天狗と少年
秋になると、ほんの短い間だけ花を咲かせる金木犀。
その香りは甘く、そして、きん、と甲高い。
金木犀のその香りは、思いださせてくれるのだ。
公園のベンチに座っていた、あの天狗のことを。
着流し姿で下駄を履き、天狗だと言うくせに鼻は低くて羽根も生えていなかった、あの天狗のことを。
その香りは甘く、そして、きん、と甲高い。
金木犀のその香りは、思いださせてくれるのだ。
公園のベンチに座っていた、あの天狗のことを。
着流し姿で下駄を履き、天狗だと言うくせに鼻は低くて羽根も生えていなかった、あの天狗のことを。
~序~ 金木犀の香り
2018/07/31 20:28
天狗との出会い
2018/07/31 20:35
天狗小箱と夏の山
2018/07/31 21:07
天狗羽扇と星の海
2018/07/31 21:35
~了~ 天狗飴
2018/07/31 21:47