表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

499/636

480話

翌日。

朝からフラージア王国の国王がやってきた。

「こちらが書類です。目を通してください。」

昨日と同じ部屋でフラージア王国民が住めるようになる契約をする。

「わかった。」

国王は書類にサインをする。

「では、以上です。住む人は一応、こちらで審査しますので、建国日から住みたいのなら早めにこちらの書類を提出するようお願いします。」

「わかった。帰ったらすぐに取りかかろう。」

「他に何もなければ、お帰りください。」

ツバサは扉を方を指さし、部屋から出るよう促す。

どんだけ嫌いなの…

「では、また何かあったらよろしくな。」

「さようなら。」

国王は部屋から出て行った。

「さて、サインをもらえたし、これでアルスは12月から国王になれるね。」

へ?

「本当に読まずにサインするとは思わなかったけど、上手くいって良かったね。」

アルスはニコニコしている。

どういうこと?

「今サインしてもらったこれ。約束の土地を渡すこと、アルスが12月から国王になることに同意するための契約書だったんだ。」

まじ?

「読めばすぐにわかったんだけど、お父様は基本読まないでサインしちゃうところがあって…話はわかってるから、大丈夫みたいな?」

こうやって騙されることがあるんだから、よくないよ…

「契約違反とか、詐欺とかにはならないの?」

「口約束だし、俺らが口裏合わせれば大丈夫。」

そうなんだ…

「カメラは大丈夫?」

罪人かどうかを問い詰めるための部屋だから、カメラだらけなんだよね…

「カメラ?あぁ、これ?」

ツバサは不思議そうにしていたが、すぐに周りのカメラの存在に気づいた。

「これ、動いてないもん。」

そうなの!?

「防犯カメラが1台だけあって、それは2日間保管してるのね。だから、何か言われてもその時にはもう残ってない。」

完全犯罪だ…

「そろそろ帰ろうかな。国王になる準備を急いでしないといけないから。」

たしかに…

あと3日くらいだもんね。

「アルス先輩、頑張ってください!」

「ありがとう。」

アルスは嬉しそうに笑い、帰って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ