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僕らの冒険2  作者: じっつぁま
襲撃
43/61

43話



「ほら、爺様、しゃんとしてよ。すねないで」


「ふん、ふん、せっかくのところじゃったのに、だいなしじゃぁ」


無理やり連れてこられた爺様は、壁に向いて座り、すねてる感を背中で表現していた。


「ほーら、いいものをあげるから。XXXの載っているXXXの◯◯◯よ」


「ふ、ふーん、そんなものにつられるわしじゃないわい」


「えー、いーのー?◯◯◯のXXXもつけるわよー。この中にはなんと!袋とじになったXXXもあるのよー?」


「・・・」


「ふーん、いらないんだー。だったらジュンイチにでも上げようかなー」


「いらんとは言っとらんわい!まったくもー」


そう言いながらXXXと◯◯◯をひったくり、大事に懐にしまう爺様であった。

心なしか口元がひくひくしている様であった。


「じゃあみんな、作戦を伝えるわよ。まずはジュンイチは爺様をつれて、ゴブリンの村に行って」


ついに収容所施設破壊作戦が実行されるのであった。


ジュンイチは空を飛ぶ。

じじいを背中に空を飛ぶ。

直接当たるのは気持ち悪いので背中に座布団を敷いているのだが、それでもじじいのぬくもりは気持ち悪いものがあった。


「ほっほっほっほー、こりゃこりゃこりゃこりゃ、やっぱりジュンイチの背中は最高じゃのー」


じじいは絶好調であった。

久しぶりのジュンイチの背中に乗り、初めて見る異世界の景色を堪能している様だった。

最早季節は冬、厚着をし、もこもこになったじじいは機嫌良さそうに周囲を見渡すのであった。


ドラゴン族の村からゴブリンの村は、馬車では2週間以上かかる。かなりの距離があるため、ジュンイチは最高速度でフライトを行うのであった。もちろん、レーコの風魔法を付与したアクセサリーも数個借りている。それでも、朝早く出発してゴブリン村に着いたのは午後になってしまった。


サイト村以外のゴブリン村は、異様な雰囲気が漂っていた。空高くから見るしかなかったが、姦しいゴブリン族ならあちこちに見えるはずなのに、どの村も閑散としていて、時々赤い斑点が見られた。


サイト村に到着すると、ジュンイチはジーナス村長とジュリアに出迎えられた。


「久しぶりですな、ジュンイチ殿。お元気そうで何よりです」


「お兄さん、覚えてる?ジュリアだよ。よく来てくれたね」


「久しぶりですジーナスさん、ジュリア。こちらはじじい・・、いやジー・サマーというじじいです」


「じじいじゃないわい。ごほん、ジー・クリストファー・サマーですじゃ。よろしく」


「まあ、立ち話もなんですし、我が家に来て下され」


「いえ、あまり時間がないので、少し簡潔に説明させてください」


そして、ジュンイチはレーコの作戦を伝えるのであった。


「という訳で、この村に結界を置きます。そして、魔法陣を敷きたいのですが、いい場所はありますでしょうか?」


「そういうことなら、ジュンイチ殿が使っていた部屋をお使いください。あの広さで大丈夫でしょうか?」


「とりあえずは充分だと思います」


早速護衛を数人あてがい、村の出入り口に爺様は連れていかれた。ジュンイチはSP回復の為、ジーナスの家で休息をとることになった。


「お兄さん、何が起きてるか知ってる?このところ、周辺のゴブリン村がヒューマンに襲われているらしいの?」


「ヒューマン族のリオンという奴が、襲っているそうだよ。とにかく人数が必要なので、数の多いゴブリン族が襲われているらしい。収容所に連れていかれている様だから、僕らが助けようとしてるんだ」


「お兄さん、無理しないでね?でも、みんなを助けて」


「ジーナスさん、さっきも説明しましたが、収容所に連れていかれたゴブリン族を魔法陣で転送しますので、しばらくこの村でかくまってあげてください」


「もちろんです。今カムリを中心に、簡易住居を大急ぎで作っています。米の収穫も済んだばかりですから、食料も大概足りると思います」


「足らない分は魔法陣を通じて送りますので、籠城の構えを敷いておいてください」


「分かりました」


経緯を説明しつつ、ゆったりとお茶をもらい、休息するジュンイチであった。

結界と魔法陣の作成には、やはり時間がかかり、作業が終わったのは日が落ちる頃となった。


「あー、疲れたわい。ちょっと休憩じゃ」


「休憩なんかしてる暇ないよ。直ぐ転移しないと」


「晩飯ぐらいごちそうになってもいいじゃろう!」


「ドラゴン族でごちそう作っているはずだし、この村の食料を減らすわけにもいかないから行くよ」


「まったく年寄りをこき使いおって、ぶつぶつぶつ・・・」


ぶつぶつ言うじじいを促し、ドラゴン族の村へ転移するジュンイチ達であった。



*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*



「ほーっほっほっほー、お酒が足りないわよー。じゃんじゃん持って来てー」


その頃レーコは、リョウへの好意をいいことに、どんちゃん騒ぎをしていた。


「ずるいぞレーコ、わしにも分けんか!」


「爺様お疲れさま、じゃんじゃんやっちゃってー」


「ほっほっほっほ、こりゃこりゃこりゃこりゃ、酒じゃ酒じゃー、酒持ってこーい」


こうして、ドラゴン族の村では宴会が始まったのであった・・・




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