第二十一話 ベビースライムの進化
ボア―との遭遇など予想外の出来事が起こったりしたが、無事に巣まで帰ってくることができた。
このあとは、西側の川のところまで行こうと思う。
水辺に行けば、昨日のグロ芋虫みたいな弱いモンスターに会えるかもしれない。
あと、水を飲みたいというのも川へ行く理由の一つだな。
巣の近くに魔獣がいないのも確認済みだし、アップルンを置いたらすぐ行くか。
◇◇◇◇
現在巣から西側へと歩いている。
歩いた時間的にもう少しで着くはずだ。
道中で一度だけベビースライムに遭遇したが、【フレアタックル】で瞬殺した。
レベルと【フレアタックル】のスキルレベルに変化はなかった。
歩き続けてたら、木々が少し開けてきた。
そのまま歩いているとすぐに川のそばまでついた。
あたりを見るが魔獣などは見当たらない。
さっそく川に近づいて中を覗き込む。
小さな魚が泳いでるのが見えた。
どうにかしてあの魚捕まえられないかな。
そしたら焼いて食えるんだけどな。
捕まえる方法なんて特に思いつかないから水飲むか。
ふぅ~、やっぱここの水冷たくてうめえな。
おいしい水を飲むのを堪能したあとに昨日倒したグロ芋虫の死体があるほうを見たら、あることに気がついた。
グロ芋虫の死体が、ほんのわずかだがごそごそと動いていたのだ。
慎重に近づいてよく見てると、グロ芋虫の死骸の裏からちっこい粘体生物が二体出てきた。
どうやらニ匹のベビースライムが、死体漁りをしていたみたいだ。
ベビースライムは【触手】を使って死体のかけらをつかみ、自分の体の中に取り込んでいる。
半透明の体の中で、グロ芋虫の死体のかけらがゆっくりと消化され消えていく。
グロ芋虫の死体が残りあとわずかとなった時、片方のスライムが淡く光り始めた。
なんだ? と思ってるうちに、もう一匹のほうも光り始めた。
何が起こっているのか分からないうちに、最初に光りだしたほうの光が収まった。
光の中から出てきたベビースライムを見ると、体の大きさが光に包まれる前よりも少しだけ大きくなっていることに気づいた。
もしかして進化したのか? 思えば、俺が進化したときに包まれた光とベビースライムを包んだ光はかなり似てたし……。
【鑑定】で見れば何が起きたかわかるだろう。
困ったときは【鑑定】だ。
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種族:スライム Lv1
名前:なし
状態異常:なし
体力 :41/41
魔力 :18/18
攻撃力:17
防御力:23
魔法力:11
素早さ:12
ランク:F-
固有スキル
【触手Lv3】【分裂Lv2】
スキル
【受け流しLv2】【捕食Lv3】【再生Lv2】
耐性スキル
【物理耐性Lv2】【魔法耐性Lv2】
称号
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ベビースライムに起こった現象は、進化であっていたようだ。
というか進化したら【産まれたて】の称号消えるんだな。
それを知ったところで別にどうでもいいんだけどさ。
もう片方のベビースライムもすぐに進化を終えた。
ステータスを見るが、最初に進化したほうのスライムと大して違わなかった。
スライムはLv1と、レベルは低いものの二体いる。
それに俺と同じF-ランクだ。
それなりの経験値にはなるだろう。
【フレアタックル】を発動し、全身を燃え上がらせる。
そのまま突っ込んだら、あっさりと二匹まとめて倒すことができた。
なんか予想以上に簡単に倒せたな。
同じランクとはいえ8レベル差もあれば、結構余裕で倒せるもんなのか。
スライムのほうは、突っ込んでくる俺に向かって【触手】を使って攻撃しようとしていたが、軌道をそらされたりすることなく簡単に倒すことができたし。
スライムの粘体の部分が消えてなくなったあと、前も感じたあの感覚に包まれた。
体の内から温まるような満たされるような感覚。
すぐにステータスを鑑定したら、レベルが10に上がっており横に(Max)という表記が出ていた。
これで二度目の進化ができる。
次はどんな種族に進化するのだろうか。
興奮する気持ちを抑えて川の水を飲んだあと、進化するためにすぐに拠点へ帰った。
もちろん周囲の警戒は忘れずにやったぞ。
大事なことだからな。
無事帰ってくることができたので、これから進化しようと思う。
次はどうなるのかが楽しみだ。
次回、二度目の進化です。





