表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

524/636

504話

「ぜひ、お願いいたします。」

ツバサは去っていく男性を笑顔で見送る。

あれから何人の人が来ただろう…

私はツバサの横で終始ニコニコ。

たまに「ルナ王妃、本当にお美しいです。」とか「ルナ王妃はどう思われますか?」とか「ぜひ私の妻も含めてお食事したいです。」とか…

私にも話を振られた。

その度にツバサが「私が嫉妬してしまうので、ルナに話しかけるのはお控えいただければと思います。」と断ってくれた。

だから私は話すことなく、ずっとニコニコ。

さすがに辛すぎる…

「ツバサ王、ルナ王妃。ご結婚及びご建国、おめでとうございます。」

また違う新しい男性がやってきた。

え、もう無理だよ?

「サユス侯爵、本日はお越しいただき、ありがとうございます。すみませんが、ルナの具合が良くないみたいですので、1度失礼いたします。」

ツバサは丁寧に断り、私をお姫様抱っこして運ぶ。

「ありがとう…」

「もう…ちゃんと言ってよね。」

ツバサは心配そうにしている。

うぅ、ごめんよ…


「しばらく、ここで大人しくしててね。」

パーティー会場近くの客室にやってきて、ソファに座らせてくれた。

ツバサは心配そうに私の手を握っている。

「大丈夫だよ。」

「本当?」

「本当。でも、座っていたいかも。」

立ちっぱなしだったし、笑いすぎて疲れた…

「俺もここにいようかな。」

ツバサは隣に座る。

「王様がいなくて大丈夫?」

「ルナの方が大事だから。それに、みんながなんとかしてくれるから大丈夫だよ。」

本当にツバサ変わったな…

私以外の人と関わって、信用するようになってる。

「じゃあ、5分だけね。」

「はーい。」

やっぱり、隣にいるだけで安心する。

私はツバサの肩に寄りかかる。

「甘えん坊だ。」

「今はいいの。」

「そっか。」

ツバサは嬉しそうに笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ