ポニ子と行く!五七五のサバイバル
なろラジ大賞参加作です。
「由美、こいつと一緒に旭川で半身揚げを買ってこい」
不意にそう言われ戸惑う私。
「なんで?」
「予算は一万円だ」
― 話聞け!肉喰いたいならセコマ行け。
「いや、なんでさ?」
「こいつと一緒にな!」
混乱する中、どこから連れてこられたかは知らないが目の前にいたポニーとに旅立つ私。
― なぜポニー?行けというなら、行くけどさ?
「いや行くけどさ」
ポニ-とのサバイバルが今まさに、始まったのである。
そう言いながらポニー、改めポニ子に飛び乗った。
― 相棒に、疑問を抱え、いざ出陣。
最初は順調な旅路。と思ったら、ふらふらと横道に逸れるポニ子。
まさにサバイバル。
― 横道に、逸れてまったり草をはむ。
暫しの朝食タイムに満足したポニ子を誘導。なんとか国道に戻り進むが、暫くするとまた立ち止まる。
― プルプルと、震えるカラダ、便意かな?
慌てて横道へ。
そして歩き出して二時間。
またも横道にそれるポニ子。
「そっちはラブなホ…」
ポニ子は暴走。御休憩。
― 御休憩?ポニ子と一緒、5000円。
無駄金を使ってしまった。予算は半分に。
― 変なこと?いやないからね?ポニ子だし。
ポニ子を引きずるようにして国道に戻る。
昼食を買いに立ち寄った道の駅にて、3000円のブランド人参を見つめるポニ子。
「いや無理だって」
― おーい待て!そっちの奴は、買えません!
一袋500円ので我慢してもらう。
旭川到着。
― 半身揚げ、ついでに夜食の唐揚げを。
ご指名だった店で半身揚げと唐揚げを無事購入。
無事目的を果たす。
― 肉抱え、ポニ子と共に、帰路の旅。
帰り道。
肌寒くなってきた中、順調に歩き続けるポニ子。
無事帰ることができるか?と思ったら、またも道を外れラブな…
― いや待って!帰りの休憩、無理すぎる!
ポニ子の暴走をなんとか阻止。
コンビニの駐車場で野宿。
― おいお前、冬なら100パー死んでるぞ?
じっとりとポニ子を見る。
だがポニ子は私を無視して膝を折り眠っている。
翌朝、ポニ子に頭を齧られ起床。
― 朝になり、ポニ子と一緒にコンビニへ。
無事残金でコーヒーとポニ子用のサラダと水を買うことができた。
― 所持金が、ピタリと無くなり、帰り着く。
家に着くと、ポニ子と目が合った。
「お疲れさん」と声をかけられた気がした。
予算の一万円は使い切ったものの、無事生還。
半身揚げと唐揚げを父に手渡し、無駄な時間と思い出を抱えた私のサバイバルは終わった。
― わからない、ポニ子は結局なんなんだ?
疑問は尽きない。
おしまい
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