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目覚めたら地下室!?~転生少女の夢の先~   作者: そらのあお
禁忌の子
6/83

食事、そして脱出計画

6話目です。

ステータスを見終わって、お腹がすいたので食事をする事にした。

椅子に座り机の上にある食事を見ると、パンが1個と具の無いスープ、コップが1個置いてあったので、パンを食べようとしたら……


「いただきま~す!」


――パクっ……モギュ……モギュ……


(何このパン!?固くてパサパサで食べにくいし、口の中がっ……)


パンを食べてみたら、今まで食べた事が無いほど固くてパサパサしてたので、口の中が乾いてしまい、コップを手にして中の物を飲んだ。


――ゴクゴク


「うぇっ!?これ水?泥臭くて飲めないよぉ」


水もダメだった。

最後に残ったスープには、なかなか手が進まず眺めていたが、空腹には勝てず飲む事にした。


――カチャ――コクン


「……味が……無い……」


(………………………………………)


私は、固いパンを味の無いスープに浸けながら、無心で食べた。


数分後――


何とか時間を掛けて食べる事が出来た。


(まぁ、お腹は落ち着いたかな……気を取り直して作戦を考えなきゃね)


「ステータス!」


――ブゥーン


(作戦に使えそうな魔法は、まだ何も覚えてないし、スキルは『気配探知』と『魔力探知』、『暗視』は使えそうだなぁ……あと、脱出した後の事も考えないと……4歳の子どもだし……『アイテムボックス』とユニークスキルを使って……でも……)


私は、ステータスを見ながら、作戦を考え机に置いてある紙に書いてみた。


――――――――――――――――――――――


脱出計画


1:『アイテムボックス』に脱出した後に必要な物を入れていく。

2:『生命吸収ライフアシミレーション』を使い、地下室に来る人から生命力を吸収しておく。


3:可能なら『能力複製(スキルコピー)』を使い、スキルを獲得する。


4:本を見て魔法を出来るだけ覚える。


5:『気配探知』・『魔力探知』・『暗視』のレベルを上げる。


6:地図を探す。


―――――――――――――――――――――――


ひとまず思い付いたものを書いたので、計画書を見直してみた。


(ここを無事に脱出したとして、闇雲に逃げても捕まるかもしれないから、ここが何処なのか調べて、地図も探さなきゃ……外には魔物とかもいるはずだし、普通の動物だって今の私には危険だから身を守る為の魔法や、スキルも覚えて……あとは、食料と水……先に地図を探そう)


私は、地図を探す為、本を調べることにした。


(確か最初に読んだ本に書いてあった気がするけど……あった!私の所属がアンブラー帝国で辺境伯の長女だったよね。辺境伯だから他国との境に住んでいるはず……中央にディアネス共和国、そこから南にトラスト王国、西にラディウス皇国、北にアンブラー帝国か……逃げるとしたらディアネス共和国かな。そもそも、今いるとこが帝国とも限らないし……やっぱり場所の特定しないとなぁ)


ちなみに、この世界は、4つの大国といくつかの小国があり、大国を簡単に説明すると――


『ディアネス共和国』は他種多様な種族が共存している国で、建国した人族を王として、獣人・エルフ・ドワーフの代表者が協力して国を発展させてきた。


『トラスト王国』は獣人を中心とした国。獣王が治める。


『ラディウス皇国』は主神グリエルマを信仰し、各国に教会を建てている。教皇が治める。


『アンブラー帝国』は人族至上主義の国。他国に対して友好的ではない。国王が治める。


総合的に見て、逃げるならディアネス共和国がいいと思いました。

今いる場所の特定は、ひとまず保留にして魔法の練習をする事にした。


と、その前に――


(この計画書は見られないようにしないと……『アイテムボックス』に入れて置けば安心だよね。使い方は……)


――スキルを意識しながら対象に触れると、収納される。取り出す時は、取り出す物を思い浮かべる。


(フムフム……なるほど~)


私は、『アイテムボックス』を意識しながら計画書を手に持った。

すると――持ってた計画書が消えてしまった。


「わぁ!?消えちゃった……収納されたのかな?取り出してみよう」


初めてスキルを使ったので、念のため取り出してみる事にした。


(よし、計画書出てこ~い…)


今度は手の中に計画書が出て来た。


(おぉ~成功した。便利なスキルだなぁ)


もう一度、計画書をアイテムボックスにしまい魔法の練習に取り掛かった。

























ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回、「魔法の練習」です。

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