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62話

私はツバサと別れ、みんなのところに戻る。

心配そうに、離れて見守ってくれていたみたい。

「ルナ、アイツとどういう関係なの?」

ルイが詰め寄ってきた。

えぇ、どういう関係って…

初カレだけど、そんなこと言えないし。

「旧友…かな?」

間違ってはいない。

ツバサが聞いたら、怒るだろうけど。

「ツバサ様と旧友なんて、ルナちゃんすごいね…」

シルクが羨望の眼差しを向けてくる。

「ツバサの家って、どんなところ?」

「え!?ルナ、知らないの?」

なぜかスティが驚いている。

「ティートル公爵家は、絶滅危惧種に認定されているオオカミを代々産むことができる唯一の家だよ。しかも、毎回男の子を産んでいる。だから、途絶えることがないんだ。」

へぇ、なんかすごそう。

「アニマル王国では、とても大事に扱われてて、ティートル王国の建国も検討されているくらいだよ。」

うわ!

それはすごい…

「しかも、ツバサ様はかなりの実力者でね。本当に建国されるんじゃないかって噂が絶えないんだ。」

すごい…

それは確かに大変なことも多いよね。

ツバサもこの世界で頑張ってるんだ。

私もルキと結婚できるように頑張るぞ!


私たちはルイの家に向かった。

連日の観光だから、疲れないように早く休むんだ。

私たちはそのまま部屋に通され、夕飯を食べ、お風呂に入った。

あとは寝るだけって感じ。

「ルイ、ご両親に挨拶とかいらなかったの?」

お邪魔してるんだし、一言挨拶したかったな。

ルキにも挨拶できるかもしれないし!

「結婚のか?」

「いや、お邪魔しているから。」

「それなら、いらない。」

ちぇ…

私たちはそれぞれの部屋でのんびりする。

もちろん、今回もスティとミアと同じ部屋!

女子会に花を咲かせていると、部屋に侍女の方がきた。

「ルナ様、少しお時間よろしいでしょうか?」

あれ、私?

なんだろう…

そのままついていくと、ドンドン奥の方まで行き、ついには厳重に鍵がかけられた部屋を何個も通過することになった。

ちょっと、怖いんですが…

でも、ルキの監禁部屋もこんな感じで奥にあったなって懐かしくなった。

1番奥の部屋「機密室」についた。

扉をあけると、国王様とツバサ、獣人の男性がいた。

多分、ツバサのお父さんかな?

「ルナ、さっきぶり。」

「ツバサ、どうしたの?夜におしかけるなんて、迷惑だよ。」

前世にも、寝る前とかに遊びに来ることが何度もあった。

その度に、「迷惑だからやめなさい。」と怒っていた。

そのノリで今回もツバサに怒る。

「ツバサと仲が良いみたいだね。」

ツバサのお父さんらしき人がニコニコしている。

やべ…

今回は状況がアウトだったかも…

「ご、ごめんなさい…」

「父さん、ルナが萎縮するでしょ。俺とルナのことは暖かく見守ってて。」

ツバサがお父さんに対して威嚇している。

そこまで怒るなって。

「ツバサ、ありがとうね。」

「うん!それより、早くこっちおいで。隣座って!」

私はツバサに促されて、そのまま横に座る。

「ルナ・ピラフィルさん。あなたにツバサとの婚約を申し込みます。」


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