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第4話 思いやりの憤怒


「ここが王女様の。。。。。。日記には鍵がついてて見れないし。。。。あったこれだ」

「そこで何をしているのですか?」


愛美は驚き3㎝ぐらい飛び

尻餅をついた


「あ。。。。あれれぇ〜?ミナさんにこの部屋だと言われたんだけどなぁ〜」

「。。。。あら、シルフィアさんが釣れてこようとしたチキュウの女の子ですね、貴方の部屋はそこじゃありませんよ?」

「そ。。。そうだったっけぇ?あはは!じゃああっちかなぁ!」


愛美はミナの細胞解除銃を服の下に隠して

部屋を出た


「ウエイン、いますか?」

「ここに。。。。あの子見逃していいのですか?」

「あの銃は元々使えませんでしたから、それであの子を連れてきたのは一体誰ですか?シルフィアは行動できないようにたくさんの仕事をやらせたはずですが?」


ウエインはスキッパーキーに変幻し廊下の靴の形や匂いを嗅いだ

ある程度距離を嗅ぎ続けたところで

アナトーリの元へ戻った


「タバコと酒の匂いがしたからおそらくシルフィアは事前に惑星警察の人に頼んだのだろう。。。タバコと酒をするなんて変幻の里の住民じゃありえないからな」

「ウエインありがとうございます、さて。。。。どうしましょうか?事前情報であの子はチキュウジンの中でも頭がいい、私達の計画に気づくかもしれません」


ウエインは深く考え込み

一つの方法を思い出しアナトーリに耳打ちをして

アナトーリはその日のうちにミナ以外の使用人を集めた

その夜


「それでは改めて自己紹介といきましょうか?私の名前はアナトーリ・ファルマーテ・ジャダイですわ」

「俺はウエイン・ファルマーテ・ジャダイで。。。こっちの小さいのはまだ10歳の第三王子なんだ」

「プラチナ・ファルマーテ・ジャダイです、チキュウジンに会うのは初めてです」


3人は歓迎しているように見えるが

愛美はプラチナ以外目が笑っていないことに気づいた


(なるほど。。。。シノブは、あれから反応がない)

「どうされましたか?体調でも悪いのですか?」

「(。。。。。ここにいたら何されるかわからない、一旦部屋に戻るか)そ。。。そうですね、少し体調が優れないのでミナさ。。。シルフィアさんに料理を部屋に置いといてもらえるか頼めますか?」


愛美の問いかけに

アナトーリの表情が少し曇ったが

了承したのを愛美は見逃さなかった

ちょうどミナが次の料理を持ってくるタイミングで愛美はそのことを伝え自分の部屋に戻って行った


「。。。。。殺気、出てたぞ」

「あら私としたことが。。。。。。しかしこれでわかりました、あの子はとても警戒心と察し能力が高い」

ガッシャァァァン!!!


先ほどまで愛美が座っていた椅子の上から

シャンデリアが落ちてき

音に敏感なミナがすっ飛んできた


「だ。。。大丈夫ですか!?」

「ええ、メイドにやらせますから貴方は次の料理をお作りになってください」


ミナは安心の表情を見せ

台所に戻って行った

アナトーリが指を鳴らすとメイドがすっ飛んできシャンデリアの破片を片付けた

部屋に戻った愛美は

ヘアピンについていたカメラの映像を

確認していた


「何してるでござるか?」

「シノブ遅いよ何してたの?」

「ここは空気が気持ちよくて眠っていたのでござる。。。。。それでそんなヘアピンどこで買った?」

「最初から持ってたよ、まぁつける必要もなかったからつけなかったけど今必要かなと思ってつけてたの」


愛美はヘアピンのカメラを

ノートパソコンで確認した

そこに写っていたのは先ほどのシャンデリア


「ただのシャンデリアでござる」

「違う、ここよくみて」


愛美が指差した位置には

故意に切られた跡があり

グラグラとシャンデリアが揺れていた


「さっき大きな音がしたけどもしかしたら。。。。。どうやら私の判断は間違ってなかったようだね」

ガチャ

「。。。。愛美ちゃん、ちょっといい?」

「どうしたんですか?」


愛美は周りを警戒するミナを部屋に招き入れ

扉を閉めた


「。。。。。あのね、あたしの気のせいだったらいいんだけど愛美ちゃんがあの人たちに狙われているっておもってね?」

「そうですね、ヘアピンカメラで調べた結果私の頭上に今にも切れそうなシャンデリアがありましたし。。。。標的にされてるのはわかりました」

「じゃあ!。。。。。じゃぁ、あの。。。あのね?あたしの考えなんだけど、愛美ちゃんは別のところで暮らした方がいいと思うのほら。。。隣にあるエルフの森とかそれならここと同じ空気だから愛美ちゃんも暮らしやすいと思うの。。。。身勝手なのはわかってるけど、狙われてる以上愛美ちゃんを守る最善の策はこれしかないと思って

「却下ですね」


愛美はミナの提案をバッサリと断った

その表情から愛美が本当に嫌だということがシノブの目からみてわかる


「でも。。。。。」

「私はミナさんと2度と離れたくありませんしもう2度とミナさんを悲しい運命に合わせたくない。。。。だからここにいたいんです」

「気持ちは。。。ぅぅ。。。」


ミナはしばらく考え

愛美の圧に負けて折れた


「でも。。。。でも何かあったらすぐにでもエルフの森に避難できる様にマサキくんに連絡する様に言っておくわね」

「お気遣いありがとうございます、ミナさんも何かあったらすぐに逃げてくださいね」


ミナは愛美の机に料理を置き

抱きしめて部屋を出た

次の日


「シノブ、今日はこの城を散歩するけどシノブは見られたらダメだからペンダントの中に入ってて」

「もし、何かあればどうする?拙者はペンダントの中じゃ愛美殿の声は聞こえぬ」

「大丈夫、ヘアピンはつけていくことにするし」

「そう言う意味じゃ。。。。。。」 


愛美の言う通りにシノブは不安を抱えながらもペンダントに入った

愛美はかつて自分の部屋にあった

未使用のカラーボールを持ち出し

ゆっくりゆっくり歩いて何か不審なものはないか調べた


「わぁ。。。。綺麗なお庭!」

「こっちは薔薇農園です」

「あ、プラチナさんおはようございます」


プラチナは深々と頭を下げ

愛美の隣にきた


「こっちの薔薇は青い薔薇なんですよ!こっちは紫のバラでこっちは緑のバラ。。。。あ、サイオンジさん。。。でしたっけ?」

「愛美でいいですよ」

「変幻の里では変幻族は他の者をことを名前で呼んではいけないんですよ」


プラチナは説明した

変幻族での名前は家族しか呼んではいけない

代物

なのでたとえ王族であっても従者の名前は呼んではいけない

それは従者も同じ


「え、でもミナさんはマサキさんのことを名前で呼んでますよ?」

「それは。。。。。」

バッシャン!


愛美の後ろからメイドが水をかけてきた

その瞬間愛美は頭からずぶ濡れになり

メイドの方を見た


「それはあいつが里のルールも知らない無礼者だからよ!あんたもあいつも私達メイド。。。。は歓迎しない!!!」

「へぇ、歓迎されなくて結構ですよ?だって」

---------

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-----


「。。。。以上で報告書の内容は以上です」

「あと4ヶ月で変幻の里1番のお祭りがある。。。。でもその主催者はアナトーリ」


マサキは祭りの計画書を見ながら

ミナに質問をしていた

それはアナトーリが主催者ということだ


「普通こういうのって僕の名前が載るはずなんやけどな王やし」

「私は里のお祭りなど参加したことがないのでわかりませんが。。。。里一番と言ってる以上王が主催者になるのは当たり前の話だと思います、それにアナトーリやウエインは住民の反感を買ってるはずなので反対するはず。。。」

キャァァァァァァァ!!!!!!


「マサキ君、話の途中ですが失礼します!」

「あ、ミナ!」


マサキはミナを追いかけようと扉を開けたが

すでにミナの姿はなかった

-----------------

--------------

「まなみちゃ。。。。。愛美ちゃん!?」

「あ、ミナさんこんにちは」

「いやこんにちはじゃなくて。。。。」

「はわ。。。。ごめんなさい!僕がタオルを取ってくる間にこんなことが起きて。。。」


ミナが駆けつけると

愛美は洗車用のホースでメイドに水をかけていた


「痛い!洗車用だから!それ!」

「水をかけて歓迎しないとおっしゃっていたのでこちらも水をかけて遊んでたんです」

「愛美ちゃんあの。。。ストップ」

「嫌です、歓迎しないと言ったことに関しては気にしてませんが。。。。。。ミナさんのことを無礼者など中傷したことに対して謝るまでやめません」


愛美は酷くメイドを睨みながら水をかけ続けた

メイドは必死に謝るからやめてくれと

愛美に懇願した


「わかればいいんで。。。。っくしゅ!」

「あぁ!ほら濡れてるんだから。。。。部屋に着替えがあったはずよ」


ミナは愛美を抱き抱え

部屋まで連れて行った

その様子をアナトーリが見ていた

新オリキャラ紹介


プラチナ・ファルマーテ・ジャダイ

銀色の髪の男の子

黄色い瞳をしている

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