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Element  作者: Umi.@レモン大好き
#3 『クラス内班対抗合戦』へ
20/20

#3-1 暁サイド

__うん。

なるほど、このように操作をすれば敵を倒せるわけね…


「うわっ!暁強すぎ!」


「俺、こういうの得意なのかも」


藍沢さんが操作しているキャラクターを攻撃しながら、そう呟く。先程から始めているこのゲームは、確かに始めは操作などが難しいが、慣れると意外と楽に動くことができた。


(皆、ヤケクソになってライフル持って暴走しているな…よし、こうすれば勝てるか。)


装備の時、俺は最初、ノーマルのライフルにしようと思った。ライフルなら、威力も凄いし、遠距離から狙撃することが出来る。しかし、ライフルを持つ場合、走ったりなどの動きが少し鈍くなる恐れがあった。


(だから、コレにしたんだよな…)


ピストル。小型なので、遠くからの射撃は出来ないし、装弾数もライフルよりかなり少ない。だが、ピストルなら相手の弾を避けたりする動作も多少楽になるし、両手にそれぞれピストルを持つ、いわゆる二丁拳銃ができる。


「っていうか、ズルくない!?なんで二つも持ってるのよ!」


「説明書に書いてあったよ?藍沢さんっ!」


そう言いながら、ヤケクソに銃をぶっ放している藍沢さんに狙いを定め…


「よし、一人目。」


急所を狙って、一発で仕留めた。藍沢さんはクッ…と悔しそうにする。本来なら、そんな悲しそうな顔をしている女性は放っておけないが、状況が状況だ。後で、申し訳ないと謝罪しよう。


「さて、次は…」


先程藍沢さんを追い詰めた場所に近そうな位置にいるのは、ノギ。ノギは、藍沢さんの失敗を見てか、銃を乱射せず、その場からスルリと逃げ出した。


「…」


取りあえず、ノギの後を追う。すると、ノギが曲がり角を曲がった所で、追いかけようとした俺は、銃撃にあった。


「なるほど、共闘か。」


撃ったのは流。ノギを囮にし、俺を倒すという作戦をしていたようだ。だが、ノギが逃げた時から何となく誘導されている事は予想していた。


「よし、」


ピストルをそれぞれ片手に持ち、片方をノギ、もう片方を流に狙いを定める。そして、定めた瞬間、躊躇せずに撃った。しかし、見事急所に当たったのはノギだけだった。


「流とは、距離があるな。」


どうやら、射程距離の外側に居たらしい。流は思いっ切りピンピンしていた。


「暁、これで一騎討ちだな。」


「ああ…」


いつも朝起きるときに髪を燃やしやがって。今日は、その恨みを晴らしてやる。


「オラァァ!!」 


「タァアアア!!」


もうとにかくただの撃ち合い。まあ、どうやら狙撃の腕は俺の方があるらしく、狙いは少し外れたが、流の脚には一発命中させることができた。しかし、流はしゃがんでもまだ狙撃を辞めない。頑張って避けてはいるが、戦いに決着はつきそうになかった。


「手強いね…暁。」


「ふぅ…流もな。」


お互い銃を乱射しながら、息も絶え絶えにそう呟く。そんな、正に因縁の争いみたいな事をしていると。


ダァン!!


突然、俺達が撃ち合っている間に、何者からか手榴弾が投げ込まれた。俺達は、爆発に巻き込まれる。


「こ、これは…あれ、僕ゲームオーバーになってる…」


どうやら流の方は、ゲームオーバーになってしまったらしい。しかし、俺の方はまだかろうじて生きていた。


「あれ、二人のちょうど真ん中に投げたはずなんだけど…」


爆発の黒煙が止んだ先には…麗美さんのアバターが手榴弾片手に立っていた。




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