初心者じゃ。未だに自分の体で興奮するしの……。
「いらっしゃいませ……あら? 昨日の社長が言ってた子じゃない」
「何か言ってたのですか?」
「はい、次いらした時。部屋へ案内してくれと」
何か用かの? 沼田さんは「何か面白い事起こりそう!」、桐花さんは「社長と知り合いなんて凄いです!」と言っている。
儂達は、奥の部屋に案内され。社長がやってくるまで待っていた。
ふと、扉が開かれると。音羽が入ってきた。
「暇取らせてしまって、ごめんなさいね」
「い、いえ……昨日の来たのにお邪魔してすみません」
儂はなんとかボロを出さないようにするが……。
「お友達2人は、ちょっと服を見ててもらっていい? 2人で話したいことがあるの」
「「は~い」」
頼みの綱の2人は無残にも去って行ってしまった。そして、少し悪戯な笑みを浮かべた音羽はこちらを見た。
「さて、無いとは思うけど。お爺ちゃんじゃないわよね?」
「……」
「……その無言は、肯定と見なすわ。本当にどんな因果でこんな事になってるのよ」
儂の事を1目見るだけで分かるってどんな観察眼持ってるんじゃ! 流石に姿も声も喋り方も変えておるのに。
冷や汗をかいていた。別に隠す必要も無いのじゃが……こう、バレたら何されるか分からないからの。
「素を出しなさい」
「……」
「もう一度言うわ、素を出しなさい」
儂は凄い眼力で見られる……ここは腹をくくるしかないかの。しょうがない、儂は1つ咳払いすると馴染みのある喋り方で喋る。
「それで何が聞きたいんじゃ? 儂はただ過ごしているだけじゃ」
「やっと出たわね、特にする訳でも無いのだけど。お爺ちゃんが天国に行ったと思っていたのに……目の前に顔が重なって見えたのよ」
「そうじゃな、儂も死んだと思ったのじゃがな」
儂はこの姿になった時の事を喋った。音羽は頭を抱えて叫んだ。
「女子とイチャイチャしたいからって、本当に女子になる必要無いでしょう~~~!?」
「それよりも、もっと無いのかの? バスで死にかけたのじゃぞ?」
「お爺ちゃんなら、普通に問題無いと思うわ」
酷い言いようじゃな、儂はこの姿になって色々苦労したんじゃぞ? 主に興奮で。他にあるがな、バスの大爆発に巻き込まれたり、あやされそうになったりの。
その事を喋っても特に心配するような、表情には見えなかった。儂の孫なのに酷いの。
ただ、何処か安心した表情になった。
「お爺ちゃん、おかえりなさい」
「音羽も元気そうで何よりじゃ」
「その格好で、その言葉使いだと違和感があるわね」
「素を出せと言ったのは、音羽じゃろ」
音羽は笑っていた。心配事が解決したことなのか、儂にまた会えた事なのか分からんがの。
儂も笑った。
これまでの事話をした後、友達と合流した。
次は、10月10日予定です




