総長戦記 006話 困惑
【筆者からの一言】
主人公は二律背反というお話
1936年2月26日深夜 『日本 東京 皇居』
陛下は困惑していた。
叛乱事件は第一報を耳にしてから僅か4時間後には終息した。
それは幸いである。
多くの血が流された事は悲しむべき事ではあるが、大臣が2人も殺害される凶悪事件でもあったのだからやむを得ないとも考えていた。
だが、しかし……
閑院宮をどうしたものか……
大命なくして兵を率い叛乱軍を鎮圧した。
病気療養と届けを出しておきながらのこの顛末。これについては全快した故、帝都に戻って来たところに叛乱が起きたとの釈明はあったが。
そして、どうみても冤罪としか言いようのないやり方と強引な手法で軍内部を粛清している。
合法によらず力を揮うのでは満州事変やこれまでのクーデター事件を起こした者と変わらんではないか。
そう陛下は思う。
だが、そのせいでこれまで軍紀を蔑ろにし、とかく暴走しがちだった軍人達の綱紀粛正がはかられているのもまた事実。
それに、ここで閑院宮に重い処罰を与えては、それこそ軍内がどういう事になるかわからない。恐らく大きな混乱が起こるであろう。
皇族の権威にも不名誉な傷がつく。それは避けたい。
各大臣、枢密顧問らの閑院宮への意見も割れている。
陛下は夜を徹して頭を悩ませた。
悩み、考え、苦悩する。
時は静かに流れ、いつしか夜は明けていた。
陛下は決断した。
譴責処分。
それも記録に残らない譴責処分に留める事にした。
事件翌日の2月27日、この日、閑院宮総長は陛下より譴責、所謂お叱りのお言葉を受ける。
閑院宮総長は恐懼して謝罪の言葉を述べた。
これにて226事件における閑院宮総長への公式な処分は終わりを告げた。
この後、226事件の責任をとる形で岡田内閣は総辞職する。
この時、陸軍内においては川島陸軍大臣が226事件の全ての責任をとるという形で幕が引かれ、閑院宮総長に改めて責任問題が波及する事は無かった。
【to be continued】
【筆者からの一言】
陛下の決断は果たして正しかったのか……
日本の将来が、いや世界の未来が不安……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【筆者からのちょっと一言】
続きを書かなくちゃだめだ、書かなくちゃだめだ、書かなくちゃだめだ、
と、思いつつ29日土曜日の夜は22時30分からアニマック◯で放送していた
「ガンダ◯ サンダーボル◯ DECEMBER SKY」を初めて見て、哀しみと狂気に彩られた中で奏でられる迫力の戦闘シーンと緻密なメカニックシーンに心を震わせ、
その後はキッズステーショ◯で一挙放送していた「破裏拳◯リマー」を懐かしみながら見て、その痛快コメディアクションを途中まで楽しみ、
午前2時からはNHKで再放送していた「ダウントン・ア◯ー」のシーズン5を見て喜び、
更にその後は再びアニマック◯で「アニマック◯ MUSIX 2017 OSAKA 4時間スペシャル」のラスト1時間を見てアニソンで熱くなっていました……
そして気付きました。
「小説家になろう」の「執筆中」のページを開いておきながら、遂に一文字も書かずに夜が明けようとしている事に……
読者の皆さん、そんな死の商人Sに言ってやってください。
お前はグズでノロマでナマケモノよりもタチが悪い最低の屑野郎だと!
読者はお前を軽蔑し馬鹿にしていると!
お前はもはや人間ではないゴミだと!
お前には一銭の価値もないウジ虫だと!
罵ってやって下さい。
きっと死の商人Sは奮起して
「書き捲れ! 書き捲れ! 書き捲れ!」と、夜中に叫び
パソコンに向かって「可愛いよキャサリン」と呟き
「ちっ!また七万文字書いてページが一杯になっちまった」と毒づき
最期には執筆に行き詰まり
「読者が俺に執筆が虚しいものだと気付かせてくれた」と悟りを開くでしょう。
あぁなんだか久しぶりに「ふるめ◯」の「ふもっ◯」を見たくなって来た。
では、お休みなさい。