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第七十七話 状態異常

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種族:エビルブラックホール

名前:シュナイゲル

状態異常:飢餓・毒・麻痺・憤怒


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 おし! 麻痺状態になってる!


  麻痺や毒のほかにも、憤怒の状態異常も増えている。

 攻撃が単調なのは、飢餓による苦しみで思考能力が下がっていることのほかにも、怒り狂って冷静さを失っていることも影響しているのだろう。


 それにしても、状態異常が四つか。

 ここまでついてるのを見たのは、これが初めてだな。

 今後、これ以上状態異常があるやつを見ることはなかなかないだろうな。


『さっきからちょろちょろと小賢しい! お前もおとなしく食われろォォォ!』


 これまでアリスとリアのふたりだけにしか興味を示さなかったエビルブラックホールが、急にターゲットを俺に変えてきた。

 これまでチクチク攻撃し続けたのとさっきの電気で、俺はエビルブラックホールの怒りを買ったのだろう。

 逆にいえば、俺が狙われたということは、これまでの攻撃やさっきの電気がエビルブラックホールに効いているということになる。

 全然効いてなければ、アリスとリアを食べるほうを優先するだろうからな。


 俺のほうに向かって、エビルブラックホールから酸弾がいくつも放たれる。

 俺はそれを左右に動いたり上昇、下降することで次々と躱していく。

 捕捉するのが大変な飛び方というのは、これまで戦ってきた中で身に着けている。

 今更この程度の甘い攻撃に当たる気はない。


「【ウィンドスラッシュ】!」

「【エアショット】!」


 俺が狙われることでフリーになったふたりが、魔法による攻撃を次々とエビルブラックホールに当てていく。

 一発一発のダメージは低いだろうが、これまでの攻撃は確実に効いているはずだ。


「ごめん、すーちゃん。魔力がかなり減ってきたから、これからは攻撃せずにあいつを引き付けるのに専念するわ!」

「私も魔力減ってきたから、残りは回避用に残しておきたい」

「ピュイ!」


 ここまで魔法を使い続けてれば、魔力が減るのは当然だ。

 回避用に残しておきたいのもわかるので、問題ないと返しておいた。

 ふたりとも俺が言いたいことは伝わっただろう。


「餌がこっちにいるのに狙わなくてもいいのかしら?」

「お腹すいてるんでしょ?」


 二人は宣言通り、言葉で挑発してエビルブラックホールを引き付けようとしだした。


『グオォ?』


 ふたりの声を聞いて、エビルブラックホールはそちらのほうに振り返っている。


「お腹が空いているのに食べなくてもいいのかしら?」

「アホー」


 エビルブラックホールに対して、二人はさらに挑発している。


『グオオオオォォォ!』


 エビルブラックホールは雄たけびを上げたあと、再びふたりのほうを狙いだした。

 俺に対する怒りより、餓えのほうが勝ったみたいだ。


 アリスとリアは回避に専念して毒ダメージを稼ぐほうにシフトチェンジした以上、俺がエビルブラックホールにダメージを与えていくしかないだろう。

 俺の残り魔力は162/835なので、これ以上魔法攻撃で攻めるのはやめたほうがいいな。

 緊急時のフレアの自爆による回避なんかは、一回使うだけで魔力を60ほども消費するからな。


 【帯電】のときにエビルブラックホールに触れても大丈夫なことは確認できているので、ここからは近接攻撃でダメージを与えていこう。

 どのスキルで攻撃するかだが、久しぶりに【フレアタックル】で行こうと思う。

 【フレアタックル】は俺の必殺技的なスキルだったが、最近は全く使っていなかったからな。


 あとは、お手軽に使えて強いというのもある。

 5ほどの魔力の消費で燃え上がることができ、解除しない限り使い放題だからな。

 さらに、【フレアタックル】で出した炎を【爪炎撃】として使うこともできる。

 まあ、全身が燃えているわけだから当たり前と言えば当たり前だけど。

 それと、自傷ダメージに関しては【炎属性耐性Lv8】があるのでほとんど無いも同然なので、実質デメリットなしの超エコスキルである。


 【フレアタックル】を発動し、炎を身にまとう。

 この感覚も凄い久々だ。

 なんだか懐かしく感じる。


 準備が完了したら、エビルブラックホールの背中のほうに一気に近づく。

 そして、【フレアタックル】で突っ込んだり【爪炎撃】で切り裂いていく。


「そんな攻撃じゃ全然当たらないわよ!」

「バカ」


 俺が攻撃している間、エビルブラックホールが俺を狙わないようにアリスとリアのふたりは挑発に専念してくれている。

 アリスに至っては、エビルブラックホールにより狙われるためにかなりギリギリに接近したりもしている。


 ふたりが危険な役目を引き受けてくれてこなしてくれている以上、俺も頑張らないとな。

 このまま攻撃を続けて、もっとダメージを与えていこう。

 


最近、通学中に電車の中でスマホで執筆しているのですが、スマホで書くとなんか誤字が多いですね。

久しぶりの誤字報告が、スマホで書いたところだけに来てました。

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