1-3
ライブが始まり3曲が終わったところで、ボーカルの人が話し出した。
「みんな~~テンション上がってる~~!?」
うぉーーーーーー!!!
周りにいる人たちがいきなり叫び始めた。
「なんだ!?みんなどうしたの!?ってジュンやも!!?」
「何やってんだよ怜!!お前も叫べよ!!こうゆう時は叫ぶんだよ!!」
「やだよ大声出すの苦手なんだよ。」
僕は苦手だから声をださなかった。すると、
「そこの真ん中の人~~テンション上がんなかった??暗い顔してるぞ~~。」
いきなりそんな声が聞こえた。僕は誰か分らなかったから周りを見渡した。
「そこの真ん中で周りを見渡した君!!君だよ!!」
僕は自分を指差した。
「そう君!!私達の歌嫌いかな??もしそうなら言って、曲変えるから!!」
(えーと、どうすればいいんだ??)
僕は咄嗟に反応出来無かった。
「怜何してんだよ!!早く答えろよ!!」
僕はジュンに言われてようやく気が付いた。
「べ、べつに嫌いじゃ無いです。ただ、感情を表に出すのが苦手なんです。というか、好きですよさっきの歌。」
そういうと、彼女は、
「そっか、ありがとう!!この後も聞いてってね!!」
と花が咲いたように笑った。
「どうだったクリムゾンアイのライブは。来てよかっただろ??」
ライブが終わり、二人で帰っていたときに純也が聞いてきた。
「まぁね。すっげーいい曲だった。」
僕がそう言うと
「だろ!!誘ったかいがあったよ!!」
と純也は笑った。
「ああ。また今度誘ってくれ。んじゃ、また明日な。」
「ああ!!んじゃな!!」
僕は純也と別れ家に帰った。