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第九十五話 経験値泥棒現る

皆さんお久しぶりです。テストが終わったので今日から更新再会します。

それから、活動報告のほうにいろいろと上げましたので、時間があれば読んでください。

 【サンダーアロー】! 狙いは右翼! これで機動力を削ぐ!


「キイィィィィ―――!」


 機動力の高い吸血コウモリでも、さすがに至近距離からの攻撃は躱すことができなかったみたいだ。

 体のでかさも災いして、俺が放った【サンダーアロー】は吸血コウモリの右翼を貫通して大きな穴を開けた。

 痛みや痺れなどによって吸血コウモリの飛行速度は落ち、体勢も不安定になっている。

 追撃するなら、今が絶好のチャンスだ。


 魔力消費の少ない【爪炎撃】で吸血コウモリの背中を切り裂く。

 暗殺蛇や吸血コウモリとのこれまでの戦いで、魔力消費の多い【放電】や【サンダーウォール】を連発したから、俺の残り魔力量はだいたい三分の一くらいまで減っている。

 これ以上消費するのはよろしくないので、ここからは魔力消費の少ない攻撃メインで行くつもりだ。


「キイイィィィィィィイイイィィイ!」


 吸血コウモリが破れかぶれで噛みついて来ようとするが、【超帯電】と【フレアタックル】を発動する。

 すると、俺の予想通り吸血コウモリは噛みつくのを戸惑ってくれた。

 そりゃそうだよ。

 俺だって全身炎上感電鳥に噛みつくのは嫌だもん。


 吸血コウモリが戸惑ってる隙に、左翼の腕の付け根の部分を切り裂く。

 右翼は損傷状態で左翼は使えなくなった吸血コウモリは、飛行状態を維持できなくなって地面へ墜落していった。

 落ちている最中にこちらに振り向いて負傷している右手で【ウィンドスラッシュ】を放ってきたが、体勢が不安定なのもあって精度が低かったので簡単に避けることができた。

 負傷した状態でしかも不安定な体勢で攻撃すれば、精度が甘くなるのは必然だろう。


 吸血コウモリは墜落した勢いのまま細い木にぶつかり、大きな音を立ててへし折りながら着地した。

 正確には着地しようとして失敗し、顔面からヘッドスライディングして汚く着地していた。


 吸血コウモリはもう飛ぶことができないだろうし、あとはとどめを刺すだけだな。

 【ウィンドスラッシュ】とかを連発してくると思うが、最後は【放電】をぶっ放せば安全に勝てるだろう。


 よし、それじゃあとどめを……ん? なんだ、あれ?

 この辺は木々がそこまで密集してないので空からでも地上の様子がある程度わかるんだが、黒い何かが吸血コウモリのほうに歩いていってるのが見えた。

 多分、新手の魔獣だと思う。

 今は上空十五メートルほどのところにいるので、充分【鑑定】が届く距離だ。


------------------------


種族:ヒベア Lv77

名前:なし

状態異常:なし


体力 :1403/1447

魔力 :965/965

攻撃力:876

防御力:833

魔法力:492

素早さ:801

ランク:C+


固有スキル

【暗視】


スキル

【体力自動回復Lv1】【噛みつきLv8】【炎牙Lv6】【爪撃Lv8】【爪炎撃Lv6】【気配察知Lv6】【嗅覚察知Lv2】【咆哮Lv3】


耐性スキル

【炎属性耐性Lv4】【毒耐性Lv3】【物理耐性Lv2】


称号

【執念】


------------------------


 はい、化け物ですね。

 レベルは俺の倍以上で、ステータスも圧倒的に高い。

 あいつは吸血コウモリのほうに向かっているっぽいから、経験値は結構奪われることになるが(とどめを刺したほうがもらえる経験値が多くなるため)、戦っても勝ち目なんてないから逃げるべきだな。

 ヒベアとかいうよくわからん種族名したあいつもこちらのほうに気づいてはないみたいだし、余計な手出しさえしなければ何も問題はないだろう。


 あと、あいつは遠距離攻撃手段はないみたいだし、今のうちに種族情報でも調べとくか。

 あいつもこの森に棲んでいる以上、いつかは戦うことになるかもしれないし。


 【ヒベア C+ランク】

 【深い森にすむ熊型のモンスター。獰猛な性格で、狙った獲物をしつこく追いかけ続けることで有名。そのため、コイツに出会ったら勝てないやつは100パ―死ぬと言われている。攻撃手段は鋭い爪や牙などで、炎をまとって攻撃してきたりもする。体力、攻撃力、耐久力、素早さが高いので厄介。なお、頭は悪い。本能100パー理性ゼロ。】


 ヒベアって、ヒグマのことだったのかよ! なぜ、熊の部分だけ英語にしたんだよ!


 と、まあツッコミは置いといて、見つかると厄介であることには変わりないな。

 ものすごく執念深いようだし、ヒベアに遠距離攻撃手段がなくて俺は飛べるとはいえ、逃げ切るのは相当大変そうだ。

 見つかりたくないし、さっさと帰ろ。


 それと、最後のほうでさりげなくディスるなよ。

 ヒベアさんがかわいそうだろ。

 特に本能100パー理性ゼロとかさ。


 まあ、どうでもいいか。

 帰る前に川に寄って傷口をきれいにしとかないとな。

 それから、明日は久しぶりに川でゆっくり釣りでもするか。

 久々に魚が食べたいし、ケガをした状態で無理に戦いに行く必要もないだろうしな。

 早く強くなりたいけど、ケガをしてる状態でレベル上げを優先して、それでさらに大けがを負いでもしたら本末転倒だからな。

 最悪死ぬ可能性もあるし。


 よし、明日は釣りをするってことでいいな。



活動報告にも書いたけど、100万PVいきました。ありがとうございます。

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