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40話

お昼ご飯を食べ終え、解散する。

スティたちと寮に戻る前に、私はルイに駆け寄る。

「ルイ、さっきはありがとうね。」

「仕方がないだろ。みんなにバレちゃったんだし。」

ルイは不服そうに、口を尖らせた。

「ルイって、なんだかんだ言って優しいよね。」

「俺は、ずっとルナには優しいよ。」

照れくさかったのか、そっぽを向いてしまった。

「ルイって、照れるとそっぽ向く癖あるよね。」

私が指摘すると、勢いよく顔を戻してくれた。

「そんなことないよ!」

あーあ、耳赤いですよ。

「図星でしょ?」

益々赤くなっている。

「そっぽ向いてたら、私のこと守れないよ?」

反応がおもしろくて、私はついルイのことをからかってしまう。

「守るよ。」

ルイは急に真剣な顔をする。

「え?」

「だから、ルナは俺が守るよ。絶対に。」

からかっただけなのに、急に真面目になられると困る…

「そっか…ありがとう。」

「おう。魔王討伐、頑張ろうな。」

ルイは私の頭を雑に撫でて、去る。

なんやねん。

ちょっとだけ、かっこいいって思っちゃったじゃん。

本当にちょっとだけ!


私とスティ、ついでにミアは、一緒に寮に戻る。

スティと2人きりにはさせたくないみたい。

でも、3人で帰りながら話すのも女子会みたいで楽しかった。

寮に戻ると、私宛の手紙が届いていた。

宛先は、ミンフィーユ王国。

きっと、登城届の返事がきたんだ。

私は急いで開封する。

いつになったかな?

手紙に目を通し、ギョッとする。

手紙には『今のあなたをルキ王子に会わせるわけにはいきません。手紙でお願いします。』と書かれていた。

返信用の便箋と封筒も丁寧に同封されていた。

くそ…

絶対にクララくんの記事のせいだ…

教育上、私をルキに会わせるのは良くないって思われたんだ。

たしかに、ルキのことを誘惑しようと思ってたけどさ。

でも、あの3人は勝手に惚れただけなのに…

きっと、ヒロインパワーが私にはあるのだろう。

そのパワー、ルキのために使いたかったよぉ。

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