2話 屋敷へ戻りたいんだけど
無事投稿出来てるか不安です。
そんな中2話目を投稿・・・
「‟リアノス”?」
短髪茶髪の男子、諏訪 将生が聞いたことの無い言葉を聞き眉間に皺を寄せる。
他の女子2人も同じく困惑な顔をしている。
「そうさ。ここは‟リアノス”。地球とは別の、魔法が存在する世界だ」
「「「魔法?」」」
今度はアニメやゲームで聞いたことのある単語が聞き慣れた声で言われている。なのに知っている人物とは外見が変わっていて更に困惑する。
「てかお前、啓斗だよな?」
「清水君・・・どうしたの?」
「見た目随分変わってるけど、常識も変わっちゃった?」
将生が名前を確認し、黒髪セミロングの女子、渡 由比華が心配そうな目をする。
黒髪ポニーテールの女子、宮野 香子からは辛口のコメントを頂いた。
「そうだよ、将生。それにしても宮野さんは相変わらずキツイな~。渡さんの質問はここじゃあ危ないから移動しようか」
3人へ手を伸ばし、苦笑いしながら清水 啓斗だった男はそう返答した。
◇◇◇
ーシエナ村ー
「さて、第2弾・・・ようこそ!絶界孤島の‟ミッテス”へ!そして、此処は俺の村“シエナ”だ」
村への入り口前で啓斗は3人へ向き、腰に手を当てながら言った。
村の風景は、簡単に言ってしまえば中世時代のヨーロッパを彷彿させる造りだ。
村を囲む壁、建物は石と木で組み、道路は石畳が敷かれいる等、一見そのまんまである。
敢えて違う点を挙げるのなら、歩いている人達だ。
自分たちと同じ見た目の人。見た目は同じだが瞳が片方、又は両目が紅い人。尖った耳の上から角が生え、顔の表面以外の肌は鱗の様な物で被われている人(?)。頭の上に獣耳と尻尾が生えている人(?)まで居た。
3人は驚いた表情で村の中を行き来している人達を見る。
次第に落ち着いて来たのか将生が質問してきた。
「啓斗。あそこに居る奴等は・・・人、なのか?」
「ん?・・・ああ。瞳が紅いのは魔人。角が生えているのは龍人。獣耳を生やしているのが人狼。この村は多種族が集まって出来ているんだ」
「本当に地球じゃないのですね」
「此処まで普通に来たから、清水君の頭が変になったとばかり思ってた」
「はい、2度目の辛口コメント頂きましたぁ~」
理解できない光景だとは思うが、これが現実だ。
「なら。今の清水君は人なのですか?」
由比華はそう言って詰め寄って来る。後ろから将生と香子も無言で頷いていた。
村に行く道中、迷いなく歩く啓斗を困惑顔で着いて来た3人も流石に我慢が出来なくなってきていた。
「まあまあ、あと少しで屋敷だし我慢して。ユウ。先に戻って屋敷の皆に戻って来たと伝えてくれ」
「承知致しました。それでは皆様、後ほどお会い致しましょう」
由比華を宥めながら、ユウに先に行くよう指示を出す。
ユウは一礼してから先に屋敷へ向かって行った。
「何で先に行かせたの?目的の場所が一緒なら別々ではなくてもいいんじゃない?」
香子が怪訝そうな顔をして聞いてくる。
「ああ、先に行かせていいんだよ。村を出て来る時と同じなら」
「「「?」」」
そう言って苦笑しながら村の中へ入って行った。
◇◇◇
「「「せんせい!おかえりなさい!!」」」
「はいはい、ただいま」
「「「遊ぼー!」」」
子供に拉致られる大人・・・は言い過ぎですが、子供達に引っ張られる清水君の姿があった。
拉致られる少し前、村の住人から次々に「先生」・「お館様」と呼ばれながら挨拶され、それに清水君が返す。そんなやり取りをしながら暫く歩いていると噴水がある広場の前まで来ました。
その広場では木の棒でぶつけ合っていたり、何やら体から光を放っている子供達を見て、清水君は何を思ったのか足を止めました。
「・・・あの光は何だ?」
「あれは魔力循環をやってるんだ。子供の時は陣が集めた魔力を体に摂り入れ循環させ、魔力操作の感覚を養うんだよ。誤操作を防ぐ為にもなるし、自身の魔力容量アップにもなるから」
昔を思い出す様な目で子供達を見てる横顔を、後ろから見ていた香子は同じく見ていた私にそっと話し掛けてきました。
「ねぇ、由比華。清水君、本当に何があったんだろ。見た目・・・特に耳が長くなってるし、瞳も何か爬虫類みたいになってる」
「何でだろうね。あの時、清水君が落ちて直ぐに私達も落ちたから。それなのに清水君だけ変わって私達は変わってないのに」
森で出会った時、最初は誰だか判らなかった。声は聞いたことはあっても見た目が違ったから。ここ・・・リアノスに来る前、私達は修学旅行でヨーロッパに来ていました。
自由行動で諏訪君と清水君が適当に歩こうと言い、私は苦笑し香子は反論しながらも初めて来た外国に浮れて一緒に付いて行った。
暫く外観に見惚れながら歩いてると、先を歩いていた清水君が足を止めて1つの建物を見ていました。
そこは礼拝する人がいない教会で、周りの人も気にせず歩いていた。
不気味な雰囲気を出している教会に、私は驚いていましたが清水君はそのまま教会の敷地内に入ってしまいました。最初は入り口から覗く位で済まそうと思っていましたが教会内は暗く、内装を見ることが出来ず結局教会の中へ入りました。
今思うと入らなければ良かった。何故なら中央まで来た時床が崩落する事態に陥ったから。先を歩いてた清水君が先に落ちて、連鎖するように私達が立って居た床も崩れ落ちました。
床の下は闇が広がり、私は深い地下に落ちたんだと平衡感覚が麻痺した頭でそう理解しました。
意識が遠のき始めた時、眩い光が突如差し込みました。急な光に目を瞑り、次に目を開けた時には腰への衝撃と知らない場所。そして清水君と執事が立って居ました。
そして・・・物思いに耽っていたら、広場に居る子供達に見つかって清水君は連れてかれてしまった。
◇◇◇
「啓斗、随分子供に慕われてるな」
「大人にもね。昔からの知り合いみたいに話し掛けられていたし、どうなってるのよ・・・」
私達は、清水君が子供達に連れて行ってしまったので、広場に在ったベンチに腰を掛けていた。清水君は子供達と何か話をしていますが声は聞こえません。
「早く話を聞きたいのによぉ。いつまで掛かるんだ?」
「そうね。もう我慢の限界だわ」
「・・・うん」
暫く見ていた諏訪君も香子もイライラし始め、私はハラハラしていたその時・・・
「またですか」
後ろからの私達以外の声が聞こえ、驚いて後ろを振り向くとそこには、
白髪紅眼で左目が傷で閉じた二十歳前くらいの女性が清水君の方を見ながら立って居た。
「あの・・・どちら様でしょうか?」
私の質問に女性はこちらを見て、
「これは失礼いたしました。私はヴィエラ・チェスターと申します。マスターの使用人を侍しております」
「あ、私は・・・」
綺麗な姿勢で自己紹介してくれた女性・・・ヴィエラさんに、私もと腰を浮かせようとするとヴィエラさんから「そのままで結構です」と言われました。
「存じております。諏訪様と渡様と宮野様ですね。マスターが大変お世話になった方達と」
「よくわかりますね。私達とは初対面なのに顔まで判るんですか」
名前だけなら清水君から聞いていても可笑しくないと思っていましたが、
まさか一人ひとり顔を見て言い当てるとはビックリしました。
「事前にマスターから‟思念伝達”で伺っておりました。皆様を御持て成しする為に必要だとご判断されたのと思われます」
「リンク?なんだそれ?」
「マスターが理論をティア様が構築した魔法です。この魔法で知識をイメージで教えて頂きました」
「また随分ファンタジーですね」
また知らないことが増え、諏訪君と香子は難しい顔をして清水君を見ました。
「すみません。ヴィエラさんは清水君が何をしているのか分かりますか?」
「私のことはヴィエラで構いません。マスターは村の子供達に生きる術を教えています。この世界に認めて貰う為にも強く、賢くなければなりません」
「リアノスに認めて貰う、と言うことはドラゴンに認めて貰うという意味ですか?」
「そうです。この村では昔から5柱のドラゴンへ挑戦する成人の儀式があります。簡単に言ってしまえば、戦うことですが、勝利する必要はありません。知恵、又は力を証明し認めて貰えればいいのです」
「相手はドラゴンって、想像しただけでも勝てる見込みないだろ」
「諏訪。ヴィエラの話を聞いている限りだと、ドラゴンはそこまで凶暴そうな存在には思えないわ。死人は出ていないんですよね?」
「はい。私が知る限りは」
ヴィエラさんの言葉に不安がありますが、聞き直す前に清水君が戻って来ました。
「お待たせ。あれ?ヴィエラ来てたの?」
「マスター。ユウから話を聞き、ユウにはそのまま屋敷で仕事を、私はマスター達のお帰りが遅かったのでお迎えに上がりました」
「悪かった。それじゃあ、屋敷に向かおうか」
やっと聞きたいことが聞ける、そう思って歩き出しました。
でも、聞いた内容に私達は、今の清水君が私達の知っている清水君ではないことを知りました。
執筆が遅いので、次がいつになることやら・・・
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