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580話

「アカリ先輩にお土産。」

私は魔王から預かっていた写真を渡す。

「これ…お母さんだ。」

アカリ先輩は涙目で写真を見つめる。

「お母さんの写真、ないの?」

「うん。家族写真もないんだ…」

そっか…

「今度、撮ってきてやるよ。」

床で倒れているユーリスが顔をあげる。

「ホント?ありがとう。」

「てか、今日撮ってくれば良かったな。明日も行こうか?」

「頻繁に行って大丈夫?」

「走ってるから大丈夫だろ。」

床に倒れながら言われても…

「目立つ行動は控えた方がいいよ。とりあえず、俺の家に帰ろ。」

「もう行くの?」

「戻ってくるのは前日ね。それまでは、庭とかで練習しよ。」

「はーい。」

アカリ先輩は少し寂しそうにしていた。


「忘れ物はございませんか?」

うさちゃんが最後に確認してくれた。

「大丈夫!」

「じゃあ、行くよ。」

今回もツバサを先頭に駆け抜けていく。

小島を抜け、近くの森まで走る。

「とりあえず、ここでみんなを待とうか。」

ツバサは立ち止まり、後ろを確認する。

「疲れてない?」

「うん!大丈夫だよ。ルナは?」

「ツバサが運んでくれるから楽ちん。」

「良かった。」

「ありがとうね。」

私は両手を伸ばしてツバサの頭を撫でる。

「えへへ。いつでも運んであげる!」

ツバサは嬉しそうに笑った。

「お待たせしております…」

ツバサを甘やかしていると、うさちゃんがやってきた。

「もうちょっと体力つけた方がいいよ。」

「申し訳ございません…精進いたします…」

うさちゃんは肩で大きく息をしている。

十分早いと思うけど…

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