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第弐種接近遭遇ポイントカード - 5

という訳で日曜日、私はまたもや町に出てきてみた。

が。


「どーしろって言うのよー!」


歩き疲れた公園で、ベンチに腰掛けて途方に暮れる。

どうもできないっつーの、こんなの。来る前に気が付こうよ私もさ。

近場のコンビニ数件を訪ねて、立ち読みしたり商品探す振りをしながらレジを観察してみたけれど、解決の糸口さえ掴めない。だって、敵は現物じゃなく概念。カードがある限り、めんどくさいという思いは無限に生まれる。まさか全国のポイントカードを扱う店で、お客さん一人一人に「快く応じて!」とお願いして回る訳にもいかず。


あーあ、ノリに任せて安請け合いするんじゃなかった。


封筒から取り出してみた件のカードは、固く口を噤んでしまっている。ひょっとしたら私には聞こえないだけで、今も喋っているのかもしれなかった。ま、あくまで私は一般人なんで、それはしょうがない。私が超自然現象と付き合えるのは、あの不思議空間限定のようだ。普段から付き合えるようになっても困るから、いいんだけどね。今はちょっと不便を感じる。アドバイスが貰えないにしても、相談できるだけでだいぶ負担は違っただろうし。


しかし考えてみたら、カードと喋る、なんて事を当たり前に考えてる方が変な訳で、つくづくおかしな世界に飛び込んでしまったものだと思う。

困惑と同時に、またしてもじわじわ浮かんでくる優越感。私もマジ懲りない。


「どうしようかなあ……」


本日何度目かの同じ嘆きを呟いて、私はカードを封筒内に戻した。

駄目だったらどうするんだろう、このカード妖怪さん。

ナァニ、イキ場所ヲ求メテサスラウダケデサァ……とか言って去るのかなと、口調から勝手に想像してみる。

そう考えると、けっこう可哀想だ。

リミットまで溜まった人間の恨みつらみを、たまたま背負わされてこんな存在になっちゃった方だって辛いよね。もし解決するのは無理でも、本当に、何とか落ち着ける行き先ぐらいは見付かればいいのにと思うよ。


「行き先かあ」


行き先ねえ。


「……あ、そうだ」


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