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お前ら少し待て

 まだ成人したばかりくらいの年頃…おそらく12か13くらいの年齢だろうか。冒険者を目指して申込をして今から冒険って感じだろう。装備を身に着けてないのは装備し慣れてないからか。確かにこの子らが剣や槍を振り回せても常に持ち歩くにはまだ重すぎるだろう。逆に女の子の方は持ち歩きすぎる。家出か引っ越しのようだ。

 しかし声をかけて良かった。このままにしていたら今日の依頼がゴブリン退治の後に遭難者の捜索になるところだった。だが何から声をかけるべきか…追加で聞き出すか。

「それぞれ何ができる。」

 三人に聞くがなかなか答えが返ってこない。俺から答えるか。

「俺はソードマン。装備はショートソードとバックラー、役割はリーダー。依頼の受注と事前調査、報酬の受け取りが冒険の前後の役割。冒険中は全員への指示出しだ。同じような答え方でいい。答えろ。」

 俺が答えるとエッジが答え始めた。

「お、俺もソードマン…です。装備はショートソードだけです。役割は…まだ決めてません。」

 ビスクも続けて答える。

「僕はランサー。装備はショートスピアと木盾。役割は同じく…というよりこのパーティでの役割は決まっていないです。」

 ビスクがステラに目配せしてそれに応えるようにステラも答える。

「わ、私はプリーストです。装備は見ての通りの杖です。」

 ビスクが答えたから役割は省略したんだろう。まあいい。

「使えるスキルを答えろ。俺は…こんなところだ」

 俺は冒険者組合に提出していたジョブの申告書を見せた。こいつらが持っていた申込用紙とそんなに変わらないがスキルの欄を見せればいいだろう。人に聞くんだから自分が先に答えなければ。スキルの欄を三人がみて、エッジとビスクが答え始めた。

「俺はクイックステップ、薙ぎ払い、降り降し…です。」

「僕はシールドバッシュ、刺突…だけです。ランスチャージは盾が大きめでできないです。」

 二人が答えるのに続けてステラが答える。

「私は初級のフォトン…光の玉をぶつける信仰魔法とファーストエイド、あと時間はかかるかもですけど解毒用の信仰魔法が少しくらいです。」

「…わかった。」

 本当に駆け出しって感じか。多少は怪我をするだろうが依頼はできる範囲だっただろう。

「あとは…地図は無し、ゴブリンの知識も無しか…お前ら冒険者の申込が終わったらそのまま待ってろ。」

 ラッドは席を立つと給仕の人に注文をした。

「朝食を3人前こいつらに。」

 そしてお金を給仕に渡すと、

「仲間を連れてくる。逃げるなよ。」

 そう言って酒場からスタスタと出ていった。

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