表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らの冒険2  作者: じっつぁま
闘技大会
49/61

49話



「すいません、闘技大会に参加したいんですが、間に合いますか?」


ジュンイチはサマルカンドの世界にやってきて、直ぐに王都に向かった。

ドラゴン族の村に異世界の門が存在するが、その横にいつの間にか魔法陣が敷いてあった。それは王都の貸家地下に繋がっており、管理はユーマの信頼するドラゴン族がしていた。そこからダッシュでハンター協会へとやってきたのである。現在ハンター協会で闘技大会参加者を募っているそうだ。大会当日でも参加できるとレーコメモには書いてあった。取り急ぎジュンイチは、ハンター協会職員に質問した。


「ああ、駆け込み参加者だね。ぎりぎりだけど参加できるよ。ライセンスの提示をしてくれ」


「あ、はい、お願いします」


まだ朝の内なので、ぎりぎり参加できるようだ。一般参加となるためバトルロワイヤル形式となるそうだが、午前中の開会式が終われば、直ぐに始まるそうだ。後1時間もない。参加証をもらい、文字通り闘技場へと飛んで行くジュンイチであった。



*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*



ユーマが続いて部屋から出た。レーコの作った魔道具は男でも身に着けておかしくない様に、ボタン状となっていた。ユーマは礼服に着替えるとそれを左腕に着けた。すると見た目は初老間近の、立派なおじさんとなった。そのままブラウニー城へと赴いた。


「あー、ごほん、ステファン王子に謁見したいのであるが、取り次いでいただけませんかな?私はジューマと申します」


「王子殿下と約束でもしてあるのか?」


「はい」


「ちょっと待っていろ」


王城の衛兵にユーマは取り次ぎを頼んだ。暫く待っていると、


「貴様、何者だ!殿下はジューマなど知らないと言われたぞ!」


「あー、お名前をお伝えするのを失念していたらしい。では、こうお伝えして頂けますかな?おじさんの友達が来たと」


「・・・分かった、もう一度だけ取り次いでやる」


そして、ステファンがやって来た。


「あなたがユー、おじさんの友達なんですか?」


「そうです。彼に頼まれてやってきました」


「・・・分かりました、こちらへどうぞ」


ステファンは、自分が住んでいる離れに案内した。ユーマは歩きながら近づくと、小声で囁いた。


「ステファン王子、俺はユーマだよ。変身したんだ。後で証拠を見せるよ」


びっくり顔をするステファンに、朗らかな笑みを浮かべるユーマであった。



*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*



ジュンイチ、ユーマが急いで出て行った後、リョウがケーゴに挨拶をして出て行った。ケーゴもレーコのメモを持って、最後に部屋を後にするのだった。ケーゴはそのまま転移の部屋に行った。爺様が以前、帝国と王国を繋いだものである。


帝国に着くとまずは爺様のところへ行った。彼の自動車を借りるのだ。爺様のところへ行くと、ケーゴの姿を見た爺様は一瞬ビクッと震えたが、今回は自分の番ではないと分かると快く車を貸してくれた。そして、ケーゴはスターのところへ向かうのであった。


スター・ライトセーバーは今や南方の領主である。帝国南方は度重なる魔物の襲撃で荒廃していたが、彼の魔法であるビーストテイマーにより従順となった魔物が周囲を治めることで、今や徐々に復興を遂げて来ている。最近となり漸く余裕が生まれてきたスターであった。


「俺は行かないんだぜ?今日からようやく休みが取れたんだ。ようやく好きなことができるんだぜ?行かないぜ?」


「・・・」


「行かないんだぜー!」


有無を言わせず、首根っこを持ちながら、スターを引きずって行くケーゴであった。


「いやなんだぜー・・・」


廊下にスターの悲しげな声が響き渡るのであった。



*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*



「それで、俺の役割は何だ。このままお前達に任せて、全てを終わらせる気はない。そろそろ俺も行かせてくれ」


レーコが昼過ぎに起きるのを見計らい、サマルカンドがレーコに会いに来た。


「サマルカンド様は」


「呼び捨てで構わない」


「あなたの出番は、最後の方よ。まだ力を取り戻していないあなたをさらけ出す訳にはいかないわ。それに力を取り戻す時間も場所も無いんだから」


「しかし、こう漫然と頼っているばかりでは情けないし、奴を倒すのを人に譲る気もない」


「あなたの使い方は、囮よ。リオンに止めを刺す役目が回せればいいけど、難しいかも知れない。ただ、重要な役をしてもらおうと思っているわ」


「そうか、それならばいい。そろそろ体力も回復したので、この国の役に立つことをしておこう。出番が近づいたら教えてくれ」


そう言ってサマルカンドは、出て行くのであった。


「さて、物語はクライマックスね。主役は全て揃ったわ。後は私のさじ加減と、それぞれの主役の頑張りと、神の御心ね」


独り呟くレーコであった。

そして、


「お昼食べたばかりだし、みんなが頑張ってくれているから・・・私はもうひと眠りをしましょー」


今日は眠気に勝てない、レーコであった・・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ