表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/636

38話

ねえ、これいつまでやるの?

もうお腹空いたよぉ…

「ねぇ、今何時かわかりますか?」

隣に座っているアルスに話しかける。

「13時過ぎたころだな。」

え、そんなに経ったの?

てか、お昼休みも終わっている時間じゃん!

「これ、いつまでやるんですかね?」

「さぁな。昨日もこんな感じだったから、遅くなるまでかな。」

うそでしょ…

「アルス先輩は、お腹空かないんですか?」

「僕に興味があるの!?嬉しいな…お腹は空いているよ。でも、こういうことが多かったから、平気だよ。」

急に嬉しそうに話す。

「こういうことって、何回もあるもんなんですか?」

「そうだね。月に1回はこうやって集まって、議会を開いているよ。これは臨時だから、今月もまたあるのかな。」

えぇ、王子って大変なんだね。

「おい、2人だけで話すな。俺らも混ぜろ。」

ルイ、シルク、スティ、ミアが集まってきた。

みんな暇していたみたい。

「あ、ミア先輩。さっきはよくも裏切ってくれましたね!」

私はミアに婚約者変更で反対されたことを問い詰める。

「だって、仕方がないじゃない。スティと結婚したいんだから。」

「えぇ。ミア様、まだそんなこと言っているんですか?」

スティはびっくりしている。

「まだって、ずっとよ。子供の頃にプロポーズして、おっけーしてくれたじゃない。」

「あれ、本気だったんですか…」

「当たり前じゃない!」

「えぇ、ごめんなさい。だけど、同性婚は認められていませんよ。」

「知っているわ。だから、しきたりを変えているところよ!もう少しだから、待っていてちょうだい。」

2人のやり取りがおもしろく、みんなで笑い合う。

楽しいな。

「それより、魔王の誕生って怖いね。ルナは知ってた?」

スティはビクビクしている。

そっか、知らないと怖いよね。

「ううん、知らなかったよ。びっくりしたね。」

「ルナちゃん、全然驚いていなかったけど…」

シルクが余計なことを言う。

てか、見てたんか。

「そんなことないですよ。びっくりして固まっちゃいました。」

「そうだったんだ。」

ふぅ、誤魔化せた。

「シルク先輩たちは知っていたんですか?」

そっと話をそらす。

「おう。ずっと議題になっていたからな。」

「いつくらいからですか?」

「3年くらい前かな。」

そんな前からなんだ…

「だから、ずっと光属性を探していたんだよ。ルナちゃんに会えて嬉しいよ。」

アルスはニコニコしている。

そうだよね。

光属性の人が封印したって伝説があるから、今回も…って感じなのか。

「頑張りますね!」

私は改めて気合いを入れる。

「俺たちも協力するよ。」

「私も4属性あるから、力になれると思う。ルナと一緒に戦うよ。」

「私も!スティを守りますわ。」

仲間ができたみたいで嬉しいな。

みんなで和んでいると、魔法局の人が入ってきた。

「今は議会中です。お静かに。」

そっちが騒ぎ出したんじゃん。

「それと、討伐メンバーが決まりました。この6人です。」

「僕たちが討伐メンバーに…」

シルクが嬉しそうにしている。

みんなで顔を見合わせる。

「頑張ろうね。みんなで魔王倒すぞー!」

「「「「「おぉー!」」」」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ