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僕らの冒険2  作者: じっつぁま
襲撃
46/61

46話



収容施設を破壊し、護衛集団を半壊させたことによって、ゴブリン村への襲撃はぴたりと止まった。


サイト村に転送させた子供達は、念のためしばらく仮設テントに居させたが、襲撃が無くなった事が確認された後、それぞれの村に少しずつ戻された。ゴブリン族は成長が早いため、大きな子供は既に大人の体型となっており、大人が居なくてもやっていけるのだ。


救出に直接携わったユーマは、ゴブリン族の英雄に祭り上げられた。神棚が各々の村に作られ、『ユーマのおじちゃん』と書かれた置物が置かれ、長い間御参りの対象となったのであった。


レーコ、ケーゴ、爺様はガイアの世界に戻り、ユーマはサマルカンドの世界に残った。そして、ジュンイチとリョウは、


「あー、レーコのどこでも勉強道具、使えねー」


日本に戻って来ていた。


「ジュンイチ、頑張ってー。今日は徹夜だよ」


明日から期末試験である。異世界で、時間をロスした挙げ句、頼みのどこでも勉強道具は、まるっきり役に立たなかった。やはりこつこつとするに超したことは無さそうだ。(そりゃそうじゃ)


その後、期末試験は過ぎていった。

ジュンイチ的にはぎりぎりであった。土日が潰されたが、その前にしていた分、何とかなった気がする。結果は神のみぞ知る。


後4日で冬休みに突入する。3日後にはテスト結果と補習の発表があるが、つかの間の平和の日々を送れるジュンイチであった。


「じゃあ部活に行くねー」


「頑張ってね」


リョウを見送り、帰り支度をする。久し振りにガイアに行って、フライトでも楽しもうと思っているジュンイチであった。そこへレーコからの連絡が入った。


『ジュンイチ、暇ー?暇だよねー。ちょっと手伝って欲しいんだけどー』


「暇じゃない!」


『いや、どう考えても暇でしょうー。あのね、またスライムを捕まえて来てー、よろしくぅ』


「いや、だから、暇じゃない!」


『リョウは部活だし、後3日は何もないでしょー?どこでも勉強道具の代金ただにしてもいいから』


「あれ全く役に立たなかったぞ!あれで金を取ろうなんて詐偽だ!」


『えー、使い方よー?とにかく売ったんだからクーリングオフは受け付けないわよー』


その後もしばらく口撃してみたが、全て跳ね返されてしまったジュンイチであった。寝ずに頑張れば明後日には帰って来れる。最上級ポーションを渡され、スライム狩りをすることになったのであった。



*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*



ジュンイチは空を飛ぶ。

わき目も振らずに空を飛ぶ。


ガイア城からスライムの森は、最高速度で飛んで、今では8時間もあれば着くだろう。今は夜の12時である。早寝早起きのジュンイチは眠気をポーションでごまかしながら、夜の世界を飛んで行った。


明け方、まだ日の出前にスライムの森に着くと、直ぐ冒険者ギルドへ赴いた。現在はスライム討伐禁止法が出来ており、無許可にスライムを狩ると罰せられる仕組みとなっているのだ。あいにくまだ誰も居らず、しばらくはギルドの椅子で仮眠をとることにした。


4時間位の後に、冒険者ギルド受付員がやってきた。もちろん今はジェームズではない。割と若い男性のギルド員であった。


「あー、おはようございます」


「誰ですか、あなたは?このスライムの森は狩猟禁止区域ですよ?」


「すみません、スライム討伐証明書を持って来ています。プレートと証明書を確認してください」


「・・・本物ですか?ちょっと本部に連絡を入れますので、しばらく待っていてください」


そういうと、若いギルド員は中に入ってしまった。連絡行ってないのかよっと思いながら、眠気をポーションでごまかすジュンイチであった。


約30分も待たされて、ようやく許可が下りた。


「確認が取れました。狩猟許可証をお渡しします。あと狩猟が終わりましたら討伐数の確認を致しますから、現物と共にもう一度寄って下さい」


若いギルド職員はマニュアルに沿った対応をしているかのように、しゃちこばっていた。まあ、しょうがないかなと思いながらも、睡眠不足のジュンイチはいらいらしながら対応した。


結局ギルド員の対応で時間がなくなったので、急ピッチでスライム狩りを行った。前回集めた時に気づいたが、スライムは凍らせても大丈夫なようだ。触手を伸ばすスライムに対し触手ごと凍らせて行き、さくさく集めて行った。ほんの2時間程度で60匹のスライムを集め、30匹ごとにまとめ、再度氷の包みに包んでギルドの前に持って行った。ギルド員を呼び、数を数えてもらったが、


「はあ、結構狩りましたね~、こんなに狩られると上の人への報告がね~・・・」


などと、グチグチ言い出した。いい加減腹が立ってきたので、


「じゃかましー、こっちも仕事なんだ。早く確認証明を出せー!」


ジュンイチは辺りに冷気を纏い、威圧しながらギルド員に迫った。

冷気のせいか威圧のせいか、ガクブルしながら作業をてきぱきと行い、確認証明を行ったギルド員であった。


それから休憩もなしに王城へとスライムを持って帰り、明け方には自宅に帰ったジュンイチであった。

さすがに疲れた・・・orz・・・



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